韓国ドラマはアロマです(仮)

韓国ドラマのまとめが増えてきたので、こちらで管理することとしました。辛口気味に好き勝手なことを言っています。ネタバレを多く含みます。未視聴の場合は回避をお願いいたします。

韓国ドラマ「 愛だと言って 」

タイトルに「愛」が入っていると一旦疑うんですが(笑)

高評価をよく目にしていて、気になりました。

2023年の暮れの忙しい時期に結局2日半で見終えました。

 

あまりに良すぎて余韻がギュッと胸に蓄積した感じで

記憶メモにまとめるのに時間を要してしまいまして

…2024年になりました(言い訳)。

 

寂しさや切なさ、フワッとする夜風みたいな

五感に届く物語だと感じました。

 

あと、付き合えるわけでも全くないのに

「キム・ヨングァン、絶対ヤバい魅力で抜け出せなくなりそう

…どうしよう。別れられない」

と、勝手な心配をするハメに。

 

日本題:  愛だと言って
韓国題:  사랑이라 말해요
2023年2月から4月。Disney+。16話

原作・脚本:  キム・ガウン
演出:  イ・グァンヨン / キム・ジヨン

 

【 あらすじ ストーリー 】

学生時代、父親が不倫相手と家を出たことで心に傷を負ったシム・ウジュ。

それから13年後、父親が亡くなったことを知る。

 

その後、当時の愛人で再婚相手のマ・ヒジャが

ウジュたち姉弟が住む大切な家を売ったことが発覚。

 

そのお金をヒジャが、自分の息子ハン・ドンジンの会社に

出資したと知ったウジュは、彼の会社にアルバイトとして入社し、

復讐の機会をうかがうのだった。

 

しかし様子を見ていくうちに、実直で、どこか悲しげなドンジンに

ウジュは次第に惹かれていってしまう。

 

「家庭環境に恵まれなかった人」

「落ち着いた愛を求めたい人」

「優しい気分になりたい人」にオススメです。

 

まさに私です(笑)

 

【 出演者 キャスト 】

シム・ウジュ:  イ・ソンギョン

ウジュの中学時代: チェ・ダイン(최다인) 



チュソン展覧社長 ハン・ドンジン:  キム・ヨングァン

ドンジンの10代:  ソ・ウスン(서우승)



薬剤師/ウジュの友人 ユン・ジュン:  ソンジュン

ジュンの学生時代: イ・スンヨル(이승열)



ドンジンの元婚約者/美術館理事  カン・ミニョン:  アン・ヒヨン

ウジュの姉/MGマウセル銀行銀行員  シム・ヘソン:  キム・イェウォン

ウジュの弟/歌手志望 シム・ジグ:  チャン・ソンボム

ウジュの母 キム・ヒョンジュ:  キム・ヒジョン

ウジュの父 シム・チョルミン:  アン・ネサン(特別出演)

チョルミンの妹/ウジュらの叔母/美容室経営: キム・ミファ

ドンジン母/チョルミンの浮気相手 マ・ヒジャ:  ナム・ギエ

ヒジャの元夫/キャンプ場経営 ユン・テウン:  チェ・ジョンウ

ヒジャの彼氏 カン・ナムイル:  イ・ジュンヒョク

チュソン展覧社長/共同経営者 チェ・ソヌ:  チョン・ソクホ

チュソン展覧部長 ペク・スヒ:  チン・ソヨン

チュソン展覧課長 チャ・ヨンミン:  ソ・ドンウォン

チュソン展覧企画部主任 キム・ユリ:  ソンリョン

チュソン展覧代理 カン・ミンス:  ノ・ソンウン

ドンジンの後輩 カン・ジュン: ヨン・ジェヒョン

シン展覧社長 シン・ソンマン:  シン・ムンソン

ジェットキャンプ キム・ジュホ本部長: イ・ソンイル

ヘソンの彼氏/銀行警備員 パク・スホ: ソ・イソ

ヘソンの銀行の同僚 ヒョン・ジヒョン: パク・ジナ

ヘソンの銀行の同僚 ホン・ナレ: イ・ハヨン

ヘソンの銀行の同僚: ハン・ジウン

ヘソンの銀行の同僚 ミン・ウンヒ: ソル・ハイム

 

