大王のパルコ劇場といえば、
涙の準備!と構えなくでもないですが、今回はどうやら「コメディ」。
主演のお二人に対する食わず嫌いをまずは脇にそっとどけておいて。
その脇にいる役者さんたちが魅力的すぎ!
そんなこんなで、パルコ価格ですが頑張って行ってきました。
シャッフル(乾利貴):伊原剛志
三つ葉幸子(みつばさちこ):奥菜恵
窃盗団「チップス」のボス・ハート:風花舞
窃盗団「チップス」のメンバー・ラミー:山内圭哉
窃盗団「チップス」・BJ:松谷賢示
シャッフルの同僚刑事・梶野:三上市朗
シャッフルの上司・剣:平田敦子
シャッフルの元彼女・ダイアモンド:澤田育子
石野真子:石野真子
ジョーカー:後藤ひろひと
警察病院の医師・賽野目:鹿内孝
刑事としての腕は最高だけれど、女にはだらしなく
カードのように女をとっかえひっかえするゆえにシャッフルと呼ばれる男。
窃盗団チップスをおいかけているうち、
事件が元で警備員をクビになってしまった女・三つ葉に絡まれる。
いくら女に興味はあっても、それは顔のいい女だけのこと。
シャッフルの理想は石野真子だもの。
一緒に捜査させろと付きまとう男のような三つ葉には
女としての興味が湧かず、五月蝿く思っていたシャッフルだが…
事件を追いかけている最中、女好きの悪い癖で重症を負う。
どうやら頭に衝撃を受けた様子で、過去に出会った人の顔と中身が
一致して見えないという障害を負ってしまった。
かつてシャッフルに捨てられ、そのことを恨みに持ちシャッフルの命を狙う元カノや
この病気のことを知って利用しようとする窃盗団チップス、
そして脳内の憧れのアノ石野真子までもがシャッフル!
あぁ、面白かった。以上!
…で、済ませてもいいくらい(笑)。
残らないけど楽しい。面白い。笑える。以上。
舞台はド派手なアメリカンコミック風。
よく見ると石野真子さんの歌の歌詞が書かれていたり。奥菜恵さん細っ!小っこ!
彼女の役者としての存在を食わず嫌いしてましたが、
いろんな演出・作家陣が彼女を起用する理由がなんとなくわかったような。
まぁ、でもやっぱり女としては本能的に(笑)
澤田姐さんにひきつけられます。「シャッホー!」。
シャッフル視点で女性陣が中身と中が入れ違ってしまう場面は、
演じるの大変そーと思って観てました。
だって本人の前で特徴を捉えるワケですし。
「モノマネ、本人さんご登場~」的な…。
カーテンコールで歌ったりもした石野真子さんは…可愛いねぇ、好みの顔(それかい。)
大王は相変わらずおいしく。一瞬、「天才脚本家」の時の役柄を思い出したりもしました。
その大王曰く「下北沢の駅前劇場でやるような作品を、パ
ルコ劇場&豪華なメンバーでやってしまった」。
それがこの作品のすべてを表してるかも(笑)。
劇中、シャッフルが三つ葉の頭をなでる場面、
私はどうやら満面の笑みで見ていたらしく、終演後友人に
「あの場面、お気に入りでしょ?」とツッコミいれられました。
はいはい…弱いんです。
ああいう女心のつかみ方は大王の一体どこに潜んでるんだか不思議。