韓国ドラマはアロマです(仮)

韓国ドラマのまとめが増えてきたので、こちらで管理することとしました。辛口気味に好き勝手なことを言っています。ネタバレを多く含みます。未視聴の場合は回避をお願いいたします。

AGAPE store#10「仮装敵国」 池袋サンシャイン劇場

足の運動疲れを引きずりながら

大急ぎで会場の池袋サンシャイン劇場に向かう。

池袋というのは…めったにこないが

渋谷以上にチープな町だと思う。そして真直ぐ歩けない。

 

なんとか会場に入り3列目の席を探すと…

あれ?1、2列目がない…。

つまり…最前列のセンターゾーンでしたな。得した、得した。

 


今更言うまでもなくですが、私は「後藤ひろひと」さんが好きでして。
彼の作品で東京で上演される作品があると聞けば、まーず観にいく。
そんな彼とどんなご縁か知りませんが…

調べもしませんが、よくタッグを組まれるG2さんという方がいまして。
この方はまぁ、G2プロデュース…っつー、

主宰する演劇ユニット…みたいなそういうのを持ってまして。


ここにまた深くご縁があるのが、キッチュこと松尾貴史さんのようでして
この彼が主宰するのがAGAPE storeという…。
その松尾さんと昇太さんはバーを共同経営してるんですよね?

…そんなトリビアはいいですか?

まぁ、それらを頭に入れつつ。
7人の出演者が、7人の作家が書いた7つの15分短編集を演じるというのが、この仮装敵国。
今回の演出・構成は先ほども出てきましたG2。
入場時に渡された「式次第」に作家の順が書いてあるのですが、

ここは敢えて終わってから見ようとサクサクとカバンの中へ。

一応、作家陣7人をご紹介しておきますと…

倉持裕(ペンギンプルペイルパイルズ)

ケラリーノ・サンドロヴィッチナイロン100℃

後藤ひろひと(Piper)

故林広志

千葉雅子猫のホテル
土田英生(MONO)
長塚圭史阿佐ヶ谷スパイダース

 

…ドウデス?

 

東京モンで演劇に興味がある人なら、 少しはカクッとひっかかるメンバーでしょう?
私なんかに言わせりゃ、相当「豪華」っす。

出演者はというと…
松尾貴史
辺見えみり
コング桑田
八十田勇一
福田転球
久ヶ沢 徹
春風亭昇太


これまた私に言わせれば、久ヶ沢さん一人でおなか一杯。
以下、作品ひとつひとつの感想と、帰りにパンフを買って誰の作品がドレなのかを
答え合わせした時の自分の思いとをつらづらと書いてみてます。

長塚圭史作品「素晴らしい愛をもう一度」
爆弾テロで吹っ飛ばされたバスに乗っていて

被害にあった妻(辺見)の遺体を安置所に確認に来る夫(松尾)。
監視医(春風亭)には、「気を確かに…」と励まされるが、並ぶいくつもの遺体を前に…。
…始まった瞬間から、誰しもの頭によぎる某JR事故…。

違うんだ、違うよ。これは企画起こしの時期的に考えてもね、違う…んだけどねぇ。

そんなもやもやしていたスタート地点から、気がつけばストーリーにグーンと
引きずり込まれていたのでホッ。これが長塚さんの作品というのは、

なんとなく感じてたので正解、というところか。
ドロッとしたエロス込みで。にしても、松尾さんが夫で、辺見さんが妻というのは、

やはり主宰者特権か(笑)。

倉持裕作品「MEAT DOLL」
肉体と頭脳。人は訓練次第で他人の肉体を操れるようになるのか…所詮人間は「肉人形」。
これは書く人より、役者さんが大変そう。ああ、書く人もト書きとか大変か。

井手茂太作品~ダンス~

土田英生作品「潜入」
敵方の城に潜入しようとする忍者軍団。頭である服部(松尾)と、

くのいち・お蝶(辺見)の職場?恋愛が発覚し仲間内に不満の空気が…

仲間内の統一が計りにくくなったところで、

実は敵方からのスパイだと言い出す忍者が1人…2人…3人…。

同じ音楽が流れると、またひとりスパイであることを打ち明け…というオチもそうだし
忍者という設定もあってドリフ的コントというか…友達と「これは面白かった」という意見で一致。
だってドリフ世代なんだもん(笑)。

千葉雅子作品「危険がいっぱい」
原子力発電所の清掃員を勤める男2人。そこに新人がやってくる。

からかって遊ぶが、彼の過去を聞くうちに
居た堪れない気持ちに…その、新人がバタッと突然倒れる。
これは時事ネタといいますか…

今はちゃんとした管理の下でやってるんでしょうかねぇ。

バケツで汲んだりしてなきゃいいけど。

故林広志作品「理想の部屋」
緊急事態下でシェルター内に集まる総理や各大臣、そしてブレーン。敵国に聞かれては大変と
事前に決めておいた隠語で会話するが、それが男女のラブラブ話のような置き換えで…。
なんとも故林さんらしい言葉遊びだなぁ(笑)。

井手茂太・佐藤史朗作品

後藤ひろひと作品「ONE ARMED FORCES」
戦場。戦火を潜り抜けて通りかかった兵士たちそれぞれが肉体的に束縛されて…
これまたドリフかいっ!っていう肉体コント(笑)。

バカらしくて面白いなぁと思っていたらやっぱり大王だわ。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ作品「スポンサー」
料亭の一室。向き合う男と女。そこに仲居がやってきて…殺人事件?と思いきや、
サスペンスドラマの撮影。撮り終えたか…と思いきや、

スポンサー変更で脚本練り直し、ドラマ撮り直し。
そのたびに筋の通らない話になって…

ご挨拶
「スポンサー」の男女、実は「素晴らしい…」の夫とその不倫相手だったり?…と
全作品の場面場面をコラージュ!うーん、なんか楽しいぞぉー。

カーテンコール。

昇太&松尾の合計90歳越えコンビの息のあったボケツッコミトークと、

その2人の様子を見て辺見さんの「はしゃぎすぎ!」という、

最年少(辺見)から最年長(昇太)へのクールツッコミ。
それを穏やかに見つめる久ヶ沢さんに

「おまえばっかり、格好いい!とか言われやがって!」とキレツッコミをする昇太さん。

告知の不明部分を客席に復唱させて覚えこませようとするコングさん…等など。

終わって会場を後にしながら、友人と最初に話した言葉は

「これで、この値段はお得よね?」ってこと。
5000円は確かに、すごくお得感があった。お得感を残す舞台って、いいね。

帰り道、パンフレットを見ながら答え合わせ。

自分が気に入った作品は、なじみの「後藤ひろひと」作品と
まだ見ぬ「土田英生」作品でした。こりゃ、土田さん、見ておかないとあかんかしら。

 

帰り、ロビーで升毅さんを見かけた。

この人はほんまに…よく会場でお会いする。

出演している場合もたまにはあるが

たいていはロビーでバッタリなのである。

ロビーで遭遇する役者さんのうちベスト5には確実に入る人。

こういう人を運命の人というのか?

早々に嫌いな街池袋を抜け出し(笑)

別な街で芝居の感想を話しながら酒を飲んできた。

 

 

↓別な街でフラッと撮影した写真。

憧れのスガキヤ

スガキヤ

 

 

 

後藤さんの次回作品

姫が愛したダニ小僧」ほんと、楽しみっ。