韓国ドラマはアロマです(仮)

韓国ドラマのまとめが増えてきたので、こちらで管理することとしました。辛口気味に好き勝手なことを言っています。ネタバレを多く含みます。未視聴の場合は回避をお願いいたします。

「villa villa~ビーシャビーシャ~」 赤坂ACTシアター

チケット代が7800円…という痛さが、

誘う友達の範囲を狭くし、

そして自分のお財布の窮状を更にきつくするぞ!という思いの中、

公演が始まった7月半ばからずーっとガマンガマンガマン…

なんならこのまま見逃せ!と思っていたのですが、

とうとう8月末にきて後輩が言いました。

 

「みたーい!」と。やった。

連れが出来た。


あとは財布の中身の問題だ。

よし、いい訳を作ろう。そうだ。

あんなにお世話になった赤坂ACTシアター
この公演を最後に解体されるらしいじゃないか。

こりゃ行かねばなるまい。しかと劇場に別れを告げに行かねば…
と、ややこしい言い訳をつけて7800円のお金を払って参りました。

「ビーシャビーシャってどんなの?

水かぶるんでしょう?だから、びしゃびしゃ…でビーシャビーシャ?」
はい。それでもういい。その説明でだいたいOK。
それにちょっとサーカスが加わって、

クラブのノリが加わって、ワッショイワッショイな感じだ。

開場から開演まで結構時間がある。

その間に、男女に分かれた更衣室で着替えやらなにやらを済ませる。
荷物も全てロッカーにきちんと納めてロビーで開演時間の知らせを待つ。

私たちも事前の情報を多少集めて
“多少”濡れてもいい格好、“軽めの”着替え、踏まれても安全な靴、

タオル…は用意していた。
さてさて。あとは濡れる事前に調べておいたポイントに行くかどうか次第だ。

何度か訪れたことのある赤坂ACTシアターだが、

この地域全体の再開発で、この建物も赤坂ブリッツもそろそろお別れなのだ。
シアター内の壁という壁に落書きが書かれている。

待ち時間に眺めてみたが、結構ジーンと来るものもあったりする。
特にここは私にとって、ジーンとくる芝居の鑑賞の思い出があるところだったからね。

開演10分前。会場内へと案内される。

シアター内全部を使っているのかと思いきや、

勾配のあった客席後方部分は使用せずに、

前方の勾配のない客席あたりとステージ位置あたりと思われる

狭い部分(10×20mくらいの空間だったそう。後日知る)を

黒い布で囲ったような狭い部屋にと入れられ、壁際まで詰められる。

結構な人間が入っていると思われ、
中は次第に窮屈で蒸し暑く、満員電車みたいな状態へ。

とにかく、周囲は一面真っ黒の布、天井は白い紙で全部覆われている。
どうも床はむき出しのコンクリートのようだ。ステージなんかは何もない。

そして暗転。真っ暗になる会場。

すでに客は盛り上がって「ヒュー~」などの声が飛び交っています。
天井の模造紙の一部に人影が(というより鳥影?)が

見え始めたかと思うと飛んでいるんだか、空中を歩いているんだかの
人影が右往左往。そのうち、あずき大の珠が天井を打ち鳴らし、

ピンポン玉みたいなサイズの玉が転がり(すべてシルエットで
判断せざるをえない)風船?と思われるものが天井の紙の上を

覆いつくしたと思ったら、雲のような影が。
スモークです。そしたら人がズボッって(笑)。

あちこちから天井に穴が開いて、アクター逆さ吊り。

客が引き上げられた!と思ったら、それはアクトレスでパンツ丸見え!

(もちろんある意味の見せパン(笑))うわっうわっと思っているうちに
天井の紙がビリーッと破けて、破けた紙のでかい破片とともに、紙ふぶき、

風船、おもちゃ、なんやかんやとダダーッと頭の上に降る降る。

その視界の向こうでは人がビュンビュン飛んでる!

頭上スレスレで客とハイタッチをしたかと思えば
こっちでは壁を駆け上っている強そうなお姉さんがた。

滝の修行?みたいに水を一心に浴びている男性もいるし、
集団人間だんごみたいな状態で、水をどんどんかぶっているアクターたち。

その濡れた姿のまま会場を練り歩き、
いろいろと抱き合ったり客の足にしがみついたり(しがみつかれた人、はい。)

キスしたり。エライ騒ぎ。
南米の民族音楽とテクノが融合した音楽の中、お祭り開始!

