韓国ドラマはアロマです(仮)

韓国ドラマのまとめが増えてきたので、こちらで管理することとしました。辛口気味に好き勝手なことを言っています。ネタバレを多く含みます。未視聴の場合は回避をお願いいたします。

韓国ドラマ「シーシュポス:TheMyth」

シーシュポス:TheMyth

原題: 시지프스: the myth

脚本: イ・ジェイン / チョン・チャンホ
監督: チン・ヒョク

 

韓国での放送: 2021年2月17日から4月8日

JTBC(JTBC10周年特別ドラマ) 全16話。

Netflixで毎週、韓国での放送を追いかける形で

最新話が更新されていくパターン。

 

【あらすじ ストーリー】

富と名誉を手にした天才工学者のハン・テスルは、

ある日飛行機事故に巻き込まれる。

事故はテスルの機転で難を逃れ、賞賛を浴びるが

事故原因を突き詰めていくところで
過去に冷たくあしらってしまった兄の死にたどり着く。
兄の死に後悔の念を抱いていたテスルは色々と調べていくうちに

世界に正体を隠して生きる密入国者の存在を知る。

その真相に近づこうとするテスルは危険に晒されてしまうが、
そんな彼の目の前に、謎の女性、カン・ソへが現れ救出される。
彼女は核戦争で廃墟になってしまった未来の韓国からやってきた

救援者だった。

 

一言感想

「脱落者続出?!

後半に行くにつれ時空年表が必要」


同じ韓国ドラマ「ザ・キング:永遠の君主」と同じく、

時空を超えまくるドラマは、途中でついていけなくなりがち。

近未来間での移動なので、見かけはそんなに変わらないので、

「これは、いつの彼女なんや…?」ってなっていく。

こちらのドラマも、韓国では初回から6話あたりで

だんだん視聴率が下がっていったようだけど、

複雑すぎるのも考えモノです。

 

ただ。ですよ。

主演の2人はもちろん、皆さんの心の父ちゃん(笑)ソン・ドンイル、

チェ・ジョンウ、やっぱり悪役が似合うキム・ビョンチョル、

オ・ジョンセに似ていると言われてるイ・ジェウォン…と

脇を固める俳優さんたちも豪華なので、見ごたえはあり。

あと、CGもね。

 

詳しいキャストはネタバレ含みますので、

以降のネタバレゾーンに置いておきます。

 

ポスター以降、ネタバレです。

未視聴のかたは、回避してくださいませ。

 

 

【出演者 キャスト】

大企業Q&T社会長 ハン・テスル:チョ・スンウ
未来から来た カン・ソヘ:パク・シネ

ソヘを助ける青年 チェ・ジェソン(ソン): チェ・ジョンヒョプ

テスルの親友でQ&T社共同経営者 エディ・キム: テ・イノ
テスルの兄 ハン・テサン:ホ・ジュンソク

アジアマートの社長 パク社長:ソン・ドンイル
アジアマートの従業員 ビンビン: イ・シウ
アジアマートの従業員 オム・ソノ: チョン・ハジュン
アジアマートの従業員 オム・ソンジェ: イ・ミョンロ
パク社長の忠臣 アン・ジャンリ: チョ・ソクヒョン 

Q&T社理事長/ソジンの父 キム・ハンヨン:チョン・グクファン
精神科医/Q&T社理事長の娘 キム・ソジン:チョン・ヘイン

テスルの秘書兼ボディーガード ヨ・ボンソン:テ・ウォンソク

(元ボクシング選手で金メダルを取ったこともあるとか!)

ソヘの父親 カン・ドンギ:キム・ジョンテ
ソヘの母親 イ・ウニ:イ・ヨンス

出入国外国人庁第7課長 ファン・ヒョンスン:チェ・ジョンウ
取締局員(元警察官)チョン・ヒョンギ:コ・ユン
取締局員 チェ・ヨンシク:ヤン・ジュンモ

ファンドマネージャー: イ・ジェウォン(特別出演)
副機長: ファン・ドンジュ(特別出演)

ソ・ウォンジュ(シグマ): キム・ビョンチョル

 

【以下、個人的感想とメモ】

・Q&T社=クォンタム・アンド・タイム=Quantum&Time。 

 

・シーシュポスは、ギリシア神話に登場する人物。カタカナに弱く

タイトルずっと覚えられなかったような馬鹿な私には、

テスルとシグマとソヘの時空超えの戦いにラスト3話ぐらいから

ついていけず。

 

・放送開始前の制作陣のコメントによると、「ある天才工学者と

時空をさかのぼってきた戦士が、巨大な岩を山頂まで

上げなければならない永遠な罰を受けたシーシュポスの神話から

自由になって、世界を助けることができるのか」と語っているので

シーシュポス…を指すのは、やはり…あの人?

 

・物語を複雑にしているのは、敵が多すぎるっていうのもあるかな。

すべては未来?現在?を変えないシグマの計略なんだろうけど

あっちにもいて、こっちにもいて。

最後の最後には、エディ・キムまで!おまえもかよ!

