韓国ドラマはアロマです(仮)

韓国ドラマのまとめが増えてきたので、こちらで管理することとしました。辛口気味に好き勝手なことを言っています。ネタバレを多く含みます。未視聴の場合は回避をお願いいたします。

日本映画「 侍タイムスリッパー 」

久方の日本映画でございます。

 

カメ止の再来と言われている

ヒットの仕方で話題の

「侍タイムスリッパー」

 

何が驚きって「カメラを止めるな!」って、

観たの2018年なんですよ。

そんな前だった??

 

…と脱線しました。

 

こちらの作品、公開日は2024年8月17日。

最初は池袋のたった一館上映で、次の月には

100館以上で上映という勢い。

監督さんはコメ農家が本業で…とか

作品周辺エピソードが面白いやないか。

 

ということで、いよいよ本題に。

 

2時間11分。

 

【 あらすじ ストーリー 】

時は幕末、京の夜。
会津藩士・高坂新左衛門は家老より直々に
長州藩士を討つ密命を受け、同胞とともに京都へ。
名乗り合い両者が刃を交えた刹那、

落雷により現代(2007年頃)へタイムスリップしてしまう。

 

目を覚ました場所は京都の時代劇撮影所。

新左衛門は行く先々で騒動を起こし、

見知らぬ現代の街へ飛び出すが、街に貼ってあるポスターで

江戸幕府がとうの昔に滅んだと知り愕然とする。

元の時代に戻る術もわからないまま彷徨い続け、
一度は死を覚悟したものの疲れ果てた新左衛門は

寺の住職夫妻に助けられ寺に居候することとなる。

ある日、テレビで放送された時代劇を見た高坂は、
斬られ役こそ現代において自分に出来る仕事と思いたち、
斬られ役のプロ集団「剣心会」への入門を希望する。

 

【スタッフ】

監督/脚本/撮影/照明/編集他:  安田淳一

助監督: 高垣博也 / 沙倉ゆうの

制作:  沙倉ゆうの

小道具:  沙倉ゆうの
殺陣:  清家一斗 (東映剣会)
床山:  川田政史 (東和美粧)
時代劇衣装:  古賀博隆 / 片山郁江 (東映京都撮影所衣装部)
照明:  土居欣也 / はのひろし / 安田淳一
音声:  岩瀬航 / 松野泉 / 江原三郎
特効:  前田智広 / 佃光

 

【 登場人物 キャスト 】

高坂新左衛門:  山口馬木也


風見恭一郎:  冨家ノリマサ


殺陣師 関本:  峰 蘭太郎
助監督 山本優子:  沙倉ゆうの

西経寺住職:  福田善晴
住職の妻 節子:  紅 萬子

錦京太郎(心配無用ノ介):  田村ツトム

丸顔の侍 村田左之助:  高寺裕司

斬られ役俳優 安藤:  安藤彰則

剣心会メンバー: きらく尚賢
剣心会メンバー:  ムラサトシ

剣心会メンバー:   神原弘之


撮影所 井上所長:  井上 肇
劇中劇の監督:  多賀勝一

武者小路監督:  吹上タツヒロ
照明マン:  泉原豊

山形彦九郎(後の風見):  庄野﨑謙

 

 

【超個人的感想と記憶メモ】

・憎むべき人は出てこない。死体も出てこない。

いいたいこと、やりたいことは伝わる。

普段から時代劇を見ていれば…というか、生まれてこの方、

真剣に時代劇を最初から最後まで見た事がない(笑)私には

ちょっと弱かったけど、だからこそ時代劇Loverに薦めたい作品。

 

・時代劇にしろ、テレビにしろ、過去にしろ

「時代が変わった」の一言で絶やしていい文化なのか。

昨今のインバウンドだかなんだか知らないけど、

礼儀が消え、無法者が増え、街が汚れて…ゆえに

残忍な犯罪が増え…で日本のらしさが消えて

それでいいのかって気持ちにはなる。

なんか、そういうこと。

 

・台所の洗い場の真後ろの狭い所に

食卓が置かれててさ。そこで狭い思いしても

出来立てのごはんを食べる…懐かしいよね。

 

・殺陣師・関本役の峰さんが、役としてというか姿勢からし

ただ者ではないしと思ったら、東映京都撮影所専属の

「斬られ役」として活躍する傍ら「殺陣技術集団・東映剣会」の
役員・会長を歴任…というすごい人。

脚本完成前に2021年に亡くなった「5万回斬られた男」の

福本清三さんに代わり弟子の峰さんが出演となったそう。

・時代劇スターたちの、昭和のイケメン、リアルに

時代劇主役なのでは?な顔立ちの面々がすごいね。

 

・周囲がゴリゴリだから、平坦などこにでもいそうな

助監督役の沙倉さんが、茶屋娘的な存在。

 

・低予算なのに、よく時代劇撮れたなと思う背景に、

脚本に感銘を受けた東映京都撮影所が「自主制作で時代劇を

つくるなどと言ったらいつもなら全力で止めるが、

これは本(脚本)がおもしろいから是非やりたい」

と言ってくださって時代劇的閑散期に全面協力してくれたとのこと。

 

・最後に流れるスタッフクレジットが面白い。監督さん、何個

仕事抱えてん?みたいな(笑)。監督の安田さんは米農家でもあり

2024年9月の舞台挨拶は農作業のために欠席。

劇中に出てくるおにぎり等のお米は安田さんのお米だそう。

 

・住職の奥様を演じた紅さんの公式紹介が、「説明ぜりふを

それと気づかせない演技力は特筆に値する」(笑)。

それ大事な。

・斬られ役の安藤さんは、お父さんが長年、斬られ役俳優で、

ご自身も里見浩太朗さんの付き人兼斬られ役とのこと。

・錦京太郎役は最初、加藤雅也さんにオファーしていたが

スケジュールが合わず、田村ツトムさんに依頼された。

が、公開直の舞台挨拶には加藤さんも登壇して思いを

語るほどだったそうです。