韓国ドラマはアロマです(仮)

韓国ドラマのまとめが増えてきたので、こちらで管理することとしました。辛口気味に好き勝手なことを言っています。ネタバレを多く含みます。未視聴の場合は回避をお願いいたします。

第59回 百想芸術大賞

一度は会場で生で観覧したい!

韓国のゴールデングローブ賞とも称される百想芸術大賞。

 

 

今回は、韓国・仁川のパラダイスシティで開催され

日本でもTiktokで16時からレッドカーペット、

本編は17時半からlive配信で観ることができました。


日本も舞台からバラエティーから、ドラマ、映画…

局とか関係なく一部事務所の忖度もなく、ぜーんぶ取りまとめる

賞モノをやったらいいのに…って、毎年言っている私イヒ

 

レッドカーペットも華やかです。

「어서 오세요~」祭り。

淡い色でも輝きまくっている人、露出が過激に多いけど

それが似合っている人、2014年生まれの女の子…等。

 

キム・ジウォンちゃん、ピントがボケてるのに

これだけ可愛いってなにごと?

2000年生まれのノ・ユンソちゃん。これからも期待大。

天然感強めのコ・ユンジョンちゃん。

すごく寒そうからの、この表情。

これだけ見えてても、似合うのスゴい。

オ・ジユルちゃんは、2014年生まれにして、

「ザ・グローリー」と「ウ・ヨンウ」のどちらにも

出演している強者です。

 

司会は今年もパク・ボゴム、ぺ・スジ、シン・ドンヨプ。

ノミネート作品紹介は、「イルタ講師の百想特講」の映像で。

まずは新人演技賞。

デビュー年は問わず。

主演や助演作品が3作品以下の俳優が対象。

新人賞の発表時の緊張から来る特有の息遣いを聞くと

頑張れ~って応援したくなります。

プレゼンテーターは基本、昨年度の受賞者です。
新人賞プレゼンテーターは
ク・ギョファンさんとキム・ヘジュンさん。



【ドラマ部門:新人演技賞(男性)】

ベルムン・サンミン 「シュルプ」
キム・ゴヌ 「ザ・グローリー」

ホン・ギョン 「弱いヒーロー Class1」 
キム・ミンホ 「新兵」 
チュ・ジョンヒョク 「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」

 

【ドラマ部門:新人演技賞(女性)】


キム・ヒオラ 「ザ・グローリー」
ベルノ・ユンソ 「イルタ・スキャンダル」
イ・ギョンソン 「私の解放日誌」 
チュ・ヒョンヨン 「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」
ハ・ユンギョン 「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」

 


中央のイ・ギョンソンさんは、ずっと舞台を中心に

活躍されていて、テレビドラマは初作品とのことです。

 

ノ・ヨンソさんは、「私たちのブルース」でデビュー。

今作が2作品目(映画も1本で合計3作品)という

これぞ“フレッシュ”な若手女優さんです。透明度が高い!

 

娘役だったノ・ヨンソさんをドヨン姉さんと、その恋人役だった

チョン・ギョンホさん、ドヨンさんの若い頃を演じたイ・ヨンさんの

三者が祝福する姿が保護者すぎると話題に。

 

映画部門の新人演技賞のプレゼンテーターは、

イ・ホンネさんと、イ・ユミさん。

イ・ホンネさんは「悪霊狩猟団:カウンターズ」で

最恐の悪鬼を。イ・ユミさんは「イカゲーム」の他、

「今、私たちの学校は」では、嫌な生徒役で出演。


【映画部門:新人演技賞(男性)】


ベルパク・ジニョン 「聖なる復讐者」 

ノ・ジェウォン「ユン・シナが消えた(윤시내가 사라졌다)」
ピョン・ウソク「20世紀のキミ」 
ソ・イングクオオカミ狩り
オン・ソンウ「人生は美しい」(会場欠席)

 

あんなにドラマで活躍しているソ・イングク

映画では新人賞扱いというのに驚き。

今作のジニョンの評判が高いので、早く観たい!

