韓国ドラマはアロマです(仮)

韓国ドラマのまとめが増えてきたので、こちらで管理することとしました。辛口気味に好き勝手なことを言っています。ネタバレを多く含みます。未視聴の場合は回避をお願いいたします。

「MIDSUMMER CAROL」ガマ王子vsザリガニ魔人 パルコ劇場

開演前の注意事項アナウンス・後藤ひろひとさん担当。

出演者の8割がペースメーカー使用のため
携帯の電源は切ってください、とのこと。はい、了解。

両親が郊外の家に引っ越し、都内のマンションで

一人暮らしを始めることになった浩二(小松二役)。
念願の一人暮らしとなったのだが、

浩二を悩ませているものが一つ。


引越しのトラックに乗せたと思っていた仏壇が

いつの間にか、自分の部屋に置いてあるのだ。
引き取ってもらうために業者を呼ぶと、

一人の老人(後藤)が現れた。
てっきり引き取り業者と思い、応対するが

その老人は仏壇に向かうと奇妙なことを言い出した。


「おお!ムカムカする!」


そして仏壇に置かれた一冊の絵本に手を伸ばした。
その絵本のタイトルは…『ガマ王子vsザリガニ魔人

この妙なタイトルの絵本が触媒となってある病院で起こる奇跡。
パコ(加藤)という名の少女と、

“おまえが俺を知っているというだけで腹が立つ”が

口癖の大貫という偏屈頑固親父、
この二人を取り巻く曲者揃いの入院患者たち…
子役から俳優をしているものの、俳優としての自分に

限界を感じて自殺未遂を繰り返す室町(伊藤)、
軽い自動車事故の賠償金を吊り上げるためだけに

入院を続ける口の軽い主婦・木之元(犬山)、
消火作業中に消防車に轢かれた人のいい消防士・滝田(片桐)、
被弾して入院中のヤクザ・龍門寺(山内)、
嫌われ者の大貫をからかう事が日課の変人・堀米(後藤)、
病院の変わり者医師・浅野(山崎)、
言葉遣いが少々粗い看護士の光岡(長谷川)、
そして大貫の甥で気の弱い浩一(小松)と、その妻で

気が強い雅美(瀬戸)…という様々な人間関係にある人々が
一丸となって立ち上がったときに初めて

目の辺りにすることが出来る奇跡…。

(上記文はG2HP参考にさせていただいております。ペコリ)

大貫:木場勝己
パコ:加藤みづき(新人)

室町:伊藤英明
木之元(入院中の主婦):犬山イヌコ
滝田(入院中の消防士):片桐仁ラーメンズ
龍門寺(入院中のヤクザ):山内圭哉
堀米(入院中の変人):後藤ひろひと

医師・浅野:山崎一
看護士・光岡:長谷川京子

大貫の甥・浩一:小松和重
看護士・雅美(浩一の妻):瀬戸カトリーヌ

浩二(浩一の息子):小松和重

後藤さんの作品は思いっきりB級なのと、

こういうちゃんと(笑)パルコ劇場なんかで公演される

感動作とありますが、今回のはもちろん後者。

 

もちろんどちらも笑いの要素はきちんと

 

折り込まれてて、だからこそもうやられちゃうのです。


泣く!と思った瞬間、笑いに転じる。

笑いに転じて気を許してると、途端に泣きの場面。

意味は違うかもしれませんが
“感情揺さぶられる”感覚を存分に味わえる気がします。

私はね、ええ私は。


舞台初組の伊藤英明さん・長谷川京子さんのおかげでか

宣伝もバッチリで、どうなの?そのへん?って感じでしたが
伊藤さんは前半出番が案外と少なくて

海猿だから?」なんて思ってましたが、

後半おいしいところかっさらい。


「あの子は笑いもできる子だ。うんうん。」と、

何様気分で頷いてみたくなりました。

長谷川さんは、最初は役柄のインパクトが大きくて、

「おっ」と思ったけど、後半はちょっと

一本調子に聞こえ始めて…声のせいもあったかな。
お2人の場面で、看護士・光岡(長谷川)が、

飛び降り自殺をしようとした室町(伊藤)に

「自分変えるって怖いことかも知んねーけどさ…だとしたら

あのじいちゃん今、死ぬほど怖えってことわかんねぇ?」

と聞かせるシーンはかなりきました。


わかるわかる。


これだけの華やかな出演者2人の輝きを抑えて、

観客の目をひきつけたのは大貫(木場)とパコ(加藤)でしょう。
パコちゃん、オーディションで受かった子らしいですけど、

瑞々しいとか透明感のある…というのは

彼女のためにあるといってもいいんじゃない?

お姉ちゃん許すよ…という感じの可愛らしい子でした。

 

なんど、この2人の場面で「やべっ」と涙腺確認したことか。

 

 

いや、泣いてもいいんだけど。

 

ってか、いつから人間、泣きそうなことを

「やばい」と表現するようになったのか、

それが自分ちょっと不思議。

 

とにもかくにも話し戻して。

 

大貫役の木場さん、さすがでした。
本当憎たらしかったもの。

でもいるよね、こういう人、って思ったもの。

 

堀米(後藤)が大貫をからかうために持ってくる
笑いの一粒一粒が、大貫の憎たらしさで詰まった感じの

 

緊張をほぐしてみたりとかが、これまたいいバランス。
医師の浅野(山崎)と、浩一(将来の息子役と二役・小松)さんの

飄々とした感じに癒されてみたりもしました。


瀬戸カトリーヌさん、うまいなぁ~とか、たまに山内さんの

関西弁聞かないと元気出ぇへんわぁ~とか

犬山イヌコさんは声聞いただけで一発だし(何が一発?)、

片桐さんは片桐さんだし。…あれ?(笑)ま、いいか。
再びの瓜生明希葉さんの音楽もステキでした。

柔らかく優しい…。

8000円というチケット価格を、

購入時には「高い!」と思ってましたが、

終演後は「払った価値はある!」と思い直しました。

そういう作品でした。

物語につきましては、2004年12月には

特典映像つきのDVDが発売されたり

映画化されたりしましたので、そちらを参考に。

↓映画化。