ジュンの母:  ユン・ボクイン(特別出演)

ジュンの父:  キム・ジョング(特別出演)

ジュンの見合い相手:  チェ・ユンラ(特別出演)

ウジュらの家を担当する不動産屋: イ・セロミ

ヘソンに怒鳴りこむパク・ヨンスの妻: コ・ユンビン

スーパー店主:  コ・ギュピル(特別出演)

カン・ナムイルの子分: パク・ヨンス

カン・ナムイルの子分: キム・デグン

カン・ナムイルの子分: イ・ジェソン 

食堂の店主(1話):  ソン・ヒョンミ

ウジュが弓具を売った高校生 (2話): キム・ガウル

ドンジンの大学同期 (2話): チョン・ウヨン

ドンジンの大学同期 (2話): チョン・ヨンフン

ヒジャの友達 ヤン・チュンジャ(2話): キム・ドクチュ

ヒジャの友達(2話):  チャ・ヨンオク

ヒジャの友達(2話):  キム・インスク

ミニョンを匿ったカフェ店員(2話):  ホ・ナギョン

ジュンをナンパする薬局客(2話):  ミン・ハラム

居酒屋の店主(4-5話):  イ・ジス

ソヌが車を売ったディーラー (8話) :  キム・サフン

ミニョンの家の売買をする不動産屋 (12話):  チョ・ヨンミ

家を下見に来た購入者 (13話):  イ・ウンジュ

家を下見に来た購入者 (13.16話):  キム・ジョンホ

告訴を相談する弁護士(15話):  カン・ハクス

延󠄂喜警察署刑事(15話):  ペ・ヒョンギョン

ジュン薬局アルバイト(16話) :  チャン・ヨンヒ

ヒジャの弁護士(16話):  ユ・ヨン

ラジオ「パク・ハソンのシネタウン」DJ(声のみ出演): 

                パク・ハソン(1.16話/特別出演)

歌手(16話): キム・リナ

 


以下の個人的感想には、超ネタバレも含まれています。

未視聴の方は避けてくださいね。

 

 

【超個人的感想と記憶メモ】 ネタバレ含む!

・とにかく繊細で、丁寧な感情の表現…という印象。

春の夜風のようなものを感じる。

歪んだ家庭のせいで、ちょっと気性が荒めの主人公と

同じく母親の存在ですべてを諦めたかのように生きる主人公の復讐相手。

復讐を誓っていたのに、後ろ姿からすでに寂しさを感じ取ってしまうほど。

何がすごいって、その寂しさが画面越しに伝わってくる感じがすること。

これでは、私も復讐できない。

いや、私には復讐すべきことなんてないんだけど(笑)。

 

・1話の冒頭、人のいないオフィス(奥にドンジンが一人だけいる)に

のせたラジオの音声。ある詩人の言葉が音読される。

「もしあなたが誰かを理解し、許し、愛したいのなら

できるだけ長く、その人の後ろ姿を見つめろ

そうすれば、無理に理解しよう、許そう、愛そうとせずとも

その寂しそうな後ろ姿にいつしか涙しているはずだ」

一文を朗読してから、DJパク・ハソンさんのコメント

「誰かの孤独を察することが、愛の始まりではないかと思います」

 

・韓ドラ「華麗なる遺産」が、大好きでドハマリしていて

番組グッズを買ったほどでしたが、ハマッたきっかけは

「なぜうちのゴタゴタを知ってるの?」

「うちの義母見た事あるの?」

という、不幸に対する共感性でした。

この作品も、若干それに近いところから始まり、

主人公に対する共感度が高すぎて!「わかるわぁ…」の一言につきました。

ちなみにキャンプ場経営のおじさん役のチェ・ジョンウさんは、

華麗なる遺産にもご出演✨

 

