韓国ドラマはアロマです(仮)

韓国ドラマのまとめが増えてきたので、こちらで管理することとしました。辛口気味に好き勝手なことを言っています。ネタバレを多く含みます。未視聴の場合は回避をお願いいたします。

韓国ドラマ「悪鬼」

韓国ドラマの名作「二十五、二十一」が

体から抜けきれない亡霊組のひとりですが、

そんな2521以来のキム・テリ様がオ・ジョンセ…

そう、あのキム・スヒョンの一発ギャグ(ギャグではない)

「オ・ジョンセ!」のオ・ジョンセ様とホラーだなんて。

観ないという理由が思いつきません。

 

日本題: 悪鬼

韓国題: 악귀

 

韓国での放送は2023年6月23日~7月29日
SBSで 全12話。

日本からは Disney+ で観ることができます。

脚本:キム・ウニ
演出:イ・ジョンリム / キム・ジェホン

 

韓国の怖い作品というと、強面の人たちがバリバリ人を殺して

返り血を浴びまくるとか

どす黒いサイコ系だとかK-ソンビ系だとかのイメージがありますが、

こちらは「悪霊」系です。呪いの話です。

 

怖いですが、キム・テリちゃんの思わず唸ってしまう

お芝居、是非観ていただきたい作品です。

 

夏にはピッタリの物語ですが、

夜に観ると悪夢を見ますのでご注意ください(笑)。

 

【あらすじ ストーリー】

韓国の貧しい家庭に生まれたク・サニョンは母親と二人暮らし。

公務員試験を目指してアルバイトに明け暮れながらも

一生懸命生きていたが、何をしても恵まれない日々だった。

そんなある日、母親に知らせが届き、向かったのは

15年前に死んだはずの父の葬儀だった。

最後は首を吊って死んだらしい父親から、サニョンは形見の品を受け取る。

が、それをきっかけに不思議な体験を繰り返す。

幾度も周囲で起こる謎の死、見えないはずの存在…

そんな中、「悪鬼」の姿を見ることができる男ヨム・ヘサンと出会う。

ヘサンは亡きサニョンの父から娘を守ってほしいと言われていた。

サニョンには、「悪鬼」が憑りついていた。

 

キャストも念のため、ネタバレの中に入れておきます。

画像以降、ネタバレです。ご注意ください。



【出演者 キャスト】 

ク・サニョン: キム・テリ

2002年の頃のク・サニョン: チェ・ソユル


サニョン母/不安障害 ユン・ギョンムン: パク・ジヨン

サニョン父/元民俗学科教授 ク・ガンモ :  チン・ソンギュ(特別出演)

※結構出てますが「特別出演」扱いです。


ガンモ母/サニョンの祖母 キム・ソクラン: イェ・スジョン

財力家出身の民俗学科教授 ヨム・ヘサン: オ・ジョンセ
1995年のヨム・ヘサン:  シン・ジェヒ
ヨム・ヘサンの高校時代: ハム・ソンミン
ヘサンの父方の祖母/チュンヒョンキャピタル代表

                                         ナ・ビョンヒ:  キム・ヘス
ビョンヒの若い頃: ジュ・ボビ

チュンヒョンキャピタル副社長/ビョンヒ側近 キム・チウォン: イ・ギュフェ
チウォンの息子/餓鬼に憑りつかれる キム・ウジン:キム・シンビ

チウォンの秘書: アン・チャヌン

ヘサンの父 ヨム・ジェウ代表: イ・ジェウォン(特別出演)

ヘサンの亡き母: パク・ヒョジュ(特別出演)
ヘサンの祖父 ヨム・スンオク: カン・ギルウ
ヘサンの家の家政婦:  キム・ジュア

 

