韓国ドラマはアロマです(仮)

韓国ドラマのまとめが増えてきたので、こちらで管理することとしました。辛口気味に好き勝手なことを言っています。ネタバレを多く含みます。未視聴の場合は回避をお願いいたします。

空飛ぶ雲の上団五郎一座「アチャラカ再誕生」ラフォーレミュージアム原宿

舞台セットに安斎肇しりあがり寿、なんきんの絵。
脚本(文芸部)に、いとうせいこう井上ひさし

ケラリーノ・サンドロヴィッチ筒井康隆別役実
出演(俳優部)にいとうせいこう上田晋也くりぃむしちゅー)、

有田哲平くりぃむしちゅー)、
住田隆ビシバシステム)、中村有志深沢敦三谷幸喜

みのすけNYLON100℃)、三宅弘城NYLON100℃)、
池谷のぶえ演劇弁当猫ニャー)、YOU…以上、敬称略。

本当に略していいの?という豪華メンバー。

大正・昭和時代に浅草を中心に発展した

軽演劇「アチャラカ喜劇」を再生しちゃおうという企画舞台。
旗揚げ公演はラフォーレミュージアム原宿でたった3日間。

たった、ですよ。この劇場のキャパならば。
でも、そういうキャパで(いや、多分このキャパでも広すぎるの…かも)

元々企画されたものらしく。
んがー、この豪華メンバーは…と、身をくねくねしながら、

んもぉーっ、と言いたくなる感じ。
観ることが出来たことを深く感謝いたします。

会場はとにかくまっ平ら。前方若干5列ほどの桟敷です。
それにしてもすごい人をギューギューに入れたもんです。

そのほうが、小屋感覚が出るとか
そういうことなのでしょうか。振り向けばあちらこちらに

知った見たことのある芸能界の方々が…。
期待度はそりゃ高いってもんでしょうよー。

以下、レポートとは言いがたい、概要説明程度の…記憶メモです。
記憶があっても知識がついていかず、悲惨なことになっていると思います(笑)。
できれば11月1日のWOWOW放送をお待ちください。

ハリス・フォード博士(上田)が、長年の研究で作り上げた

バットデニーロをシュワツねがる薬。
これがあればマロン・ブラッドをトムハンクることができる。
そこにシルベスタローン(住田)が登場。

この薬をブルスウィルスすることを要求する。
しかし、この薬はメリルストリぷる危険があり、トムクるう恐れがある…。

オープニングVTR。

山荘に集まった男女数人(みのすけ、有田、池谷、三宅)。

うち1人の離婚を祝って、名品のワインでも
飲もうと集まったのだが、この山荘にあるグラスはすべて、

その前の夫婦ゲンカで割ってしまっていたことを忘れていた。
仲の良い仲間なのだから、回し飲みしようと提案する女(池谷)。

それぞれの納得のもと、1本目のワインを開けるが、

最初に口つけた男(三宅)が、ボトルを嘗め回しているのを見て、他の人は引く(笑)。
結局、山荘内にあるグラスの代用品を探してきて飲もうということになったが…
ある者は湯飲み、ある者は優勝カップ、女は…たらい。

VTR。落城の危機迫る姫と、その命を狙う者たち。

団五郎一座の芝居小屋の楽屋裏。ダメ出ししているおやじ(中村)。

ダメ出しされている上田・住田。
そこに姉さん(池谷)がやってくる。「ラーメン屋にダメ出しされて悔しくないの?」
おやじは出前に来たラーメン屋であり、

この芝居小屋の若手に演技指導しているらしい。
他の若手、三宅・みのすけ・有田らも楽屋にやってくる。
そこに、ただ通りかかる謎の男(三谷)。興業主かとみんな噂する。
ラーメン屋は目当ての人気女優のゆきこ(YOU)を待っている様子。
看板女優?の姉さん(深沢敦)は有田がお気に入り。
その頃、街では血を抜かれた死体が見つかる謎の連続殺人が続発している。
ラーメン屋のにんにく臭に過敏に反応する有田。
一座の座長、団五郎さんも入院中。どんどん血が減っていく病気らしい。
ゆきちゃんは今日もかわいい顔で、楽屋を荒らしている…

