韓国題: 일타 스캔들
脚本: ヤン・ヒスン
監督: ユ・ジェウォン
tvNで2023年1月14日~3月5日まで放送。全16話。
「還魂」の後枠のドラマとなります。
【あらすじ ストーリー】
激しい受験戦争で知られる韓国内で知らない人はいないほどの
人気トップ講師チェ・チヨル。
数学を教える彼は「的中率100%」のイルタ(スター)講師と言われ、
裕福な状況にいるが、その裏では不安感を抱え、摂食障害に苦しみ
夜もあまり眠れない。
ところがある日、たまたま食べたお弁当が口に合い食べられるように。
できれば毎食買いに行きたいが…
その一方、国家代表にもなるハンドボール選手だったが
突然の母の死以降、障害を持つ弟ともに暮らし、姉が置いていった
姪っ子を娘のように育てている惣菜屋「国家代表」を運営する
女社長ナム・ヘンソン。
ある日、娘から苦手な科目の数学で名をはせる
とある講師のいる塾に通いたいと相談を受ける。
その塾こそが、チェ・チヨルのいるザ・プライド学院。
二人が出会うことになり、甘くもほろ苦い
恋愛スキャンダルが巻き起こる……。
一言感想。
「散らかりすぎてスキャンダル」
ちなみに、「〜恋は特訓コースで〜」はまた日本で
つけられた余計な一言みたいです(笑)
各話サブタイトル
1話「アナタとワタシ、二つの宇宙の共通部分」
2話「一本橋で敵に遭う確率」
3話「非好感が好感になる場合の数」
4話「等差数列の反乱」
5話「XとYの隠れた確率分布」
6話「人生には正解がなく、複数の模範回答があるばかり」
7話「恋に落ちるまでの普通の法則」
8話「縁が運命になる帰納的推論」
9話「僕らの出会いのバタフライ効果」
10話「関係を変える感情という変数」
11話「僕らの愛の関数関係」
12話「喜劇と悲劇の交点」
13話「難問に対処する僕らの姿勢」
14話「ただ一つの解を求めよ」
15話「偶然と必然の結果の値」
16話「アナタとワタシ、二つの宇宙の和集合」
数学に結び付けた副題がついていますが、
後半は殆ど無関係です。
思ったよりサスペンス要素が強い作品だったので
キャストもネタバレゾーンに置いておきます。
ポスター以降、ネタバレです。
【キャスト 出演者】
惣菜店「国家代表」社長 ナム・ヘンソン: チョン・ドヨン
ヘンソンの少女時代: イ・ヨン(特別出演)
ザ・プライド学院数学講師 チェ・チヨル: チョン・ギョンホ
チヨルの少年時代: キム・ミンチョル
ヘンソンの娘(姪)/ウリム高校2年 ナム・ヘイ: ノ・ユンソ
ヘイの幼少時代: チェ・ソユル
ヘンソンの弟/アスペルガー症候群 ナム・ジェウ: オ・ウィシク
ジェウの若い頃: 김무정(未確認)
ヘンソンの友人/店共同代表キム・ヨンジュ: イ・ボンリョン
ヨンジュの若い頃: パク・ガヨン
ヘンソンの亡母/食堂経営チョン・ヨンスン: キム・ミギョン(特別出演)
↑特別出演な親子組
ヘイの実母/ヘンソンの姉 ナム・ヘンジャ: ペ・ヘソン(特別出演)
チェ・チヨル研究所 メイン室長 チ・ドンヒ: シン・ジェハ
チェ・チヨル研究所職員 イ・ヒョウォン(ヒョジン): イ・アジン
チェ・チヨル研究所職員: ソ・ドンヒョン
チェ・チヨル研究所職員: チェ・インソン
自殺したチヨルの元教え子 チョン・スヒョン: イ・ドヘ
スヒョンの弟 チョン・ソンヒョン: キム・ゴン
<ヘイの通うウリム高校>
ヘイの担任/数学教師/チヨルと大学の同期
チョン・ジョンリョル: キム・ダフィン
ヘイの親友 イ・ソンジェ: イ・チェミン
ヘイの親友 チャン・ダンジ: リュ・ダイン
ヘイの同級生/アイスホッケー推薦入学ソ・ゴヌ: イ・ミンジェ
ヘイの同級生 パン・スア: カン・ナオン
ヘイの同級生 チェ・ハウォン
ヘイの同級生 イ・ヨンミン: ユジュン
ヘイの同級生: ジン・ミンソク
ソンジェの母/弁護士 チャン・ソジン: チャン・ヨンナム
ソンジェの父: キム・ジュンウォン
ソンジェの兄/ひきこもり イ・ヒジェ: キム・テジョン