ソウル特別市凶悪犯罪捜査隊警部補/サニョンの先輩 イ・ホンセ: ホン・ギョン


ソウル特別市凶悪犯罪捜査隊刑事/

                                     ヘサンの家族的存在 ソ・ムンチュン: キム・ウォネ
1995年のソ・ムンチュン: パク・ソンフ

サニョンの高校の同級生/親友 ペク・セミ: ヤン・ヘジ

<ソウル警察庁>

イ・ホンセの同期の刑事: キム・ジョンジン

凶悪犯罪捜査隊刑事:キム・ヒョンチャン

凶悪犯罪捜査隊刑事: キム・ギョル

凶悪犯罪捜査隊刑事: キム・ムンチャン

ヨム・ジェウ死亡事件担当刑事カン・サンムン: ペ・ソンイル

祖母が自殺した病院を調べる刑事: チョン・グァンジン


「禁縄」を作った巫女: ムン・スク(特別出演)
チェ・マノルの曾甥の祈祷師 : チョ・ヒョンチョル(特別出演)

<1958年のチャンジン里(樟鎭里)>

チャンジン里の少女 イ・モクタン: パク・ソイ
モクタンの中学生の姉 イ・ヒャンイ(李香尹): シム・ダルギ

チャンジン里の祈祷師 チェ・マノル(マンウォル):オ・ヨンア
ヒャンイの母: イ・ジニ (夫婦で夫婦役/特別出演)
ヒャンイの父: アン・セホ(夫婦で夫婦役/特別出演)
チャンジン中学担任 シン・スンジュ: イ・ジェヨン

子どもを埋葬する村人: ユン・ジョング

かくれんぼの鬼 チョルジュ:  キム・ジファン


<1.2話 飛び降り自殺/児童虐待>
校舎から飛び降りた幽霊 チョン・ヒョヌ: キム・ジョンチョル
ヒョヌの同級生 キム・ジヌク(死亡): チェ・ヒョンジュ
ヒョヌの同級生 キル・ソンヒョン: ユ・ソンミン

ヒョヌの同級生 チョン・ヒテ:  チョ・ヨンジン
チョン・ヒョヌの父: ファン・ジェヨル
チョン・ヒョヌの母: キム・チェヒョン
ヒョヌの虐待を受けていた妹 ヒョンジ:  ナム・クン・リン

セミの部屋を紹介する不動産屋さん: チョン・ヨン

盗撮を訴えた交番の警官: チョ・ギョンチャン

盗撮を訴えた交番の警官: イ・サンホ

サニョンを診察する精神科医: ソン・アギョン

サニョン家の金を奪った詐欺師: キム・ソンギュ(特別出演)

 

<2話>

サニョンの引っ越しバイトマネージャー: ソ・ビョンチョル

引っ越しバイト先で人形を欲しがる女の子:   ユン・チェナ

化源斎火災を調べる刑事/ソ・ムンチュンの後輩: ヤン・ジュンミョン

1995年ヘサン母が亡くなった宿泊所主人:  パク・ビョンウク


<3.4話 トゥリアパートの自殺鬼/悪徳金融業者被害>

セガン大学生 ナム・ソツクン: イム・ジホ

クァンチョン警察署刑事: ソン・サンギュ 

チャンジン里に弟が住んでいたイ・チョルヨン: ムン・チャンギ
セガン大学4年/チョルヨンの姪孫イ・テヨン: イ・ハウン

イ・テヨンの大叔母/チョルヨンの妻: パク・ヘジン

イ・テヨンの同級生: チョン・セヒョン
イ・テヨンの同級生: イ・ソイ

イ・テヨンのアルバイト先カフェ店員: イ・ハジュ

イ・テヨンアルバイト先の熱帯魚店店員: チョン・ボンソク
熱帯魚店店主/違法貸金業: チョ・ヒョンレ
アパートの管理スタッフ:キム・チャンファン
イ・テヨンの祖父:キ・ヨンホ

1958年女児行方不明の捜査刑事: チェ・ジョンリュル

<ペクチャ谷村の人形送り=堂禁(タンジェ/客鬼退治)>
ペクチャ谷村長: イ・ヨンソク
鬼門に細工したパクさん: イ・ヨンイ
パクさんの亡き娘 チョンヒ: ユン・ガイ
料理担当のノさん: ウォン・ミウォン
ガンモを知るヤンさん→客鬼で死亡: キム・ボンス
掃除担当のキムさん: ウ・サンジョン
少女行方不明事件を書いた新聞記者コ・ギョンホ記者の娘: シン・ユンスク