彼の異名が「初恋記憶操作男」っていうの気に入ってる(笑)

 

【映画部門:新人演技賞(女性)】


キム・ヘユン 「ブルドーザーに乗った少女」
IU 「ベイビー・ブローカー
ベルキム・シウン 「次のソヒ / Next Sohee」 
ハン・ユンギョン 「ギョンアの娘(경아의 딸)」 
コ・ユンジョン 「ハント」(日本は2023/9/29~)

 

唯一、存じ上げない女優さんが授賞。

「次のソヒ」も気になってきた✨

 

【映画部門: 新人監督賞】

キム・セイン 「同じ下着を着るふたりの女
パク・イウン 「ブルドーザーに乗った少女」
ベルアン・テジン 「フクロウ」
イ・サンヨン 「犯罪都市 THE ROUNDUP
イ・ジョンジェ 「ハント」(日本は2023/9/29公開)

 

イカゲーム」の主役で世界に知られたイ・ジョンジェさん

「ハント」で新人監督賞も監督賞にも候補になってます。

 

芸術賞プレゼンテーターは

イ・ムセンさんとキム・ビョンチョルさん。

キム・ビョンチョルさんの名前を失念した時には

未だに「パク・チュンホン」で検索していますゲラゲラ

怖い人たち(笑)の組み合わせです。

 

【テレビ部門: 芸術賞】


ノ・ヨンシム 「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」(音楽)

ファン・ジネ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」(視覚効果)
ベルリュ・ソンヒ(シスターズ:美術)
ソン・ナクフン/チョ・ジニョン/ファン・イヌク「人気歌謡」(撮影)
チャン・ジョンギョン 「ザ・グローリー」(撮影)

シスターズ、美しい作品でしたね…

 

【映画部門: 芸術賞】

リュ・ソンヒ「別れる決心」(美術)
ベルイ・モケ 「ハント」(撮影)(日本は2023/9/29公開)
チョン・ソンジン/チョン・チョルミン 「ハンサン -龍の出現-」(VFX
チョ・ヨンウク 「別れる決心」(音楽)
ホン・スンチョル 「フクロウ」(照明)

 

【テレビ部門: 脚本賞

キム・ウンスク「ザ・グローリー」
ムン・ジウォン「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」
ベルパク・ヘヨン 「私の解放日誌」
チョン・ソギョン「シスターズ」
ホン・ジョンウン/ホン・ミラン 「還魂」

 

どれがとってもおかしくない脚本賞の並びでしたが、

発表があった瞬間、「そうよねぇ」と納得。

「崇めて」は一生残る名台詞かもしれません。

このポスターもとてもいいです。

他にも名ゼリフが多いので、このドラマは本当オススメ。

 

【映画部門: 脚本賞

パク・ギュテ「6/45」(ユクサオと読みます)
イ・ジョンジェ/チョ・スンヒ 「ハント」(日本は2023/9/29公開)
チョン・ソギョン/パク・チャヌク別れる決心
ベルチョン・ジュリ 「次のソヒ / Next Sohee」
ヒョン・ギュリ/アン・テジン 「フクロウ」

 

助演賞プレゼンテーターはキム・シンロクさんとチョ・ヒョンチョルさん。

 

【ドラマ部門:助演賞(男性)】


キム・ドヒョン「財閥家の末息子」
パク・ソンフン「ザ・グローリー」 
ベルチョ・ウジン 「ナルコの神」 

カン・ギヨン 「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」

キム・ジュンハン 「アンナ」

 

チョ・ウジンさん三段活用(笑)。ちなみに左から

授賞スピーチ、ナルコの神、トッケビです。

 

【ドラマ部門:助演賞(女性)】


キム・シンロク 「財閥家の末息子」
ベルイム・ジヨン「ザ・グローリー」 
ヨム・ヘラン「ザ・グローリー」 
イエル「私の解放日誌」
チョン・ウンチェ「アンナ」(会場欠席)

 

すっかり紹介を忘れていたけど、

この加害者と被害者の華やかな同席。

仲直りしたのね…(だいぶ混乱してる私の脳)

 

イ・ドヒョンいないのはなぜゲラゲラ

ソン・ジュンギがいないのはなぜおーっ!