熱心な教育ママ スアの母 チョ・スヒ: キム・ソニョン
スアの父 パン・デグン: ソン・ギユン
ダンジの母 イ・ミオク: ファン・ボラ
<ザ・プライド学院>
院長 カン・ジュンサン: ホ・ジョンド
数学講師 チン・イサン: チ・イルジュ
チョン室長: イ・ジヘ
イサンの中傷仲間: イ・ミング
ライバル塾パーフェクトМ数学講師 ソン・ジュノ: ユン・ソクヒョン
チヨルの前の職場の塾院長: ソン・サンギュ
トリプル・トップ院長: キム・ギョンミン
チェ・チヨルが通う精神科医師: コ・エリ
カンヒョン警察署 ソン・イテ刑事: ファン・ジェヨル
ソン・イテの後輩 ペ・ジョンス刑事: チョン・ハンソル
ソン・イテの後輩 ドギョム刑事: チャン・テミン
熱烈なチェ先生ファン/鉄球被害者 イ・ミンジ: イム・ソユン
ヘイを追い出し進学コースに入った学生/鉄球被害者
イ・ヨンミン: ユ・ジュン
ヨンミンの母:チェ・ヒジン
鉄の玉を目撃した警察への通報者: イ・ヨンイ
ジェウが毎日通うカフェ店員 クォン・ジンギョン: ソ・イヒョン
ジンギョンの彼氏 ジュンウ: ド・イェジュン
チヨルが紹介で会ったピアニスト ホン・ヘヨン: ペ・ユンギョン
ライブ配信者 超人気マン: イ・サンイ(特別出演)
ケソン韓医院院長 ナムグン・チャン: パク・ヨンス
ヒジェが連れて来た猫を診た獣医: イ・ジヘ
警備員: アン・スホ
「スジャとドジョウ汁」食堂店主: イ・スミ
スアの母 チョ・スヒの顧客:チェ・ガイン
代表チームのハンドボールコーチ: キム・ジュンドン
ヘイの幼稚園のクラスメイト: ホ・ノエル(子役)
ヘイの幼稚園のクラスメイト: イ・ジユ(子役)
【超個人的感想】
・「還魂」後、私自身が魂が抜けきってて(笑)ドラマ消化が
進められていなかった時期に、SNSで評判の高かったこちらの
ドラマに辿りつきました。
・最初に感じたのは、ここのところSNSで評判上位の作品、
「シュルプ(視聴断念中)」も「イルタスキャンダル」も
母親目線というか、子供を思う親の気持ちとか、
「母性ありき」ジャンルドラマが続いているようで、
そのジャンルから弾き出されている身としては、
「そうか…これもそっち系か…」と。
・チョン・ギョンホさんの力の加減のスキルが好きで、
コメディセンスも好きですし。「母親」ジャンルという
苦手意識を越えて、そっちに惹かれたので視聴開始!
・心の傷や不安から、睡眠も食事もうまくいかないけど
超人気な塾講師の魅せる数字の魔術やパフォーマンスが
メインとなる作品かという勝手な期待。
「メランコリア」みたいな感じ?というのか“自分に不得意な
ことをエンタメとして吸収(母性も含め)”する楽しみを
期待してたのですが途中から何かが違いました。
・『超』個人の感想ですがヒロインに魅力を感じないまま…でした。
設定云々ももちろんありますが、コンユさん出演の「男と女」の時も
ダメだったので、仕方ない
いつかグローリーのソン・ヘギョさんみたいに「これは好き!」
って作品で彼女を観る日が来るかもしれません。
・このヒロインを演じたドヨンさん、相手役との年齢的違和感と
いう意見が目だった気がします。
私は…複雑な心中というか…一種の同族嫌悪みたいな感じ。
ネット評を拾ってみると「50代女性が30代を演じるのは厚かましい」
とか…酷い言われよう…。
これ、全部同一人物(普段の女優モード時のドヨン姉さん)なんですが
せめて真ん中レベルのキャラ設定だったら評判も違っていたかも。
国家代表に選ばれるほどの体育会系出身、姪っ子と弟の面倒を見るのに
必死で…自分のことに構っていられなかった…というのもわかる。けど。
少女趣味な衣装(ヘイのおさがりという設定かな?と考えてもみたけど)
に身を包み、高めな声設定、上目遣いで無鉄砲…と「若さ」を強調した
キャラが逆に悪目立ち。さらにドヨンさん(1973年生)の恋の相手役の
ギョンホさん(1983年生)が肌艶良くて若見えしすぎる!