サニョン母方祖母 イ・オクチャ(井戸転落): ク・ジェヨン

<突然死事件→餓鬼の仕業>
悪鬼に殺された女性 ゴウン: ピョ・イェジン(特別出演)
突然死した弁護士(1話の発掘現場にいた男): ユ・ジヒョク

サニョンの高校の同級生→餓鬼に憑りつかれるソ・ユンジョン: イ・ジウォン
ソ・ユンジョンの婚約者: ユ・イジュン

キム・チウォンの秘書: アン・チャヌン

現像を頼んだ写真屋: キム・ナムホ

弁護士突然死事件担当の刑事: チャン・ジュニョン

女性突然死事件担当の刑事: ク・ソジュン

カフェのトイレで襲われる女: ハン・ソンヨン

 

<7話 チャンイル高校突然死事件>

1999年の事件を知る教員: ユン・ヒョシク

 

<8話 >

チュンヒョンキャピタル担当部長検事 イ・テキ

サニョンとガンモの主治医ヨンヒ大学眼科医ペ・ヒチョル: ホン・ソクビン

鑑定院長チョン・ホンギ:  イ・ユジュン(特別出演)

テジャン建設代表 チェ・ウォンチョル(1983年死亡): オ・ギファン

テジャン建設代表の息子 チェ・ジノ: パク・ギョンチャン
チェ・ジノの幼少期: キム・ジフン

元刑事 チョン・イルマン: チェ・グィファ(特別出演)

イ・テキ検事変死事件 (1979)担当刑事 チン・ジョヨン: シン・ヒョンジョン

 

<9話>

投身自殺した司書 チェ・ソリン: チュ・ハヨン

図書館司書: ホン・イェジ

ガンモが宿泊していたピョルダムオーシャンロッジ(元「日の出民泊」)

                                                                 オーナー: チョン・チャンフン

シン・スンジュの甥 イ・スンジェ: コ・ギョンマン

ヨム・ジェウ事件を担当した刑事カン・サンムン: ペ・ソンイル

(キム・ドチョルがヨム・ジェウを告発→ヨム・ジェウ突然死)

ヘサンの父と祖父が死んだサネ病院 院長イ・ジェファン: ソン・ノジン

 

<11話 5つの品探し>

禁縄を発掘した工事現場の所長: キム・ジョンテ

忠清南道教育庁担当: ジュン・ジュヌ

イ・ヒャンイと同じ美術クラス ヨ・スリョン: チョン・グクヒャン

ヨ・スリョンの少女時代: チャ・ジョンヒョン

イ・ヒャンイの担任(現在) シン・スンジュ: イ・スンチョル

 

<12話>
悪鬼が立ち寄る宝石店店員: ソン・ミヒ
コンビニ店員: イ・スンジュン

 

 

【超個人的感想と記憶メモ(ネタバレ注意)】

・オープニングからして怖い。

目が怖い。

画風が怖い。

 

・とにもかくにも、キム・テリ。毎度すごいなぁ…と思うのが

キム・テリちゃんの演技の計算。特に引き算。

自分がどう美しく映るか、というよりも役柄をちゃんと演じるというか、

優先するというか。気持ちいい。

憑依して、またサニョンに戻って。また憑依して…やりすぎない憑依。

引き算。そして天井を見つめて固まった時の足し算。

次第にドラマだというフィクションだとわかっていながらも、

「あれ…まだ悪鬼残ってる?残ってるよな…」

「これはサニョン…と見せかけての悪鬼?」

といった感じに、自分もサニョンを疑い出す。

転ぶ演技?も本気で躓いて転んだのかわからないぐらい防御の体の

リキミもなくて、ほんとスゴイ。

ところどころ、悪鬼の元となった女優さんにも見える時があったり

お母さん役の女優さんに見える時があったり。

こんなタイプの女優さん、日本にいるかな?