・私の韓ドラ「好みのヒロイン」条件。

その壱。後天的親ガチャに失敗して、子供自身が影響を受けた人生を

送っているケース。

その弐。身長が高め。

その参。なんならほぼスッピンも晒せる女優魂

既出の「華麗なる遺産」(ヒョジュ様、172cm)

私のNo.1ドラマ「トッケビ」(ゴウンちゃん167cm)

今作、イ・ソンギョンさん、175cm。

 

・画面の余白。顔をアップにするとかではなく歩幅とか、

背中とか、靴紐とかさりげない一場面を挟む。引き算の美学。

天井からのカットなども、かなりの引きサイズ。

殆ど動かない主人公。スマホだけメッセージを受信して光を放つ。

丁寧だし、本来面倒な撮影(照明とか考えると)だろうけど、

わずかな1カットに対する、その気の遣い方がとてもいい。

 

・オープニング、描いた家を塗りつぶすウジュの手

テントを室内に立てるドンジンの影。

 

・ウジュ弟は「還魂」の還魂人です(笑)。

 

・実母は苦労を経てガンを発症(でも治療はうまくいったみたい。

治療費は娘らの努力)あまり病気の気配は分かんないけど、

品も持ち「一番悪いのは、(夫の)シム・チョルミン」だと、

はっきり言える。愛人ではなく、家族を裏切った自分の夫を

悪者にできるまともな人。

その愛人であり、ドンジンの母は4回の結婚を繰り返している。

息子にとっての「弱点」になるサイテーの毒親

 

・美脚なイ・ソンギョンが、物語前半の「イカれた」娘の時以外、

その足も封印。ダボッとした服ばかり着てる。

父の愛人との逃避行を知る17歳までは幸せだったウジュは、

それまでは服のしわが気になるほど余裕があった。

が、その後は自分が一回の大黒柱にならなければと気を張っていた。

願うのは、姉の幸せな結婚と弟の就職。

顔も殆ど化粧っ気なし。髪も艶のなさまで表現。

(変な話、目頭の切開とかもなくて、ただ💋がぽやんってしてて

童顔というか、女から見ても可愛い)

 

・一回目視聴した時にも長女にむかついたんだけど

二回目視聴の時には、やはり更にむかついた(笑)。

父親との時間が一番長かったわけだし、愛されていた時間も

長かったんだろうけども…

一人でご飯も食べられないし、彼氏途切れさせられないし

もはや恋愛中毒で。自分も誤解からではあるけど

会社でひと騒動起こすようなダメ男と付き合っていたり

弟の友達と付き合ったり、妹の同級生と付き合ったり。

いやいやいや…それで、よくウジュの頬を平手打ちしたよね?

そんな姉は実は一番弱くて、でも前向きに生きようとする努力の人。

とはいえ、妹の恋愛に権限を持つのは長女なわけ?

「母が許したから私が言うことじゃない」

とか言うけど、母の許しはもう少し早くに出てたよね?

 

・ずーっと10話になるまで、感情を露わにすることもほぼ無かったのに

ウジュが怪我を負ったと聞いて声を上ずらせて犯人に怒り爆発させる

ドンジンが泣けちゃうし好きすぎる。

 

・姉には銀行の仲間がいて、弟にもゲーム仲間がいて

でも復讐に生きてきたウジュにはジュン以外の友達がいない。

ジュン、韓ドラ史上、優秀な男友達ランキング、上位ランクイン。

 

・初めて二人で過ごした夜の翌朝、朝ごはんを作って帰ってしまったウジュの

作っている過程を心に浮かべながら嬉しそうにご飯を食べるドンジンが

可愛すぎて爆発しかけた。

 

・ジュンの住む家が理想の間取りすぎる。あんな家に住みたい。

中二階に部屋を持ちたいしその窓からは玄関を観たい。

ジュンはコミュニケーションお化けのようでいて

実は家庭環境的に寂しがりで根っから優しい親友。


・人間の二面性。はたからは冷静沈着のように見えて、

自分では、自分のことを「臆病」だというドンジン。

無愛想で攻撃的に見えるが、素直でまっすぐ。表情や態度にはない

優しさが言葉にあるウジュ。

「大切な人と嫌いな人にはきつくあたってしまう」

 