「らくだの葬礼」(落語のらくだをベースにした?アチャラカ風コントらしい)
いいフグが手に入った、と鍋に誘われた男(住田)と、

そのフグをノドに詰まらせ死んでいる誘ったらくだ、という男(みのすけ)、

そこにたまたま居かかった屑屋(中村)。
死体をひきとりにきた男女(深沢・三宅)。
死体の喉につまっているフグを無理矢理出して、

それを肴に一杯飲もうということらしい。

 

サラリーマンの歌の通りの行動をしようとする男(住田)。

キューリー夫人(YOU)とだんなのピエール(三谷)。

ゴミ出しを守らないこの夫婦に、隣の奥さん(池谷)
が激怒。ゴミの中には放射性元素ラジウムまで…(笑)

ゴミ出しなど、尻に引かれっぱなし、あげく
キューリー夫人のだんなさん、といわれて面目がないピエール(三谷)は

日ごろの不満を妻にぶつけようとするが…。
YOUさんが、スタッフにおにぎりを握ってきたのは

エライが8個とはどういうことだ、と怒りをぶちまける三谷(笑)。
YOUは三谷が本番前3日間、休みをとったことをぶつけ…(笑)

VTR。親分(中村)に追われる有田。暴力を振るわれるが…

その光景があまりに暴力的なため、
映像だけイメージ映像に差し替え…というVTR。

団五郎一座再び。こんなVTR2時間も見せられたら

長いと文句を言っている姉さん(池谷)。その言葉を聞いての
リアクションをまたしてもダメ出ししているラーメン屋(中村)。

そこに興業主っぽい男(いとう)登場。
幕間での住田の音楽芸をどうかと文句を言う男。

ワーッと雪が降ったりする、みている人の人生が変わるような
芝居がしたいと言い出す三宅。

一方、楽屋では、楽屋荒らしが問題になりはじめる。

真犯人のゆきこ(YOU)はしっかりと犯人のカモフラージュまでしてあり、

冤罪をかけられる住田。ゆきこに見惚れる興業主。
しつこく迫るが、ゆきこはまったく相手にしないどころか、失礼な口を利く。
その頃、相変わらず街では、血を抜き取られる殺人が…

幕間の音楽ショータイム。住田が歌い、舞台を右から左へ…それだけ(笑)。

猪田(三谷)の誘導により、楽屋に入ってくる現代詩人の2人(中村・深沢)。
「カッポレを考える」という講演で呼ばれているのだが…

VTR。元探偵・上田「この中に、犯人がいます」

元探偵・近藤(上田)が捜査するのは、

資産家グループのアフリカ旅行の最中、殺されたきょうこ(YOU)の夫の犯人探し。

旅行メンバー(深沢・みのすけ・三宅・YOU)の中に犯人がいる、と主張

…しようとする近藤だが類人猿・ボノボ(有田)の登場に夢中で

誰も話を聞いてくれない。

折鶴をプレゼントしようとするメンバーに
「そんなもん渡してもピンと来ませんよ。

子供が里見浩太郎に会ったときくらいピンと来ませんよ」と近藤。
「里見?…」ざわつくメンバー…こういう言葉には敏感に反応する。
近藤「なんでそんなにあんたは熱くなってんだ!常磐ハワイアンセンターか?!」
「…常磐って…」
ボノボに自分の名前のインプットをしようとするきょうこには
近藤「そんなにしつこかったら、マジックリンもお手上げですよ!」
近藤「なに、おまえはいつまでも待ってんだよ!あみんか、おまえ!!」
近藤「チョイス下手だよ。新婚旅行に高円寺選ぶタイプだよ!!」
みんな吹き出し笑い出す。上田ツッコミ炸裂。どこまでアドリブ?(笑)
きょうこ「見失いましたわ。」
近藤「それを言うなら、見損なったでしょう。