スピーチには、この日会場にいなかった“彼”の名前も。

「私の愛する加害者のみんな」で、この顔である。

「パク・ヨンジンは私にとって挑戦であり、

失敗するかもしれないという恐怖もありました。 
演技がまだ怖い私はいつも絶望して、毎回

自責ばかりしているのですが、
たまにこんな考えが“私は不幸なのかな”

“私がやりたいことと、得意なことは違うのかな?”
そんなことを考えてしまう時があります。
だから今日は、私自身に伝えたいです。

『ヨンジンになりきるのはとても大変だったね。

あなたも十分に頑張ってるよ』と。

『モッチダ!ヨンジナ!』

作中の名ゼリフを取り入れたスピーチに

会場が大いに沸きあがりました。

 

私、毎回、思うんですよ。

悪役の世間に対する影響について。

その役のオファーを受け入れて、見事に演じ切る俳優さんの

素晴らしいこと✨ほんと、ヨンジナ、かっこいい!

ヨンジンは本当憎たらしいけど(笑)

ヨム・ヘランさんもカッコイイ。

 


イ・エルさんのお姉さん役も好きでした。

 

映画部門助演賞プレゼンテーターはチョ・ウジンさんと

イ・スギョンさん。

 

【映画部門: 助演賞(男性)】

キム・ソンチョル 「フクロウ」 

ベルピョン・ヨハン 「ハンサン -龍の出現-

イム・シワン 「非常宣言」 

パク・ジファン「犯罪都市 THE ROUNDUP

カン・ギヨン「交渉」

 

ピョン・ヨハンさんのスピーチ中に抜かれるイム・シワンくん。

若かったあの頃。

 

【映画部門: 助演賞(女性)】

アン・ウンジン 「フクロウ」
ペ・ドゥナベイビー・ブローカー

イ・ヨン 「キル・ボクスン」 

ベルパク・セワン 「6/45」(ユクサオと読みます)
ヨン・ジョンア 「エイリアン+ピープル 第一部」

 

名前を思い出すのは難しいけど、顔は(というよりトッケビを)

何度も観ているから彼女だな、と思い出す。

 

特別ステージ←歌に飛べます

「アンナ」のチェ・ヨンジンさんの手話も込めたステージ。

歌を引っ張るパク・ジニョンくんが当たり前に上手い👏

「ザ・グローリー」のオ・ジユルちゃん、「次のソヒ」の

キム・シウンさん。毎年このステージには感動する。

チェ・ヨンジンさんって、地味に…といったらアレですけど

実はすごいなぁっていつも思います。

 

このあたりで、客席をいじるMCが楽しかった。

ゴリゴリの中堅どころをいじり倒して、可愛い場面を引き出す名司会。

イ・ビョンホン、ソン・ソック、マ・ドンソク、イ・ソンミン

さんらにカメラアピールをお願いするなんて。

照れまくるソン・ソックさんの後ろにいるのは、

超女神なキム・ジウォン様。

美しい…

 

マ・ドンソクさんは、というと。💕アピールのつもりが

「クマに…」

「齧られました」

みたいになってるから!

 

ザ・グローリーチームは、

「仲いいんですよね?💕を送りあってください」

とのことで、送りあう被害者と加害者。

 

「ウ・ヨンウ」チームは穏やかです(笑)

 

お願い、このコーナーもっとやって。

 

TikTok人気賞】

プレゼンテーターは、ユ・インナとユン・ヒョンミン

この賞は、事前に視聴者の投票で決まっています。

IUとジニョンが授賞。


このあと、兵役へ行くジニョンを綺麗に送り出したい

ファンの想いが通じたのかな。

 

【演劇部門】

プレゼンターには、ザ・グローリーでドンウンの

クソ母(コラっ)を演じたパク・ジアさんが。

 

↑穏やかそうな人で良かった(笑) ↓激怖い

百想演劇賞:  당선자 없음(「該当者なし」という名の作品) 

若手演劇賞:  지금 아카이브

 

演劇部門演技賞:  ハ・ジソン(「Teenage Dick」)

