いきなり芝居鑑賞後の話から始めるが、
この芝居の後、飲みに行ったお店の男性に
芝居のことを聞かれたので
このお芝居のタイトルを言ったところ
「おっ、下ネタ?」と言われた。
答えは正解、なのだが、そっか。
気付かなかった私の方がおかしいのか?
「行けなくなったチケットあるんだけど…。
ナイロンの“男性の好きなスポーツ”なんだけど」
と言われた時、頂きモノチケット、
ということに舞い上がって
「ナイロン=前回鑑賞したのが
ウゲッとなるほどの長編作=ケラ作品」
ということを忘れてた。
前回長時間公演に辟易し
“ケラはもういい…”と反省した友人と
今回も行くことになったのだが、
その友人が前日「今回も3時間半らしいよ、公演時間…」と
教えてくれるまでケラ作品というものを忘れていたのだ!
松永玲子さんのことしか頭になかった!ひゃー。
ま、でもね。
一作品でその作家の評価を決めてしまってはいけない。
今回“は”、面白いかもしれない。そう思って会場に向かった。
ウツキ:みのすけ
トモコ(ウツキの妻):安澤千夏
シズホ(ウツキの長女):新谷真弓
ミホ(ウツキの次女):植木夏十
アベソウタ:京晋佑
コモモザワキョウコ:松永玲子
クマガイ:廣川三憲
リョウコ(クマガイの妻):村岡希美
フミ(クマガイの娘):すほうれいこ
マリィ:小沢真珠
コウヘイ:長谷川朝晴
タカヒラ(コウヘイの友人):喜安浩平
レイカ:杉山薫
オブチ(コンビニの店員):長田奈麻
万引き女:皆戸麻衣
カワモト:藤田秀世
ムラセ:大山鎬則
スギモト:廻飛雄
ママ:吉増裕士
その息子:眼鏡太郎
キョウコのマネージャー:佐藤竜之慎
駅員:柚木幹斗
ダンス:ロマンチカ
結論。前回より面白かった。
下ネタにビビるキャラじゃないし
(元々HIGHLEG JESUS好きだし。
※HIGHLEG JESUS=公演中7割は裸だと言っても
過言ではない劇団。
主宰であったまちゃぴこと河原雅彦さんは
劇団解散後、ともさかりえちゃんと結婚したり、
ジャニーズの舞台の演出したりと大出世。
他のメンバーの行く末が若干心配。)、
松永さんの脚線美は相変わらずだし
だめんず行進か?と思われる女性キャラの設定も面白かったし。
ただ……長い!(笑)。やっぱり、そこだ!
一番自分に適している公演時間は90分、
限界で2時間半…、3時間を越えるとなると
劇作家の押し付け自慰行為に順ずると
思ってさえいる(あくまで私個人的に)ので、
もう3時間半となると「ウゲェ」なのである。いやっ、えっと…
チケットを頂いた身でこんなことを言うのはなんですが、
作品の質の評価と、長さに対する苦情は
ちょっこら別問題として捉えていただきたい。
編集マンという元の仕事柄、仕方ないの。
カットしたくなるの。あと少なくとも30分短ければ、
あと20点はあげてもいいのに…という気分になるの。
これでケラ作品は2作品(東京のSF)見たことになるんだけど
2作品共通のイメージは「ポップ」。洒落てる。
洒落を演出している。そんな感じを受けた
(エラそうなこと言えるほどわかってないけど)。
喩え下ネタを連発で吐こうとも、HIGHLEGほどおバカじゃないし
大人計画ほどエグくもない。
ちょこっと人の生死に関わる部分もあったりするんだけど、
これもまた、なんだかお洒落な捉え方だなぁ、と。
それを心地よく受けるか、物足りなく感じるか…それは観客次第。
客層:男性の1人客が多い感じが。
彼女が連れてきて…とかじゃなく、
男性自身の意思で来てるのかと
思うと、なるほどね、と。なにがなるほどね、な
感じなのかわからない感じで終了~。
おっと。ひとつ言い忘れていたので最後に。
長谷川朝晴さんのお顔、めっちゃ好みです(笑)。
さらに余談:出演者と役名の書かれたパンフのようなものを頂き、
それを元にレポートを作成していたのだが
過去もらったどんな作品よりも、並びがいい…というか、
まとまりがいい?というか、とにかくその役名の並びを
見ているだけで、役どころや作品を思い返しやすかった。
わざわざ余談として特記したくなるくらいに(笑)。
5500円