キム・テリさんコメント「演じる際には“恨(ハン)”に集中した。

悪鬼が何に最も怒っていて、何が悔しいのか。このシーンでは、

悪鬼の感情をどの程度の強さで出すのか。そんなことに集中して演じました」

 

・大事なことは…

「覚えのない来客が激しく叩く扉は開けてはいけない」←これ一番大事。

「霊は左手を使う」

「霊に憑りつかれたら、太陽の昇る場所(日が当たる所)に連れ出すこと」

「呪いは返ってくる」

 

・キム・ウニ作家の話。「私が描きたいと思った鬼や神は

世界を破滅に追い込むような巨大な悪というよりは

私たちの生活に密着した存在として描きたかった。

その起源を辿ると民俗学にかなり密接に関わっていたので

それらを参考にし資料を調べた」

韓国独特の「恨」という感情、日本にも近いものがありそう。

子どもの頃、田舎の祖父母宅の古い家の中に、

何に使うかわからない埃をかぶった怖いモノがあって

絶対触らなかったし、部屋も避けていたことを思い出す。

怖かったけど、あの感覚は大事だなと2023年の今、思ったりします。

 

・キム・ウニ作家曰く「“青春”を物語の中に溶け込ませる」

お金がないなりに、どう生きていくか。誰と付き合うか。

何を楽しんで、何を我慢するか。これもまた大事かな。

 

・悪鬼となったイ・ヒャンイも、餓鬼に憑りつかれて死んだ後

霊となるウジンも、ヘサンの祖母のナ・ビョンヒもサニョンの父も…

みーんな欲望が悪い。欲望は恐ろしい。

欲望を強く持つと、チケットがいつも外れるんだ…

「ハズれるだろうけど、ダメ元で」が大事。何の話?

 

・後日談ですが、このドラマの脚本家のキム・ウニと(制作の)

スタジオSが、8月に脚本集を出版。

その本の版権料(印税)を、厳しい環境に置かれた貧しい子供たちが

元気に成長して、夢と勇気を持てるように全額寄付という

運びになったそうです。

 

・サニョンに悪鬼がとりつくきっかけとなった

「赤い梨種の髪飾り<テンギ>」をなぜ、父親ガンモ

娘に残すことになったのか…は、父親がその時、悪鬼に憑りつかれていたから。

1999年、一過性黒内障と診断。早くて1~2年で、

遅くとも6年以内に失明の可能性がある病を治したいという欲望で

悪鬼の力に手を出していく。

ガンモは書いた覚えのない「娘にこの髪飾りを…」という遺言のせいで

サニョンに災いを遺してしまう。父ガンモの遺したこの遺書は、

霊が使うと言われる左手で、赤字で書かれていて5話には

「名前を赤字で書くのは、普通避けますが…」

と、ヘサンが説明する場面も→悪鬼の仕業。

“名前を赤字で書かない”という風習が日本だけじゃないんだという驚き!

 

・処分しなきゃいけなかったのは、悪鬼となった娘の指。

そして漢字で書く本名。5つの品。

太子鬼にされる時につけられた「梨種の髪飾り<テンギ>」

死体を入れて吊るした「青い甕のかけら」

悪鬼となった人物の母親が首を吊った時の「黒い縄」

厭魅(まじないで人を呪い殺すこと)を行なった祈祷師の

していた「玉(ぎょく)のかんざし」

悪鬼となった娘の欲しがっていた「顔料の入った硝子瓶」

梨種の髪飾りは、本来は幼い子に健やかな成長を祈って

送られる品だった。

 

・サニョン父は、悪鬼が太子鬼だということを突き止めてはいたが

悪鬼となった人物の名前を間違えた。

イ・モクタンではなく、その姉だった。

 

ガンモの実家?として描かれる化源斎(ファウォンジェ)は、

現存する建物かと思いきや(外観はさすがに現存するんだろうけど)

作家先生は、「“化源斎(ファウォンジェ)”と呼ばれる館の書斎は、

私が考えたよりも細かく、美術や小道具のチーム制作スタッフの皆さんが

細部にわたって準備をしてくださっていて、映像を見て非常に感激しました」

と語ってる。中身はセット…建物は?