見損なったと見失ったは、阿藤かいとかとうあいぐらい違いますよ!」
上田さんバンザーイ(笑)。こんな場所にもキューリー夫人の目立たぬ夫、通りすがる。
近藤「つながってないんだよ、甲州街道目蒲線くらいつながってないんだよ」
これらに対する、無表情の三宅さんのウケがまたいい。
みんな結局、探偵の話を聞かず(ピンポイントは聞いてる)、

ボノボを探しにどこかへ行ってしまう。残された探偵。
そこにボノボ(ちなみにこのボノボは言葉を理解する)が現れる。
事件説明のためにおいてあったホワイトボードで会話をはじめる。
近藤「なんか欲しいのか?」
ボノボ「(文字で)株」
近藤「最近、つまんなかった映画は?」
ボノボ「(文字で)みんなのいえ」…三谷、怒って追っかける。

池谷と深沢の幕間歌。

死刑執行の山崎が遅れている。

3つのレバーを同時に引かないと、死刑の執行ができないと処刑室で待っている人々。
刑務所職員(三宅)、助手(みのすけ)。

死刑執行を待つ死刑囚(中村)とその後に待つ7人殺害で死刑を待つ死刑囚(住田)。
人手が足りないということで、3本のレバーのうちの1本を死刑囚(中村)本人が

受け持つことでやってみるが…
接触ミスなのか、死刑待ちの住田の席がビリッときたり、

死刑執行人の北海道の祖母の家のテレビがついたり、
応接室に来ていた法務省幹部の椅子がビリッときたり…トラブルで死刑が執行できない。
電気系統の配線を直そうとする死刑囚、実験台になってやろうかと言い出す死刑囚。
死刑執行人「おまえらそこまでしなくていいよー!」
その死刑執行人のセリフに雪が降り積もる…感動的?シーン。

そこに、興業主・花菱(いとう)がやってくる。3つの問題点を指摘する。
死刑囚自らレバーを引くだなんて言うはずがない、他の席がビリッとくるはずもない、
室内に雪は降らない…これらを手直しして、今夜の舞台に備えてくれ、という。
3点とも守ったら、おもしろくない、という役者たち。生真面目に理論で返す支配人。
にっちもさっちも行かない会話に、役者(有田)が
「そんなこといってもわかりませんよ。だってロボットなんだから」
興業主はロボット?
「おまえだって吸血鬼だろ?!」
「同じアレ同士、仲良くやれよ」
…と、これも芝居の案。最初から考え直そう、と開演2時間前にして練り直しを命じる。
「煮え切らないまま、今日も幕は開いた!」

先のVTRであった時代劇が始まる。しかし、いろいろなトラブルが続出。
最終的にはユキちゃん(YOU)に告白するため、ラーメン屋(中村)までが乱入…

再びハリス・フォード博士とシルベスタローン(住田)。

エンディングVTR。エノケンの「アイラブユー」に乗せて。
出演者挨拶。そしてカーテンコールでは、一部作家陣も。

文芸部がこれだけいれば、そりゃ全作品を好き、とは言い切れないですな(笑)。

贅沢ってもんでしょうかねぇ…。
贅沢ついでに言うならば、少し長いかなー…とも。後半のレポ、ダレてるでしょ?(笑)
三谷さんが文芸部だったら、どう感じたでしょうねぇ…。
なんかね。全体的に笑いが重い…っていうか…客席の笑いの重さじゃなくて、

質…というか…それもブラックで重い…というのとも違う。

だから上田さんがポンポコツッコミ繰り返すボノボとか軽くて、気分転換になりました。
ほんっとねぇ。…全員はじめましての文芸部。
…これでなんか、あぁ、アレがこれでコレならOKかーとかわかった気がしました(笑)。

…と。落語か何かがベースなんだろうと、落語に詳しくない私でも気付いた作品なんだけど
とにかく死体をひっくり返して揺らす、という行為は、たとえ芝居の話とはいえ好きじゃない。
(どうやら、別役さんの作品らしい)


尊師(いとう)を守るため、偽の伝令となろうという男たち(上田・三宅・池谷)。
…あんまり、よくわかんなかった(笑)。

夕焼け小焼け。通りすがりのサラリーマン(みのすけ)と、

 

なぜかここでレポが途切れている。

 

 

2002年11月1日WOWOWで放送。