脳病変障害者でもあるハ・ジソンさんの、

呼吸も大変そうなゆっくりゆっくりとした授賞のスピーチをみて

涙するキム・ソンチョルさんが可愛くてだな…

 

<今年新設>GUCCI Impact Award】

「次のソヒ / Next Sohee」

 

演出賞・監督賞のプレゼンテーターは、

イ・ジェフンさんとグレッグ・ハンさん。

 

【テレビ部門: 演出賞】


キム・ギュテ 「私たちのブルース」
キム・ソクユン 「私の解放日誌」
キム・ヒウォン 「シスターズ」
ベルユ・インシク 「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」
イ・ジュヨン 「アンナ ディレクターズカット版」

 

【映画部門: 監督賞】

キム・ハンミン 「ハンサン -龍の出現-
ベルパク・チャヌク 「別れる決心代理人: タン・ウェイ
 アン・テジン 「フクロウ」
 イ・ジョンジェ 「ハント」(日本は2023/9/29公開)
 チョン・ジュリ 「次のソヒ / Next Sohee」

 

ちょっとここらでバラエティ畑のほうを消化します。

芸能賞プレゼンテーターはチュ・ヒョンヨンさんとイ・ヨンジンさん?

 

【テレビ部門: 芸能賞(女性)】


キム・ミンギョン
パク・セミ

イ・スジ
ベルイ・ウンジ「キル・ウンジ」
ジュ・ヒョンヨン

 

【テレビ部門: 芸能賞(男性)】


キアン84
キム・ギョンウク
ベルキム・ジョングク「GYMジョングク」
チョン・ヒョンム
ファン・ジェソン

 

【テレビ部門: バラエティ作品賞】

「Psick Show」

 

【テレビ部門: 教養作品賞】

MBC慶南「大人キム·ジャンハ」

 

映画部門の演技賞のプレゼンテーターは、

ソル・ギョングさんとイ・ヘヨンさん。ド迫力。



【映画部門:最優秀演技賞(男性)】


ベルリュ・ジョンヨル「フクロウ」
チョン・ウソン 「ハント」(日本は2023/9/29公開)

マ・ドンソク 「犯罪都市 THE ROUNDUP

ソン・ガンホ →会場欠席「ベイビー・ブローカー
パク・ヘイル「別れる決心」 →会場欠席

 

司会にパク・ボゴムがいて、最優秀演技賞をジョンヨルが

獲って…なんか…こうさ…月日の流れを感じるわ…

 

【映画部門:最優秀演技賞(女性)】


ヤン・マルボク 「同じ下着を着るふたりの女
ヨン・ジョンア 「人生は美しい」

ペ・ドゥナ 「次のソヒ / Next Sohee」
チョン・ドヨン 「キル・ボクスン」
ベルタン・ウェイ 「別れる決心

 

流暢な中国語は美しいな…と感じた

タン・ウェイさんのスピーチ。

 

作品賞のプレゼンテーターは

パク・ヒョンシクくんとパク・シネちゃん。

 

【映画部門: 作品賞】

次のソヒ / Next Sohee
フクロウ

ハンサン -龍の出現-
ハント(日本は2023/9/29公開)
ベル別れる決心


【テレビ部門: ドラマ作品賞】

私の解放日誌 
ベル ザ・グローリー 
私たちのブルース 
ウ・ヨンウ弁護士は天才肌 
シスターズ 

 

話題性も高く、私があんなに苦手だったソン・ヘギョさんを
好きになるほど勢いがあるドラマでした。

ドロドロしていると苦手意識を持つ方もいらっしゃると思いますが、

これをきっかけに「学暴MeToo」に拍車が。

社会に少し波風を立てたという意味でも、

悪役がここまでフルに演じ切ったという意味でも、

(少年少女時代も含めて)評価したい作品でした。

 

テレビ部門の演技賞プレゼンテーターは、イ・ジュノとキム・テリ。

テリちゃんは相変わらず可愛いし、

ジュノ様は相変わらず、ジュノ様(どういう意味)

テリちゃんの不思議ちゃんに惑わされるジュノ様も好き。

 