 

・ハン・テスル。人としては割とダメなタイプの人だけど、

とにかく頭が良い。時空を超えるアップローダーを作ったのも

この人。

 

・2020年10月31日に核が韓国に撃ち込まれ、当時9歳だったソヘは

お母さんを失い、父とバンカーに籠りきりで長い月日を過ごす。

成人し地上に出たソヘは戦争を止めるために、過去に戻り

ハン・テスルを救う。という設定。

結局、2035年からソヘはダウンローダーで過去に戻ってきた…

ということなんだけど、何度もタイムパラドックスするもんだから、

今いつなのよ?ってなる。

 

・タイムトラベルの成功を左右するFOSたんぱく質を分解した

「FOS注射」というのも出てくる。3回打たれると、ダウンロードされた

未来からのソヘのような存在は全て分解される注射も出てきたり。

つまりは消えちゃうというか、消滅するというか。ムズい。

 

・自分と過去の自分などは同時空には存在できない。

パク社長が過去の自分に逢いに行く場面があるが、

車内とその外であっても、未来から来たパク社長は消えかかる。

しかーし、最終回。教会で「テスルとソヘ」を救いに来た「テスルと

ソヘ」は、おなじ教会内で結構長い時間、狙撃のタイミングを

見計らっていたのに、消えかからない。

ひょっとして演出の関係で、ズルしましたか?(笑)

 

・シグマになる以前の、世からの嫌われ者でもあったウォンジュは、

けっこう気の毒な人であることは事実で、まぁそれをもって、

「みんな死んでしまえばいい」の発想にたどり着いてしまうんだけど

血だらけになって警察署に駆け込んでも、誰も心配するでもなく

相手にしてくれなかったり。自殺しようと、ロープと目張り用の

ガムテとかまとめて買いにいった店でも、一旦店主らは「あれ?」

という目で見るんだけど、普通に会計するんだよね。

「首つり自 殺が一番安上がりらしい。笑えるだろ?
金持ちは銃や薬を買ってきれいに死ぬけど、

貧乏人は死ぬ時までコスパ重視だ」(13話)

で。窓を封じて、首を吊ろうとしていた時に核爆弾が落ちてくる。

多分、封じていたことで幾分か被害を免れたのかもしれない。

二か月後、外に出ると、街は廃墟となり、人もみな死んでいた…

けど、実はこの核のきっかけは…と、ぐるぐるぐる~。

で。テスルは、誰にも心配もされず孤独な人生を送る彼の元に

戦争への根源を止めようと、ソヘの父を通じて優しさを送るわけ

ですよ。けど、その上着に、未来のことも書かれた手帳が

入ってたんやぁ…。

 

・テスルのお兄ちゃんは、現在に生きてるん?どこいったん?

 

・ソヘ、めっちゃBTS好き。

 

・シグマが仕掛けた一発の核をきっかけに(北が韓国に

撃ち込んだと信じて、米国だのなんだのが対抗し撃ち合いを始め)

すべてがなくなり退廃した韓国の町。

そのCGもドラマとしては、すごい規模でしたが、それより

戦争の場面ね。目の前で子供が死んだりして混乱に陥った男性が

子供のソヘを自分の子供だと信じ込んで奪略しようとするんですよ。

中には数人が生き残っていたりするんだけど、彼らも生きるために

命の奪い合いをするわけです。

戦争、良くないですね←当たり前。

 

・ハン・テスルを演じたチョ・スンウさん。私は秘密の森で初めまして

で、これが二作目だったんですが、無口で無表情の「秘密の森」から

一転、お調子者なテスルみたいな役で、気になりだしたところ。

すごいイケメンってわけでもなく(失礼)、1980年生まれという

中堅どころだけど、メイキングとか見ていると明るく面白い人みたい

だし、気になる。

 

・日の光を浴びないバンカー内で長い時間を過ごして人間が

過ごしたソヘとその父。体に障害は出ないんだろうか。

特戦司令部・警察特攻隊出身警官という輝かしい経歴の父に

戦闘の心得を一から教わったソヘ。パク・シネちゃんの

アクションも見どころです。パク・シネちゃんは、「三食ごはん」で

パキパキ仕事をこなす姿を見てから、高評価になりました。

美人であることに収まらない女性が好きです。

 

・気持ち悪い人でも、嫌われ者でも、貧乏人でも

一度は優しく、話を聞いてあげることが必要ですね。

 

・最後の飛行機内は、あれはテスルの幻覚なのか。

薬を飲むのをやめたのは、このまま幻覚を見ていたいと思ったから?

このパターンで、過去と未来を行ったり来たりして、

何度もやり直していると、シーズン2なんて簡単に作れちゃいますな。

 

・ほんと、一言感想にも書きましたが、すべてを理解しようとすると

それぞれの人物の時空年表が欲しいなと。

考察をしていっても、制作者にその意図をインタビューして

正解を確認できないなら、ストレスたまりますし(笑)。っんね。

 

といったわけで、

全体評価の星は7つです。

★★★★★★★☆☆☆