日本題: 破墓(パミョ)
韓国題: 파묘(パミョ)
日本に持ってきた時点で「ハボ」でも良かったんじゃと
思ったりもするんですけどね…変換がしづらくて。
監督・脚本・企画: チャン・ジェヒョン
韓国公開日: 2024年 2月22日
日本公開日: 2024年10月18日
2時間13分。
この日は、日本公開に先駆けて、
チェ・ミンシクさん、キム・ゴウンちゃん、監督さん3人が出席する
トークイベント付きのジャパンプレミア試写会でした。
新宿ピカデリーにて。
キム・ゴウンちゃんと言えば、
私を深く韓国ドラマ沼に突き落とした作品「トッケビ」の主演女優さん。
今作で、百想芸術大賞の映画部門主演女優賞に輝く等
若手女優として大活躍の俳優さんです。
その他、百想芸術大賞では、
映画部門新人男優賞にイ・ドヒョンくん、
映画部門監督賞にチョン・ジェヒョン監督
映画部門芸術賞(音響)も受賞しています。
(賞は「ソウルの春」との戦いでしたね)
【 あらすじ ストーリー 】
巫堂ファリムと弟子ボンギルは、跡継ぎが代々謎の病気にかかるという
奇妙な家族から、桁違いの報酬で依頼を受ける。
すぐに、先祖の墓が原因だと気づき、お金の臭いを嗅ぎつけた
風水師サンドクと葬儀師ヨングンも合流する。
やがて、4人はお祓いと改葬を同時に行なうが、
掘り返した墓には恐ろしい秘密が隠されていた…
【ジャパンプレミアあれこれ】
多くのネタバレはしていませんが、念のため御注意を。
入場時、もぎりと一緒にA4サイズの紙(後でスローガンと判明)
司会で古家正亨さん登場。スヒョンくんのファンミ以来かな。
通訳は根本理恵さん(映画本編も根本さんの御担当です)と、
延智美(ヨン・ジミ)さん。
ゴウンちゃんに逢えるとはいえ、ファンミとは違うし
ボードやうちわを作るとか入り待ち行くとか、
そんな気負いはあまりなく席についていたんですが…
古家さんから登場時スローガン掲示してね、のお知らせから
三人がスクリーン上手側から登場した瞬間、
なぜか、ぶわぁぁ…と感情が高まり、勝手に涙が。
私、カラオケ屋さんでトッケビ関連の音楽流したり
トッケビを周囲の人に説明するだけで
勝手に泣く時があるんですが、まさしくそれ。
こんな映画館で、一人で座ってて
まだ声も聴いていない時点からそれは止めてよ自分💦と
慌ててスローガンで顔面を隠し、手だけは振る(笑)。
チェ・ミンシクさん(62歳)は、
どうしても怖いイメージがありますが
えー…全然、優しそうなおじさまじゃないですか。
クマさんみたい(コラッ)
思わずブンブン手を振っている自分。
ミンシクさんなら、オッパと呼んでも怒られないし(笑)
一言目が、流暢な日本語でした。
ゴウンちゃん、黒い革のコートっぽいのと
すごい素敵なタイツで脚がどえりゃぁキレイ✨
ショートヘアで、こんなこと言ったらアレですが
あれだけ大ヒットしたウンタクの面影はない…大女優の風情でした。
でもね…笑い声とか、笑って身をくねる仕草とかは
あの頃のままで、また涙腺がバカに…😢
監督さんは、腰が低いといいますか…
先にぶっちゃけると、
この映画、日本に対してちょこっとまたアレしていると言いますか、
嫌韓体質の人は観ないほうがいいと言いますか
そこは自己判断で…な作品ではあるんです。
(京城…よりは、全然可愛いでしょうけど)
ただ、この監督は日本の漫画やホラー映画とかに関心が高くて、