【ドラマ部門:最優秀演技賞(男性)】

ベルイ・ソンミン 「財閥家の末息子」

チョン・ギョンホ 「イルタ・スキャンダル」
ソン・ソック 「私の解放日誌」
イ・ビョンホン 「私たちのブルース」
チェ・ミンシク 「カジノ」 →会場欠席 

 

イ・ソンミンさん、共演者である

ソン・ジュンギさんの名前を何度もあげて、

視聴者と会場の気まずい空気を思いっきり醸し出させました(笑)

ソン・ジュンギさんは、最優秀演技賞(女性)の元夫で

現在、再婚の新婚さんです。

【ドラマ部門:最優秀演技賞(女性)】

ペ・スジ  「アンナ」

ベルソン・ヘギョ 「ザ・グローリー」
キム・ジウォン 「私の解放日誌」

パク・ウンビン 「ウヨンウ弁護士は天才肌」
キム・ヘス 「シュルプ」  →会場欠席

 

ヒョンナム(ヨム・ヘランさん)と目を合わせて微笑む

ドンウンの中の人がカッコイイ。

 

私、こんな緊張感あふれる場で、

スピーチにwit含ませてくる人、大好きなもので。


深呼吸で息を整えたあと、一言目に

「私、賞とったよヨンジナ。私、今、最高に気分いいわ」

と、物語の一部を引用するこの場面で、叫んだわ(笑)

 

ヨンジナ、満面の笑みで👏を返す。


「太陽の末裔」以来のキム・ウンスク作家との作品。

(それで出会った旦那とはアレだったけど(笑))

キム・ウンスク作家とは相性が良いのかもしれない。

 

参考までにキムウンスク作家の作品並び。

 

ここで、JTBCのお偉いさんと、

オム・ジョンファさんがプレゼンテーターとして登場。

 

 

最後の最後は、

【テレビ部門: 大賞】

これは、作品だけに留まらず、

演者・制作者の個人の場合もあります。

 

パク・ウンビン(ウ・ヨンウ弁護士は天才肌)

スピーチが長いと一部の意見も出ていたようですが、

とてもとても丁寧なスピーチだったと思います。

自閉症という難役でもあったし、そこを誤解なきよう

伝えるには、丁寧さは必要だったかな、と。

 

「一番好きなセリフは“私の人生はおかしくて

風変わりだけど価値があり美しいです”」

というのは、誰にも通じる言葉で沁みますね。

 

 

今回は映画はまだ観ていない作品が多くて

感動を共有することができませんでしたが、

ドラマは、どの作品も見応えがあって

選びにくいなーと思っていました。

どれも優秀だなと思っていましたし、

それぞれの“推し”が存在するかと思うので。

 

私は悪役というか、日本じゃなかなか引き受ける

役者がいなそうなぐらいの極悪役の皆様が

その後の偏見(演技が上手いゆえの)を恐れず、

演じぬいて、脇役でも爪痕が残せるんだぞ!

という、そういう作品熱みたいなところも含めて、

グローリー推しでした。

 

まさかの一番の極悪役と、ヒロインの恋人という

対立する2人が、その後リアルに交際宣言をする

ところまで含めて、半端じゃないなと(笑)。

 

長時間に及ぶ式典でしたが、

今年も最初から最後まで楽しかったです。

 

5月8日に兵役にいってしまったパク・ジニョンくんの

映画をまずは観たいと思います🌸

 

韓国映画「 キル・ボクスン 」(Netflix)

キル・ボクスン

韓国題: 길복순

 

監督・脚本: ビョン・ソンヒョン

2023年、Netflixで配信。 2時間 17分。

 

ほんの1シーンのイ・ジェウク見たさに視聴。

 

未視聴の方で、血とか苦手な方へ。

『「チョン・ドヨンPV ~アクション編~」といった感じで、

無理してまで観なくても大丈夫』と思います。

 

未視聴の方で、これから観ようと思っている方へ。

「イ・ジェウクが〇〇〇の青年時代役?!それも1シーンのみ??」

ここ、お見逃しなく。

 

【あらすじ ストーリー】

親からの虐待を受けていたボクスンは、17歳の時、

暗殺者チャ・ミンギュに暗殺の才能を見出されて以来、

その下で修業を積んできた。

 

