パルコ・リコモーション提携公演。
第一作目が1988年「こどもの一生」。これは見てない。
2000年「人間風車」…阿部サダヲ目当てで見に行ったこの舞台で、
後藤ひろひと作品に興味を持った。
中盤の盛り上がりから、ラストシーンに向けて、
会場の女性たちのすすり泣く声が聞こえた。
怖くもあり、切なくもあり。
でもこの「人間風車」という作品を大王は
あまり好きではないらしいという噂を聞いた。
そして2002年春、第3弾「ダブリンの鐘つきカビ人間」
…大王はこの作品が好きだ、と聞いた。
どんな作品なんだろう。
タイトルからして簡単には理解しにくい…と思ったら、
タイトルは案外とそのまま(笑)。
舞台となるのは、中性のアイルランドを思わせる不思議な町ダブリン。
その町をある時、症状は人によって千差万別という不思議な病が襲う。
その中でも特に不幸な病に冒された二人の若い男女を巡る、
世にもおかしく、そして哀しい運命。
その男が見た目「カビ人間」。職業「鐘つき」。
会場に入るとほんわかした声の瓜生明希葉さんの曲が流れる。
ほんわかしてるけど、どこかひんやりと冷たい。
パルコの広い会場で、椅子に身を落とし誰もいないセットを見つめながら
曲に聞き入っていると、世界にスッと入っていく感じがする。
作:後藤ひろひと
演出:G2
出演:
おさえ…水野真紀
カビ人間…大倉孝二
市長…池田成志
戦士…橋本さとし
おさえの父…若松武史
神父…山内圭哉
羽の生えた市民…及川 健
鳥に好かれる市民…田尻茂一
3つ目の市民…八十田勇一
王様…後藤ひろひと
侍従長…中山祐一朗
真奈美…遠藤久美子
聡…長塚圭史
なんかものすごく簡単に説明してるね(笑)。
というのも、この物語に関する記憶はDVDを見返せばいい。
だから、記憶のメモはいらないってことでね。
ささ、みんなもDVDが買えるうちに買っておくがいいさ(笑)。
DVDを買っても損はない作品だ、ということだけ最後に付け加えて。