velvet under//misinの公演を見るのは２回目。
知らなかった方々のことも少しは覚えて…で、２回目の公演。
今回の公演は2001年の夏の公演の再演だそうで、
キャストはだいぶ初演時とは変更があったとか。
…〔○○〕は、初演時の配役です。
「花は100日間愛を運び 矢は世界を飛び続け
神父は莫大な金を手にする－」
作・演出：カリカペッシー
座長：あべこうじ
神父：あべこうじ
オカリナ：中尾伸吾（ノンスモーキン）
ボンボン：パンチ浜崎（ザ・パンチ）…〔井上マー〕
ビッグエッグ伯爵家のお嬢様：デッカチャン
足長おじさん：菊池大介（ノンスモーキン）
古館（コカンと読みます）：林克治（カリカ）
奥様：小川智恵美・徳村亜紀子（リンダ）…〔家城啓之〕
素：家城啓之（カリカ）…〔押見泰憲〕
旅の人・コック：たーちゃん
ブタ子：池谷だよ～ん（犬の心）
ナース：牛島康子
先生：増谷キートン…〔松尾和範〕
耳有り法一：ノーパンチ松尾(ザ・パンチ)
幽霊の岡理奈(漢字は不明)：うみのえりこ
セットチェンジで素と仲良しの黒子：堀内貴司
掛ちゃん：掛ちゃん
素の進化？キシモトマイ：キシモトマイ
…かな？（笑）
結局のところ、全員きちんと覚えたわけではない私の記憶力（笑）。
前回の公演「SORE-KARA」を“少年ジャンプ”と言いましたが、
今回は“ファンタジー系ロールプレイングゲーム”とでも
言っちゃおうかしらん、っていう感じです。
作・演出のカリカペッシー（今は眉がちゃんとあるほう）さんの
勝手に抱いているコンセプトが
「世界一ポップなおとぎ話」ということでして、
そう…おとぎ話ですねぇ。
引退した神父が女性を口説いている声から始まります。
大金を持っているという神父。
んでー、なんで大金を持っているかっていうとぉ…と
いうところから物語は始まり。
オカリナを吹くことしか取柄がない村の職人のオカリナが、
ボンボンとお嬢様の婚約発表の場でボンボンに
「自分の身分もわきまえず、お嬢様に恋をしている」と言われ、
100日間、悪魔が住むという北の山から珍しい花「愛の賛歌」を
運んでくることが出来れば婚約者であるお嬢様を譲る、
結婚してもいい…と言い出すところから始まるわけです。
んで、あんなことがあって、こんなことがあって…と
最後のほう20分くらいで急速に説明するのは
「んー、面倒！」という感じに入り組んで行きます。
…と投げ出すのもなんなので、砕けて簡単に説明してます…
ナースはエロスな携帯電話状態（説明は省く（笑））の先生とも
身体の関係もってたりするんだけどあと10ヶ月で死んじゃう病気
「声を上げて笑うと誰かが死んでしまう症候群」を罹ってて、
でもその病気を押しても誰かの子供を産んで。
その子供はその病気の遺伝子を引き継いでしまってる。
父親は不明。
ボンボンは客を不愉快にさせながらも（笑）
小沢健一の曲に乗せて登場（その不愉快にさせ具合が
役柄に結びつくからいいね（笑））。
お嬢様と婚約しているが、実のところナースと関係があったりもする。
オカリナは毎日山から「愛の賛歌」をつんできては、
ビッグエック伯爵の館の門前の花瓶に花を挿しにやってくる。
その行為を邪魔してみたりする素。
マッサージ師の仲間・耳有り法一は、
無謀なオカリナの行動を引き止めようとしたりもしてみるが
オカリナの意思は固い。そんなオカリナにまとわりつく、
成仏できないでさまよう幽霊・岡理奈。
その幽霊が見えるのは神父と素だけ。
お嬢様の身の回りの面倒をみている足長おじさんは、
お嬢様の誘拐計画を聞く。怪しい人物を探すが…
どこかにこっりと電話をしていたりする旅人・コックも怪しい…。
その足長おじさんと不倫の関係にあるのがブタ子。
ブタ子は献身的な女の子だけれど、耳有り法一と浮気をして
そのまま食べられてしまう。
実況で会話をするカメラマン・古館はフルタチと書いてコカンと読む。
古館の奥様はお嬢様とお話友達。
オカリナは見事、100本の花を届けきり、
お嬢様の誘拐事件の犯人も実は古館だったというところも判明し、
オカリナの熱意に惚れたお嬢様と結婚。
が、これはボンボンが愛する人と一緒になるため
お嬢様と別れようとオカリナと企んだ計画だった。
警察からの礼金でお金持ちになったオカリナは、お嬢様と離婚。
そのお金で自分とナースの子供の病気を手術で治して欲しい、と
神父の元へ子供とお金を預けに行く。
そして、自分は余命幾ばくもないナースとともに
心中をするつもりが…そこに、事情をすべて悟った
お嬢様とボンボン登場。子供は神父の元から連れさられ、
一度は愛した男の子として育てる…とお嬢様のもとへ
結局…神父の手元にはお金が残り…、というわけですな。
まぁ、ここに願矢、というのが絡んできて…なかなかややこひー。
velvet under//misinというのは、数年の歴史ありのようで、
これからも多分公演を続けていったりするのでしょうが、
今出演している彼らがいろんな経験をつんでさらに大人になって、
で、メンバーもいろいろと整えられていって（笑）、
固まってきたら、なっかなか本格的にいいユニットになりそうな感じです。
…え？じゃあ、今は？って？…今は今でいいんですよ（笑）。