スキャンダルではなくロマンスな2人の場面。
なんだろうなぁ…やっぱギョンホさんが若すぎるんだろうなぁ(笑)。
・若くてデキる男性が、様々な事情が伏線としてあるとはいえ
急に胃袋を捕まれて。
自分の教え子の“母親(育ての母)”と禁断の恋に落ち
苦難を乗り越えてキュンキュン…が、頭にも、心にも入ってこない。
伏線回収されて、そうよね…運命の人よね…と飲み込もうとしたら
急に不穏な殺人事件とかが絡みだして。
それも、被害者には未成年も含まれているのに、命の扱いが軽い。
誰もちゃんと悲しんでないし。
「不自然が続くドラマ」とでもいいますか…ま、韓国ドラマなんて大概
不自然だらけと言われたらそれまでなんですけどね
・あ…大事な感想忘れてた。私は…
「ソンジェよりゴヌ派!」
・前にも書きましたが、チョン・ギョンホさんの力を抜いたお芝居が
好きで。それでいうと一個上の通り
ソ・ゴヌを演じたイ・ミンジェの演技も好き。
それと、チ・ドンヒ役のシン・ジェハも好き←大事
毎度、名前は覚えきれていなくても、
役の印象は記憶に残る希少な役者の一人ですし。
今回もどこまで真剣なのかわからない感じで、
チヨルを公私ともに支えていて、面白みを持たす
登場人物だったのに、あんなあっさり終わらせるとは
殺人鬼にはそこに至るまでのちゃんとした精神形成の
プロセスを描くほうがいいし(特に気の毒な生い立ちの場合)
そういう犯人が死にました。はい、終わり!
僕らの恋愛がうまくいったのですべて🆗…は、やだ。
・そもそも要素が多すぎで回収が雑。てか、されてない。
「ナム・ジェウの病状」
「ナム・ジェウとヨンジュの恋愛→ご懐妊」
「ドンヒの裏の顔と“極端な選択”」
「ドンヒに殺された人々の人生」
「描かれていたはずの受験戦争」
「ゴヌの恋愛感情の行方(その程度だったのか)」
「ヘイの母ヘンジヤの娘を捨てたこと帰国の意味」
「毒親弁護士ソジンの毒の抜け方」
「講師の恋愛が持ちこまれた学習現場」
「嫌な母親スアママの都合の良い未来」……。
・この物語の影の主軸といってもいいヘイを演じたのは、ノ・ユンソさん。
「私たちのブルース」で、瑞々しい演技を見せてくれて、今回もまた
「ちょうどいい“普通”の女の子」を上手に魅せた優秀な若手女優さんです。
現役の美大生で絵も上手。お顔もなんていうのかな。
毎日観てても飽きない感じの程良いさっぱり顔で、いいですねぇ。
スキャンダルとは無縁の女優人生を送っていってほしい!
・チヨル先生の元教え子で、救えなかった生徒スヒョンを演じたのは
イ・ドヘちゃん。「愛の不時着」で北朝鮮ARMYとして印象を残した
あの子です。
僅かな出番なのに、しっかりと印象を残す期待の女の子です。
・登場人物の悪い人と良い人のバランスはドラマにおいて
大事だと思いますが、このドラマは悪いオンマばかりで疲れました。
・ヘンソンの若い頃を演じたイ・ヨンさん(特別出演)は、
「未成年裁判」で、“少年”役をやった女優さんです。カメレオンですね。
・今回一番気になったのは、オ・ウィシクさん演じる
ナム・ジェウの若い頃を演じたこの男の子。
若いのか、若く見せているだけなのかも含めて不明で、
キャスト一覧のどこにも名前が出ていない!
仕方ないので、エンドロール一名ずつ虱潰しに調べていき、
何人か残った中で、一番怪しかったのはこの人…
キム・ムジョン(김무정)さん。
エンドロールに名前があるにはあり、
検索するとこの写真と、動画が一本だけ
でてくるんだけどそれ以外は見つけられず…。
・せっかくうまくいってたブロマンス(チヨル×ドンヒ、
ソンジェ×ゴヌ)も中途半端になってしまって、
作品全体のバランスが良くなかったなーと。
新たに大学の同期だった現高校教師のチョン・ジョンリョル
先生との渋めブロマンスは未来ありそうで良かったけど。
(酔ったチヨルの目を無理やりあけてスマホ認証とか(笑))
“恋愛だけでは胸焼けする世代”の私はそう思いました。
・かなり最初の頃に集中して出てきた、
「なんで、こんなところに植物があるんだ」な植物も
綺麗にまとめてほしかったな。