今では、暗殺業界では、その名を知らぬ者がいない殺人の

エキスパートに。私生活ではシングルマザーとして裕福な家で、

15歳の娘ジェヨンと一緒に暮らしていた。

家では普通に愛娘の世話を焼く“お母さん”の顔を持ち、

一方で娘には「イベント会社の仕事」をしていると

暗殺家業のことは内緒にしている。

娘ジェヨンもまた母には内緒にしていることがあった。

それは、女性である親友ソラと付き合っていること。

 

チャ・ミンギュは暗殺業界を会社化してルール作りを行うなど、

いまや暗殺業界のトップだ。若手の育成などにも努めている。

彼には兄に異常な愛欲を示す妹ミンヒがいたが、ミンヒから

目を付けられたボクスンは、企みに嵌められてしまい

仲の良かった暗殺仲間と殺し合いをするはめに。

そして娘ジェヨンも、男子生徒に交際を迫られ

ソラとの関係をばらすと脅されて首を刺してしまう。

ボクスンは、納得のいかなかった殺しの依頼を「失敗」として

中止するが、それは企業のルール違反で、これで自分の恩人である

チャと直接対決を迫られることに…

 

【キャスト 出演者】
暗殺者 キル・ボクスン: チョン・ドヨン
少女時代のボクスン: パク・セヒョン

ボクスンの娘 キル・ジェヨン:  キム・シア

大手暗殺請負「MK. ENT」代表 チャ・ミンギュ : ソル・ギョング
若い頃のチャ・ミンギュ: イ・ジェウク

MK. ENT理事/ミンギュの妹 チャ・ミンヒ: イ・ソム

<キルボクソンの飲み仲間>
MK. ENT所属の暗殺者 ハン・ヒソン: ク・ギョファン
暗殺者 ヒョンチョル: チェ・ビョンモ
元暗殺者 /義手/飲食店店長 スグン: キム・ギチョン
巨体の暗殺者 グァンマン: パク・グァンジェ
暗殺者 ユンソク: チャン・インソプ

 

MK. ENTの新人訓練生 キム・ヨンジ: イ・ヨン

MK. ENT最高経営責任者(CEO):シン・ガンギュン
暗殺請負業者代表 シン軍曹: キム・ソンオ
暗殺請負業者 キ社長 キ・ジュボン
暗殺請負業者 ペCEO キム・ジュンベ
暗殺請負業者 スク代表: イ・ヨンソク
暗殺請負業者 ヨン代表: キム・ヨンジュン

MK. ENTインフォメーションデスクスタッフ: アン・ソンボン

ジェヨンの恋人 イ・ソラ: イム・ジェイン
イ・ソラの母: イ・スンヨン
同級生の男子 ユ・チョル: チェ・ヒョンジュ
同級生の男子 ジンソン: ペ・ジェヒョン
ユ・チョルの母: キム・ジェファ
先生: イ・ルアン

オ・ジョンシク上院議員: イ・ヘヨン
在日2世ヤクザ 織田真一郎(キム・グァンイル): ファン・ジョンミン(特別出演)

ボクスンの父: チャン・ヒョンソン
カン刑事: チョ・ヒョヌ
凶悪犯: キム・デハン

 

以下、個人の感想です。ネタバレあり。

 

 

【超個人的感想】※青いのは監督interviewにあったものです。

・暗殺者業界が舞台で、暗殺者の会社が存在して暗殺者同士で

気さくに飲んだりして…リアリティないのは当たり前なんだけど、

サラサラし過ぎてて、逆に「ん?」って感じ。

俳優も豪華で、ちょい役で出てくる俳優もみんな「存じ上げる顔」なのに

大した説明もなくサクサク消費。

監督のインタビュー(を翻訳ソフトにかけた直訳の結果)には

「アクション映画ではあるが、結局は感情的な話で解きたかった」

とのこと。感情ねぇ。

「殺し屋とその殺し屋を雇っている組織の物語というのは

映画ではよく使われる設定。設定の何を変えてみたいか考え

そのひとつが“復讐をテーマにしたくはない”だった」

復讐は確かになかった。アクションでスカッとするのか

親子や感情論でグッとくるのか。何が残ったのか。殺しの「作品」?