大学時代は「日本妖怪協会(研究会)」に所属して、あだ名はカッパ。
一番怖いホラー映画は「貞子」とか聞くと、
この作品のあれこれ(土の中から出てきたアノ生き物も日本の妖怪)
が日本モチーフになっている理由にもつながる…のかな?と
個人的には思った次第です。悪い印象ではなかった。
他、
・ゴウンちゃん、話の隙を見ては会場に手を振ったりと
ファンサしてくれていた。
・基本、山の中で撮影していて、皆で同じ所に寝泊まりし
町中の美味しいご飯を一緒に食べてたそう。
毎日が打ち上げのような日々で、お酒が一番強いのはゴウンちゃん。
本人は頑なに否定(笑)。
・俳優さんからの提案を多く反映して良い作品になった。
・ミンシクさんとヘジンさん、ゴウンちゃんとドヒョンくんの
コンビでの場面が多かったかと思うのですが…という
事前受付した質問からの問いかけに
ミンシク「ゴウンちゃんともっとたくさんのシーンを
ご一緒したかった」と笑いに持っていく流石のオッパ。
・巫堂の演技のため、指導してくれる巫堂のご自宅に行った際に、
その方が料理が上手で家庭料理を作ってくれて
ドヒョンくんがたくさん食べてた、というゴウンちゃんの証言。
監督「ご飯4杯も食べる人を初めて見ました」
・監督さん曰く、あまり深く考えずに観てほしいと。
まぁ…そうよね…深く考えると面倒くさい(笑)。
他にもいろいろとあったんですが、
スマホの時間表示機能が間違っていなければ
トークショー自体は30分程度。
最後は、30秒の撮影可能タイムがありました✨
私の古いiphoneでも、このぐらいは撮影ができる距離。
キャストらが舞台をあとにすると、
2回目の舞台挨拶だったからか
映画本編の前に退席する客の数が多いこと…。
気持ちは少しわかるけど…あまり良いことではない。
この画像以下は、キャストですが
大きなネタバレも含みますので
未視聴の方は回避してください。
【 登場人物 キャスト 】
風水師 キム・サンドク: チェ・ミンシク
巫堂 イ・ファリム: キム・ゴウン
巫堂 ユン・ボンギル: イ・ドヒョン
葬儀師 コ・ヨングン: ユ・ヘジン
《依頼者パク・ジヨン一家》
依頼者 パク・ジヨン: キム・ジェチョル
ジヨンの父 パク・ジョンスン : チョン・サンチョル
ジヨンの継母 ペ・ジョンジャ : イ・ヨンラン
ジヨンの妻: チョン・ユナ
ジヨンの会計士: パク・ジイル
ジヨンの叔母/ジョンスンの姉: パク・ジョンジャ
叔母の娘 ヨンヒ: チェ・ムンギョン
改葬依頼人 キム会長: ホン・ソジュン
保国寺 僧侶: イ・ジョング
郡立病院葬儀場管理所長 コ・ヨングン: キム・ソヒョン
火葬場管理者: ペク・スンチョル
保国寺近くの養豚場外国労働者: ロビン・シーエック
墓掘り作業員 チャンミン: キム・テジュン
ファリムの亡き祖母: ソン・グァンジャ(本物の巫堂)
ファリムの先輩 オ・グァンシム: キム・ソンヨン(特別出演)
ファリムの後輩 パク・ジャヘ: キム・ジアン
サンドクの娘/ドイツ在住 キム・ヨンヒ: ウンス
結婚式の記念撮影者(声のみ): イ・ダウィ(特別出演)
ジヨンの祖父/悪霊 パク・グンヒョン: チョン・ジンギ
日本の幽霊: キム・ミンジュン(演技)/ キム・ビョンオ(体型)
声: 小山力也 / チェ・ナクユン
【超個人的感想と記憶メモ】ネタバレ含む!
