日本題: 落下の解剖学
原題: Anatomie d'une chute
英題: Anatomy of a Fall
監督: ジュスティーヌ・トリエ
脚本: ジュスティーヌ・トリエ / アルチュール・アラリ
2023年フランス。2時間32分。
日本の劇場公開日: 2024年2月23日
私はU-NEXTでポイント399円で視聴しました。
(しかしユネクは有料払っての視聴期間が短すぎる)
苦手意識のあるフランス映画でしたが、会話は殆ど英語で
ワンちゃんもいたので比較的楽しめました(小学生の感想か!)
天才犬メッシ。役名はスヌープ。
第81回ゴールデングローブ賞 脚本賞
第81回ゴールデングローブ賞 非英語作品賞
第76回カンヌ国際映画祭 パルム・ドッグ賞(メッシ)
wikiによると、「法廷・スリラー」ジャンルということですし
ネタバレを踏まず、各視聴方法でご覧になるのが一番です。
解釈も観る人によって違いますしね。
【 あらすじ ストーリー 】
フランス。人里離れた雪山の山荘で1人の男が転落死した。
はじめは事故と思われたが、次第にベストセラー作家である妻
サンドラに殺人容疑が向けられる。
現場に居合わせたのは、視覚障害のある11歳の息子だけ。
裁判では、サンドラと夫との確執や、死の前日の激しい夫婦の
言い争いも暴露される。登場人物の数だけ<真実>が現れるが──。
改めて書きますが、ほんと。
答えが何かは、観る人それぞれだと思うので、
ここから先に進まず観たほうが良いです。
以下、キャストと感想が書いてあります。
ネタバレとも言い切れない何かが書かれてると思いますので(笑)、
未視聴の方は回避を。
【 登場人物 キャスト 】
作家 サンドラ・ボイター: ザンドラ・ヒュラー
サンドラの夫 サミュエル・マレスキ:サミュエル・タイス
息子 ダニエル: ミロ・マシャド・グラネール
飼い犬 スヌープ: メッシ(ボーダーコリー)
サンドラの友人/弁護士 ヴァンサン・レンツィ: スワン・アルロー
ヌール・ブダウド弁護士:サーディア・ベンタイブ
ダニエルの監護 モニカ:ソフィ・フィリエール
検事: アントワーヌ・レナルツ
裁判長:アン・ロトジェ
法廷監視員 マージ・ベルジェ:ジェニー・ベス
学生 ゾーイ・ソリドール:カミーユ・ラザフォード
【超個人的感想とメモ】
・真っ白な雪山。関係者以外訪れなさそうな山荘。
語る人々。顔のドアップ。転がるボール。激しい音楽。
落ちている人。血(もはや雪は血を生かす最大の舞台装置)
裁判所。険しい顔。
そこにフランス語と英語が混ざって出てくるけど、
日本人が観たらただの「< >」の違いの字幕しかなく
途中で耳が退屈で、睡魔に襲われたのも事実(笑)。
言葉の壁がきっと面白さのひとつだったんだろうけど
それはバイリンガルではない私が悪い。仕方がない。
時々、ヌッと出てくるワンコに起こされる。
ただ可愛いってだけじゃなく、すごく不思議な顔立ちの子。
雪山と、推理にぴったりの配犬。
・息子の目の障害は、自動車事故のせい?運転者の夫は無傷?
この息子の障害による少し濁った眼差しと
ワンコの白いほうが大きなパキッとした宇宙っぽさを感じる
この目の対比が私は気になった。
・未視聴の方を誘い込まないココで書いてもアレだろうけど
メスで切り込むほどの「解剖学」場面はないし「落下」してベチャ!
みたいな場面もないので、安心して観られる。
・ドイツ人の妻が、フランス人夫の「選択」で夫の国フランスで過ごし
フランス語になじめず母国ドイツ語でもない英語で話している、
という設定が日本語字幕でだと「< >」の括りと、わずかな
中学生レベルの英語聞き取り能力で判断できる程度なので
ドイツ人妻が感じているフランスでの生活の不便さは
言葉の表現で感じるストレスや違いには、ちょっと
理解しつくしたとは言い難い。3か国語話せればよかった。
・脚本家(監督も兼務)と監督は、ご夫婦なんですって。
・妻は成功した作家。しかし、その作品の一部は
夫の“捨てた”20ぺージを奪って300ページに仕上げたりとか
バイセクシャルで浮気もしてきた、とか。
自分は作家活動で忙しいので、家の事は夫にさせる…とか。
息子が障害を負ったケガも夫の責任と激しく叱責するし、
自分の弁護を依頼した弁護人は元恋仲…と
妻サンドラに不信を抱く材料は、タップリと準備してある。
・息子の証言が、証拠とも言い難いし、この後、母まで
収監されたら自分の人生が…という選択ではなかったかという
疑念が湧いてくる。嘘というのか、自分で紡ぎ出した「選択」
親の血を引いて、小説書きの素質があるんじゃないかな。
…とかね。
確かに2時間を超えて長いけど、
長さによる飽きは感じなかったです。