 

・オ・ジョンセさん演じるブラックスーツの男、ヘサン。

財力家出身の民俗学科教授であり귀(鬼)と신(神)を見ることができる目を持つ。

この役は、最初、コン・ユさんで検討されていたそう。

それが断られて(なにせ慎重なコン・ユさん)…ここに落ち着いたようです。

こういうエンタメ作品で、このような助っ人役だと霊がみえる以外に、

退治できたりするのかと思いきや、案外とそうではない。

自分も憑りつかれちゃう。

一般人な感じが、またリアル感を出すオカルトといいますか。

 

・一話で橋の上に佇むサニョンの横顔がお母さん役の

パク・ジヨンさんにそっくりだから見てほしい。

↓写真で観ると…パーツは似てるか…

 

・ヘサン祖母が大きくした企業の副社長キム・チウォン。

元は運転手や雑用のために息子と住み込みで

仕事をもらっていた。その時、一緒に来た息子がウジン。

ウジンが家にやってくると祖母は、小豆の混ざった粗塩をウジンらに振りまく。

ウジンは餓鬼に憑りつかれ家の中でもあれこれと騒動を起こす。

ウジンのいた高校では、数人が突然死→ウジンに憑いた餓鬼の仕業か。

その後、ウジンは交通事故に遭い死亡。

幽霊となって、かつての友達だったヘサンの部屋に現れる。

ウジンはヘサン祖母の部屋で見た名前が「チェ・マノル」

チェ・マノルを探すようサニョンに伝える。

ともに、「ヘサンから離れるように」と。

→実は交通事故では命は助かっていたが、ヘサン祖母によって殺されていた。

→それを知ったチウォンは復讐を。

にしても、ご神体が殺した娘の体の一部なんて悪趣味が過ぎる。

 

・最初の二話ぐらいは、サニョンが悪鬼の力も借りて

現代の問題を解決していく…みたいな雰囲気が

ありましたが(そしてちょっとほんわかするような)

後半はとにかく悪鬼の悪行に振り回されるのみ。

 

・トクタリの木。トクタリは子供の死体を入れた壺。別名“自殺の木”

 

・「21176」は、太子鬼の参考文献となった本の21pと176p。

176ページに「ペクチャ谷村」

 

・自分が赤い髪飾りをもらったものの、飢え死にさせられると聞き、

欲しがる妹モクタンに譲る。お金を見つけて、顔料を買う。父に殴られる。

母は自殺、父と兄は漁に出て船ごと沈んで死亡。

ヒャンイは有り金を持ち祈祷師の元へ。

お金と引き換えに妹を助けてほしいというが、目の前で妹を殺され、

自分も襲われて悪鬼にされる。この悪鬼が、サニョンの体に入って言う。

「誰かひとりぐらい私を好きになってくれたらいいのに」

ちょっとグサグサくる。

 

・管理者もいない廃墟化したナンブ刺身店の天井裏から絵具の入れ物発見。

顎からのサニョンのアングル、めちゃ怖い。

女優としては、NG出してもおかしくないのに(笑)。意識をも取り戻すと、

水を欲してコンビニのショーケースのガラスを割って水をがぶ飲み。

「ずっと頼んだのに。食べ物をくださいって。

ひとくちでいいから水をくださいって」

 

・ク・ガンモとヘサン母は知り合い。禁縄作りの方繋がり。

ヘサン母から「死んだ子供のためにお経を唱えてほしい」と

お願いされたと、禁縄を作った人の証言。

お腹の中で死んで生まれなかった子供、ヨム・ヘジン。

生まれなかったヘサンの弟。次子だから。

サニョンの母も第2子出産を控えている中、

ガンモに悪鬼が憑りついて「第2子を殺す」と呟かれた。

サニョンの母は恐怖でペクチャ谷の実家に身を寄せるが、
ある夜ガンモが現れ、目を覚ますと出血しお腹の子は死んでしまう。

ヘサンの母の死は、ヘサンに悪鬼が憑りつくことから守るためだった。

 

