韓国ドラマはアロマです(仮)

韓国ドラマのまとめが増えてきたので、こちらで管理することとしました。辛口気味に好き勝手なことを言っています。ネタバレを多く含みます。未視聴の場合は回避をお願いいたします。

日本総合悲劇協会「業音」 草月ホール

噂には聞いておりましたが

日本総合悲劇協会、通称「ニッソーヒ」。


そしてタイトルが「業音」、業。

ごうっ。ごうおん。Go On。


主演女優が荻野目慶子さん。

役の名前、そのまま荻野目慶子。

彼女について報じられる数々のスキャンダルが、

相当に「業」。業の業。ごうのわざ。
彼女を世間がどう評しているのかわかりませんが
私は彼女と同じ女という性別であることが

ちょこっとばかし嬉しく思ったりする人間です。
(ちなみにこの公演に関してレプリークVol.32に

松尾スズキさんと荻野目慶子さんの対談が掲載されています。

タイトルのこととかに関してもちょこっと触れていますので、

興味があればどうぞ)

つい先達て、彼女の新しいスキャンダル話が出たばかりという影響か
はたまた芝居の内容なのか、お芝居にしては珍しく入り口で

カメラチェックあり。

キャスト
荻野目慶子…荻野目慶子
片桐…片桐はいり
友和…村杉蝉之介
皆川…皆川猿時
松尾…松尾スズキ
志摩…伊勢志摩
克夫…内田滋
粥…平岩紙
踊り子…康本雅子

荻野目慶子さんのためのアテ書き作品ということだそうですが…

ごらんの通り、殆ど実名。
松尾さん、劇中フルネームを名乗るのですが、

それ本名だそうですからね(笑)。(レプリーク参照)


表向きな関係を書くならば、荻野目さんのマネージャーが皆川さん。
荻野目さんの運転する車に轢かれちゃうのが、志摩さん。

そのだんなさんが松尾さん。そのお2人の養子が友和。

まぁ友和の祖母ということになっているのが片桐。
ひょんなことから知り合う兄妹が克夫(カツオと読む)と粥。

大雑把に言えばこんな風。
踊り子はいろんな場面で、小道具になってみたり、

黒子ならぬ白子(衣装が白だったので)になってみたり。
これらの登場人物が、物語が進むにつれ、

ごうごうごうごう音を鳴らす…感じ(笑)。感じね。

松尾さんの書かれるものは差別的理由で放送禁止になっている言葉が

ぽんぽこ出てくるので、シアターテレビジョンなんざで放送するとなっちゃ、

音声トラブル?っていうくらいに無音やらピーやらがかぶったりするんですが、

今回もまたねぇ…どこがどう問題発言なのかここに書いたら、その時点でアウト~!
って感じの言葉が次から次へと飛び出しますが…
事実を変に隠し立てしてなかったことにしちゃうような、

今の放送禁止制限を考えると逆にその正直さに

清清しく爽やかな気分になっちゃうんです。

そして爽やかといえば…荻野目慶子さんという人物がそうなのか、

はたまた女優ってそういうもん?なのか爽やかにヌードです。

いや、ごうごう言っている(感じの)最中のヌードですから、

爽やかには遠いのかもしれませんが潔さといいますか…うぅん…ねぇ。

強さも弱さも突き抜けたところにいるような存在感でした。

他の女優さんたちも個性的で、荻野目さんを○だとすると、
△やら◇やらいろいろな形の女性がいるものだな…と感心しました。

松尾さんは…私、役者さんとしての松尾さん、好きなんですが
見た目に似合わずといっちゃ失礼ですが、

すごくシャープな動きするんですよね。驚くほど。
で、あんなしゃべり方なのに思った以上にセリフがきちんと届く。

これまた不思議!
それで彼が書く物語に出てくる言葉はね…

もう、具合悪い時には絶対聞きたくないような(笑)
イチイチ飲み込んで理解しようとしたら英会話と一緒で、

ついていけないリズムで、追いかけるのも大変…っていう感じだし

「あ、この人、闇を知ってる人だな…」という…
そういう人が書くモノって本当にズサーンッ…でしょう?
でも、なんかその破壊性というのかなぁ、暴力性というのかなぁ…

それが気持ちよく思ったりもするんだよねぇ
…な、私は戯曲が出ればきっと買うと思います。はい。

~印象に残った言葉たち~
「日本語は主語だの述語だの、品揃え充実だぞ。

もったいないよぉ~、組み立てろ。文章を組み立てろぉ~」

「あんたいくつだ…」
「37歳です。」
「救急車くらい、すませておけよ…。昭和のうちに…」

「“っていうかー”…ふところに抱きましょう」

「餃子王国の宇都宮で、餃子以上の結果を出していたのね!」
「餃子を超えたんだ…」

「自分の子、最高!!!自分の子最高!!人の子最低!!」

酒井若菜の演技を全員でコピー中~!」

「普通のばばぁの時間が欲しいんです!

市民プ―ルの中をウロウロしたいんです。

腸詰めみたいのにつかまって…」

「自分の子供の命と引き換えにできるもんなんてあんのかよ。

あぁあるか、普通に。
親がパチンコしている間に子供死ぬしね。普通に。

ある意味、パチンコの景品より軽いよね」


「おまえら、そんな軽いもの産むなよ。

中途半端に夢見ないで、素直にゆっくり滅びろよ」

「本気だったら、バスタブに手つけてるでしょうよ」


(手首を切って湯船にいた松尾に対して片桐が言った言葉)

 

初期チラシ