※翻訳ソフトを100%正解とは思っていないので適当にとらえて。

私個人的には、「チョン・ドヨンPV ~アクション編~」に

友情・特別出演で豪華客演がついた、感じがした。

 

・監督インタビューによると、チョン·ドヨンに一番似合わない

ジャンルとしてアクションを構想

ドヨンさんをキャスティングしたというより、ドヨンさんから

物語が始まった。ドヨンさん本人にも娘さんがいることから

意図的に重ね合わせた、そうです。

・ドラマ「イルタスキャンダル」とこの映画と連続して日本に入ってきて

チョン・ドヨン作品が続いた結果、「私とは合わない」という結論。

まぁ、そんなこともありますよね。

カンヌを獲っている大女優さんなのはわかるけど、

ここまで持ち上げられる理由がよくわからない。

 

・冒頭にも書きましたが「イ・ジェウクが観たい!」という気持ちだけで

開封したので、暗殺者の話とかどうかもわからず…

で、目にしたのが冒頭のあの「キルビル風」な場面です。

(イ・ジェウク出演場面だけネタバレで流れてきて殺しがあるのは判っていたが

ジェウクくんがもっと出演するんだとばかり思っていた程度の前情報で開封

 

メイド姿のキル・ボクスンと、日本のヤクザを演じる

大御所俳優 ファン·ジョンミンのカタコトアクション対決。

スカートを動きやすいようにビリリと裂いてね…

バーバババッ♪ティーーティリリリティィー♪

布袋さんの「Battle Without Honor Or Humanity」ですよ。

そうこなくちゃ。でも、うん。違う違うそうじゃなぁい。

「キル・ボクソン」の「キル」は「キルビル」オマージュ。

女の暗殺者で、そこを避けるのは無理だからって

 

インパクトある冒頭場面に、日本人(風)を悪者として登場させて

ネットフリックスで世界に配信…。

JAPANESE893ってそんなに世界から観て凶悪なイメージなん?

このヤ〇ザ役はちゃんと(ちゃんと?)日本人俳優を選ぶつもりで

交渉を進めていたようなんですが、コロナ禍で2週間隔離とかしてまで

わざわざ…で断念し、在日韓国人という設定でファン・ジョンミンを起用。

背景に地下鉄の光が抜けることでフィルムが回るような

華やかなムードを持たせたかったんだとか。

「荒唐無稽さと厚かましさを最初から受け入れてほしい」

というアクションシーンだった。そうな。

 

ロシアのアクションシーンは「オールドボーイ」の

オマージュ。メガネを外すのは、西部劇のカウボーイが

酒を飲むときに帽子を脱ぐ感覚で

 

・べテラン暗殺者のボクスンと新人訓練生のヨンジ。

これが初めての共演とのことですが、そうです。

「イルタスキャンダル」では、成長前と成長後の同一人物でした。

御縁ですかね。

初対面の対決場面は、ストリートファイター」のような

対戦ゲームをイメージしたそうです。

イ・ヨンさんのキャラクター描写とかもう少し観たかったな。

 

撮影の都合上、ほとんどのシーンを役者本人が演じる必要が

あったそうで、ドヨンさんは撮影中、ケガもされたそうです。

ラブシーンは、背中の筋肉を見せる目的もあったようで

暗殺者に見えるよう上半身をトレーニングをしてたそう。

ボクスンの殺しのパターンは力というより俊敏性。

あんな細い腕で背中もあの程度…ということは、体幹だけで?

宗之介トレーナーさんに、解説願いたい(笑)。

 

・総理候補者の息子が不正入試に関与したと、候補者である父親が

息子の殺害依頼を出す。

娘のために自分の仕事を諦めようとする母と、自分の仕事のため

息子を殺そうとする父の比較

 

・殺しの依頼は「作品」

血の付いたナイフを送るのは、どちらかが死ぬまで闘う決闘への招待。

 

・ボクスンは幼い頃、家庭内暴力に苦しめられていた。

暗殺の仕事の時には、血の色でもある赤を着用。

一方で、子供と過ごす家など母である時は緑色を

使用している。スパムとほうれん草。

赤いリンゴも実は3回出てきて、そこには聖書に出てくる

あの林檎の意味合いも含まれているそうです。

けど、なんというか「殺し」といえば、赤と黒(カビの深緑と

いうか)のイメージは良くでてこない?