・2021年6月、チェ・ミンシクがチャン・ジェヒョン監督の
映画に主演することが報じられる。 2022年8月、キム・ゴウンと
イ・ドヒョンがキャストに加わり同年9月にユ・ヘジンが加わる。
主要撮影は2022年10月に始まり翌年3月に撮了。
・ゴウンちゃんを念頭に置いて書かれたシナリオだとか。
経文を覚えるのは本当に難しく、先生が録音してくれたものを
歌のように覚えたそうです。
・ボンギル役は新人俳優をキャストしたく、構想期に
映画的にはまだ新人だったイ・ドヒョンをキャスティング。
しかし、コロナで撮影が数年間遅れている間に、
ドヒョンが途方もなく売れっ子に成長してしまったそう(笑)
でも、百想では映画部門の新人男優賞、ですから✨
この作品と「良くも悪くも、だって母親」が同時期の撮影期間だったと
聞いて、ひぃぃぃ…となる視聴者も多いはず。
しかし、このボンギルはですね…私的イ・ドヒョン史上、
一番ワイルドで超カッコいい(語彙力)
・この映画はスタジオを極力使用せず、CG効果も抑えている。
心霊写真などは俳優が6時間メイクをしてわざとぼやけた写真を
撮ったりしていたそう。狐や蛇はどうしようもないからね…
鬼火もクレーンで撮影するというアナログ手法だったそうです。
・初期構想では、依頼人のパク・ジヨンが主人公だったが、
コロナを経て話が大きく変わっていったそうです。
・なにせ一回のみのメモなし視聴の結果なので、
ザッとですが、副題的なものが時々表示されていたので
1.陰陽五行
2.名前のない墓
3.魂霊
4.동티
5.도깨비불(鬼たち?)
6.鉄針
あとで拾い集めてきました。後に修正予定。
・途中から日本語がどんどん増えていくんですが、
メイン化け物の声は、純な日本語であれ?と思ったら、
日本のベテラン声優さんが演じてました。
・ゴウンちゃんの「トッケビ」というセリフを聞き逃さない勢。
あの祈祷?の場面は、そりゃマネしたくなる人が多いのも
頷ける(笑)。私もやってみたい。顔に灰塗らせて…(勝手にしろ)
・赤い蛇のところ怖かったけど、あの手のものって
昔の日本の怖い話によくあったよね
(小学生時代、怖い本を読みながら帰宅していたらしい私)
蛇に女の顔は、日本の妖怪「濡れ女」だし、
体中の写経は…耳なし芳一?
・メインヴィラン(角あり)の外見を演じたのは(外見のみ)
身長221cm!のオリンピックにも出場した元バスケットボール選手。
・お清めに塩は万国共通?
結界も塩、って最近「テバク不動産」で観たけど
今回の悪霊に関しては、もち米と馬の血で結界作成。
・キスネ(村山淳治)は日本の陰陽師的なもの?
日本名を意識しているんだろうな…と思いつつ、
キスネ?木曽根の変化形?とか真剣に考えちゃった(笑)。
「あまり深く考えないで」と監督から言われたのに。
キツネとかけてるらしい。
・鉄杭のあたり、正直よくわからなかった。けど、
なんか…キーポイントなのね、ぐらいな感じで
全然いけた。重葬は素人目にみてもやばいし、
縦型に埋まってる棺なんて、なんで出そうとすんのよ!
って私でも思った。
・改葬とか、墓じまいとか、ほんと大変なのよ…
絶対自分ではやりたくない…
(親戚任せにしたことを一生詫びて過ごします…)
・普段、映画館では前後左右にはできるだけ客がこない
ような席を選んでるから、左右埋まった状態で観る映画は
本当に久しぶり(多分BTSの映画以来)。
超真ん中ゾーンで視聴したんですが、真ん中で聞くと
音の加工(ドルビーなんちゃらとか?)が
片耳聞こえなくても体感できるんだなぁ…って変な感心を。
取り急ぎ、忘れないうちに書きまとめたくて
ザクザク書きました。
また、配信が始まったら書き直しまーす。