・ちょっと憎らしい元ドンジン婚約者が、ドンジンの想い人らしき

ウジュを見て、本当にいい子そうだから困る…と悩むのもいいし

仲よくはしないけど良い関係なのもいいし、

ソヌ社長が元婚約者を気にかけてるけど、安易に交際に発展しないのもいいし

一見悪者な人々にもそれぞれの背景があってそうなった理由なども

見えてきて後味は悪くないし、

毒親の背景がありながらも「ご飯食べに来なさい」といってあげる

ウジュ母の心が温かい。

やっぱり二度見ても、一番悪いのはウジュ父のアン・ネサン(笑)。

 

・この物語を、「スローで寝落ちした」

「物語が進まなくてイライラした」という人は絶対倍速で

映画観るだろうし、カラオケは一番で切るだろうし、

漫画とか多少、巻を飛ばしても気にしない人だと思う。

 

・キム・ヨングァンさんは、ほぼお初(脇役では多分見てる)でしたが

最初はね、高身長のただのイケメンやないかと思っていたんですが、

だんだんと物語をすすめるうちに

「本当に寂しそう」「背中が哀しい」「心温めてあげたい」って、

ウジュと共振しちゃって。もう。

背中や表情、歩き方、箸を持っていないほうの手とか

そんじょそこらに悲哀が漂ってて、元婚約者じゃないけど

後ろからギュッって抱きしめてあげたくなる感じがちんちゃ新鮮でした。

こんなにジワジワ伝わる感を味わうドラマの凄さ。心地よさ。

ドラマ好きの一部の人には共感してもらえるかもと思うんですが

「これ以上、推しを作りたくない」という感情から

すぐにね、メイキング探しの旅に出るんですよ。

そこにはドンジンじゃないキム・ヨングァンがいると思うから。

元から仲良しだというイ・ソンギョンさんとニコニコしてる

キム・ヨングァンさんがいたおかげで、ああ良かった…

高身長のイケメンなだけで…(笑)って。それが2024年の年明けの話でした。

ただ、笑ったりしている普通のヨングァンさんが好きっていうのとは

ちょっと違う。ドンジンが好きなんだな。

 

・1年後、ジュンと長女はラブラブ。結婚の話も出てる。

ちょっとこのカップルは、お似合いだとは思うけど

ウジュの辛さを差し置いての一年間に??そんな進展を??と思うと腹立つ。

ウジュは展示会系の仕事で実力を発揮。ドンジンの会社のスヒさんの紹介で

今の仕事についた。

街を歩いてはドンジンの姿を探しているが

ドンジンは田舎に引っ越し、キャンピングカー生活。

たまにソウルによると、ウジュとよく来たククス屋に毎回立ち寄り、

後輩に「この店に投資してるんですか?」と聞かれるほど(笑)

笑顔も増えたし冗談も言えるようになったが、心のどこかでウジュを探してる。

 

・ウジュ弟はちゃっかり、ドンジンにいいギターを買ってもらっていた。

そのお礼に、季節の挨拶をやりとりする間柄ではあったが、

弟が気を利かせてドンジンとウジュが再会できるように、

自分のコンサートに呼ぶ。弟、ナイス。

 

OST。ロイ・キムさんの「花」、

 

ソヌ・ジョンア「집에 갈까」

は、今後も街で聞いたら切なく悲しくなってしまうかも。

 

・ラストのラストシーン、あれはウジュとドンジンというより、

イ・ソンギョンとキム・ヨングァンよね説。

ウジュがあの勢いで飛んで来たら、ドンジンは抱きしめると思うの。

ソンギョンちゃんが飛んで来たから、ヨングァンさん逃げてるよね(笑)。

 

イ・ソンギョンさんとキム・ヨングァンさん、お二人ともモデル出身なので

グラビアが超かっこいいのは勿論、

ドンジンとウジュのHappyなその後…と思い込みたくもあるので

飾らせていただきます。

 


 


 

君らに幸あれ。