部屋の緑も「ソフトな優しい色合い使ったインテリアだな」ぐらいには

思っていたけど、それよりはお手伝いさんもいなくてこんな豪邸どう

維持してるんやろ…というのが気になった庶民派です。

お手伝いさん居たとしても、隠したいもののほうが多いだろうから

入れてないと思って。

 

赤と緑・青の印象で優勝な作品といえばいまだ「二十五、二十一」)


母としてのボクスンは顔の右側がよく見えるように描き
暗殺者の時は顔の左側を主に見せている
↑よっぽど印象的なカットにしないと、女優の見られたい顔の

主張かと思っちゃうわ。

 

・娘役のキム・シアちゃんは「静かなる海」や

「キングダム」(アシン役)に出演。子供はどんどん大きくなっていく。

 

同性愛設定は、母娘ともに、お互いに言い出すにはハードルの高い

秘密を持たせるため。

 

・イ・ソムさんって、最初に観た印象がほんわか系の役だったので

その他の殆どの役に毎度驚かされる(笑)。

「大きくなったらパパと結婚するのー」ぐらいに、兄に対して子供な性格。

子供らしく見せたくてバナナミルクも最初の演出にはなかったが

足して飲んでもらった

 

・暗殺者、短剣や長縄、木の破片、とか、長距離戦の銃を

あまり用いない(最初のヤクザはそっちでしたが)殺し方。

短い武器で確実に仕留める。

 

・父からの虐待を受けて暗殺者としての素質が備わったのか。

笑顔で人を殺すほどに殺人に快楽を覚えるようになったのは

また別の話なのでは。

虐待を受けた子供らは犯罪も平気で犯す、はイヤ。

娘の父親は誰だったのか。

後輩のヒソンと関係性を持つようになったのはどういった

きっかけだったのか。

ミンギュ(もちろんイ・ジェウク時代)の、ボクスンの関係性も

もっとみたかったし、

クレイジーな妹がどうしてあんなにおにいちゃん子に育ったのかも

みたかったし…な消化不良。

 

・シン軍曹(キム・ソンオ)、制作陣と仲がいいんだろうけど

それにしても悲惨な殺され方だし。出番も少ない。

 

・グロやエグいドラマや映画、血しぶきピシャー!な作品も

観られなくはない派だけれど、「軽快な殺し」(先にあげたように

「復讐の(も)ない」命令だけの殺し)みたいな、

明るい殺しエンターテイメントは好きじゃない。

 

・この作品にも「なにもしたくない」のコボちゃん登場。

 

・ボクスンは自分の戦いに様々なシチュエーションを立てて作戦を計る。

あの気持ちは、すごくわかる。

どんなシチュエーションでも歌い踊れるよう練習するといったBTS

思い出すし、私も「要らぬ心配」を含めて「こうなったら?」

「ああなったら?」は面倒なほど考える性格。

水やガラスを使った反射使いも含めて、いろんな戦いを見せる。

冷たいが優雅な印象があって戦い自体はうつくしかった。

 

・最後に。問題のイ・ジェウクですよ。

監督がこのオファーをするまで、どんなに有名かも

どんなにイケメンかも知らなかったそうで(失礼よ)

でも、頂いた映像を見たら一番演技が上手かったとのこと。

ソル·ギョングのこの映画での演技を見て、外見はマネすることは

できなかったのか、声だけ似るよう準備してきたそう。

アジアでファンミツアーが出来る程には有名なジェウクくんを

若かった頃の〇〇役に当てて、背景も描かず1シーンで使い終えるとは。

ぷんぷこぷん手裏剣パンチ!ナイフ銃爆弾

 

 

改めて、細かいところをチェックするため

観返そうと思いましたが、気力不足…(笑)。