音楽場面もあり、で、びしょびしょになった稼動舞台の上で

タップのすんごい力強いの!(わかりやすく言えば地団太)
みたいなので足をバタバタとするもんだから、

そのはねっかえりの水が周囲の客にビシャービシャー。
アクトレスたちのスカートから覗く足の筋肉具合が、

女性の私から見てもセクシー。
でも決して怯むことない客たちは、周囲で踊りまくり。

踊りに夢中になっていると肩をグーッと掴まれて、態度の悪い客か?と
思うと演者。白い布地キャンパスに体をバーンバーンと

(イメージでいうと立て壁腹打ち)ぶつけてるアクトレスあり、
連れて行かれるお客さんも数人。飛びたーい、と叫ぶ

私の連れの後輩。私だって飛びたいわよ。
ちょっと色っぽく男女が届きそうで届かない感じで

平行に壁を登っていき(壁へのキックの反動で客席頭上まで跳ねながら)
最後抱き合って落ち合う…みたいな場面もあったり、

楽器演奏もあったし…太鼓もあった。
とにかく演者は基本スーツ姿で全身ずぶ濡れ。

そして、あんまり大きい人がいないのも特徴。

最後の方、多分スタッフ紹介みたいな感じの時

(言葉は全くわかんないけど、すごい盛り上がっている場内)
スタッフのどこからか油断していたら、水鉄砲チックな勢いで

ビシャーッと顔に水が飛んできた。髪から水滴が垂れる…。
そこで後輩共々、なんか最後に抑えていた何かがはじけ飛んだ…気がした。

エンディング…だったのだろうか。びしょ濡れのアクターたちが

会場内に散り散りになって歩き出した…と思う(記憶欠如)。
それを迎える踊った観客たち…のノリで。そこで後輩が

「触りた~い」とそのアクターに近寄っていく。はぐれちゃなんないし
私も近くに行きたいし…で、そのアクターに後輩共々近寄った瞬間、

天井から大量の水がドシャ~~。
あぁ、気がつけばここはびしょ濡れポイントだ…。

しかし、それに気付いたところで、その祭りに参加しようとする人の波と
濡れたくないという人の波で、その辺大混乱。

 

足元は濡れてぐちゃぐちゃになった紙くずとか、

よくわかんないけどドロ沼状態だし
ここで後輩が押さえてくれている手を離したところで、

体制を整えるというよりは転ぶのが確実だろう…。
だとしたら、逆にアクターに抱きついて着替えのない下半身を守るべきかもやしれない…。
と、より渦の中へと入っていった私と後輩。

文字通り、ビーシャビーシャの完成。
服着て水をかぶるだなんて、いつぶりよ。いつぶりのヤンチャよ。

楽しいったらないわ。子供心に帰って遊んでいるところで終演。
結局、ろくな着替えももって行かなかったのに、

会場内の客のうちもっとも濡れたでしょうという人20人の指に入るくらいの濡れよう。

会場を出て女子更衣室に着くまでの間、髪は絞ればジャーッ…、服も水を滴らせ…
ま、なんとか上は調整つけて、下は…乾き待ち。

足元はぐちゃぐちゃドロドロ紙くずの名残で洗濯機にティッシュ入れて
洗濯した時の様子を思い出してくれればいいんだけど…

あんな感じで靴も足も白い塊付着(笑)。
髪はまずは結んで…。

下着までビショビショだけど、夏だからなんとか乾くか…という状態で

会場を後にしたのでした。

会場を出て、服装が恥ずかしくないくらいまで

乾く手段として、この季節だけど鍋の店に入る。
火にあたって乾かす。なんて原始的!(笑)

心地よい疲れと、興奮状態を中和させるにはいい時間。
壊す予定のある赤坂ACTシアターじゃなきゃ出来ない公演。

今度、これを再演するとしたら、屋外でテントはる以外
ないだろうなぁ。宣伝文句にあったけど「二度とないチャンス」だったかも。

そういったわけで少し時間をずらして駅へと向かったのですが、

足元を見ると一発でビーシャ帰りだというのがバレるっていう
のが面白かったです

。みんな紙くずがちょっとずつ残ってついているんだもん(笑)。