1997年の作品の再演だそうだ。
先日「間違って」観てしまったと言ったレンジャープロデュース
「北大阪信用金庫」と随分縁ある作品らしい。
「間違って」いたのは出演者をあまりに知らなすぎた点…、であり
後藤作品としてはやはり観ておいて正解だったのかもしれない。
…というわりにPiperが誰も出ていなかったという理由だけで
あまりに記憶が薄い自分はどうかと思う。
いやいや、Piperがいかに優れた役者集団だということの…こぅ…
裏返し…まぁ、ほめたりけなしたりはこれくらいにして。
そう。記憶が薄かったおかげで、ちょっと損した気さえする。
損したことにも鑑賞後にパンフレットの後藤さんの挨拶文を読むまで
気がつかなかったくらい鈍い自分もどうかと思うの…。
まぁ、そんなこんなで、損した部分については書かないから。
ナニを損したのかと気になる人はこの荒波次郎と
北大阪…の2作品を見て、それから
荒波のパンフ買って読んじゃってちょーだい。
出演
次郎…竹下宏太郎
まり子…宮崎優子
芋宮殿…川下大洋
大事な人…腹筋善之助
ジャガー…山内圭哉
飯塚…福田転球
ひろし…曽世海児
とおる…鈴木つかさ
おやっさん…後藤ひろひと
ゲスト:
24日は間寛平
25日は松尾貴史
次郎は昼は漁師、夜は殺し屋。次郎の腕を鍛えたのはおやっさん。
まり子は次郎の元婚約者。もともとは演歌歌手だったが、
今はジャス歌手としてバーで歌っている。
その店でまり子に思いを寄せながら働いているのが、ひろし。
とおるは次郎の幼なじみの友人。
「大事な人」がある日、海からの何者かによって狙撃される。
海の上から一発で狙撃できる腕を持つ人間を追
う刑事・飯塚とその部下・芋宮殿。
その狙撃で死んだハズの「大事な人」だが、
ある組織によりメガなんとかに改造され
自分の命を狙った殺し屋を追い始める。
んがっ、そのメガなんとかを処分するためのジャガーという存在…。
んっと、まぁ…軽く説明するとこんな感じです(笑)。
とにかく北大阪信用金庫とリンクする場面が
多いらしいんだけれど、それよりもなによりも
ギャッフンボーイズとのリンク具合もすごい。
特に、川下さんの大王のマネは最高。
芝居の中にはまだまだ男らしい男たちがたくさん登場する。
前回のギャッフンボーイズでのジョッシュ、今回の荒波次郎…
腕はあるけれど、その自信に裏付けされた行動は
ここぞのときしか表に出さない。シャイででしゃばりすぎない日本男児…
なんて…美徳じゃない?(笑)
そんな…心身ともに力強い男が…まだいるのかな、
と、芝居の世界に入ってホッとしてみたりする。
「風が読めちまった…波が読めちまった…どうしよう
…もう…外れねぇ…」と引き金を引く次郎。
ちょっと不器用だけど、けど…格好いいね。
後藤さんが「ね、格好いいでしょ?格好いい男、作り上げてみました~」と、
あのヒゲをくるりん、としている姿が勝手に想像で浮かんで、
毎回その罠に引っかかっている私としては、なんか悔しかったり(笑)。
***頭に残ってしまった、邪道系(笑)名セリフ***
「芋宮殿、芋の宮殿と書いて芋宮殿。芋宮殿みつる23歳!あっはっは」
「俺より年下だろ!」
「名実ともにねぇ。根っからのエライ人かたぎでねぇ~」
「今日でこの研修センターに来て2日目?3日目?…2日目でございまーす。」
「先生!どうやってやればウサギになれますかーぁ?」
「ウサギはシャンシャンいいますよねぇ~?」
「あ、どもジャガーと、申されますー。」
「右から左から、水野晴郎が…はっふぅ~ん」
「ひろしを演じました、ストゥーディオライフから曽世…」
「うっわ、なんやこれ。なんやどないなっとんのや、めちゃくちゃやほんまー」
「王立劇場普段はコントなどをしているのですが、
初の演劇に挑戦してみました。楽しいですね、演劇ってね。
なにかの折には演劇に触れたいなーって思います」
「楽屋でのニックネームはコメコメ、竹下宏太郎。」
「楽屋でのニックネームはシンドバット、鈴木つかさ。」