・亡くなった娘に会いたくて、村に客鬼を呼ぶ村人パクさん。

対処するためヘサンは、過去の霊払いの祭りのVTRの音を大音量で

町に流し続けるよう村長にお願いする。

生音でなくても、応急処置にはなるのね…(笑)

車の中でも、祈祷の音楽ばかりなヘサン。

ちょっと、コン・ユさんでは想像しづらい(笑)。

 

・村でヘサンが倒れていたと知らせを受けて渋々向かったサニョンは、

ヘサンが霊に取り憑かれていることに気づき悪霊が追いかけてくる中、

ヘサンを連れて東の最果ての岬(太陽が最初に昇り霊が嫌うスポット)

へ急いで、間一髪でヘサンを救出。
やはり悪い気は太陽にあてるのが一番なのかしらね…

 

・10話でサニョンの目がみえなくなってきていることに気付くホンセ。

サニョンを観る目に愛おしさを感じるような。

でも、ロマンスには発展しない。

ロマンスが省かれている点も少し評価したい。

でも、ホンセ先輩…イケイケにイケてるわけでもないし

なんか…ぼやーっとしてるし。うーん。

 

・ムバンスの日は、1年に一度だけ、絶対に霊が出ない日。旧暦の2月8日。

城主の壺を逆さにしても家に災いは起きず、遺体を逆さにしても許される日。

誰とも連絡を取らず外部から遮断された世界で生きているヘサン祖母は、

時間管理、薬の服用、外部との連絡、すべてを副社長に任せていた。

息子が実はヘサン祖母によって殺されていたことを知った副社長は

復讐として、サニョンとヘサンらに協力して、カレンダーの日にちを

1日ずらし、ムバンスの日を勘違いさせる。ビョンヒはかつて

悪霊を利用するだけ利用して退治しようとした夫にも

偽りの名前を告げて殺し、悪鬼と共生してきたことを明かし、

悪鬼に対して「ヒャンイ」と呼びかける…。

 

・イ・ヒャンイ(漢字で書くと李香尹。これ大事)役を

演じたのは、シム・ダルギさん。韓国女優さんの中では

比較的小さめ?の身長155㎝。

「私たちのブルース」で、イ・ジョンウンさん演じるウニの

若い頃を演じていました。

キム・テリちゃんと雰囲気はまるで違うけど

顔のパーツ一つひとつ見ると、遠くはないのもすごい。

モクタンを演じたパク・ソイちゃんとの笑顔のオフショット。

こんな笑顔で暮らせる人生だったら。

食事にも困ることのない貧しい社会でなければ。

(ということで、感想冒頭に書いた脚本印税全額寄付につながります)

 

・サニョンと母のお金をだまし取った詐欺師、

ほんのちょっとだけ出てきますがタトゥーごりごりの

悪役なのに色気漂うキム・ソンギュさんが演じてます。

キングダムのあの人です。色気がぱねぇ。

 

・最終回に出てくるのは、安東の古式花火。

 

余談。私が子供の頃は毎年夏になるとお化け、

怪談番組がやってて。呪いの話、罰の話…

たとえば身近なものでも、前の持ち主の念が籠ったようなものは、

ちゃんとお祓いやお清めをする。

供養もそう。

たとえ気の持ちよう話だとしても、そうしないと悪いことが起こると

教えられていたおかげでモノを大切にする、人のものは手にしない、

など当たり前のことが自然と身についた。

人のものを盗めば刑事罰もそうだし、罰があたる。

身近な風習といえば、霊柩車が通ったら親指隠すとか

…親の死に目に会えないとかいってたかな?

実際には何も起こらないと考えられているけど、

守ることで意識が変わる、ささやかなこと。

これって、案外大事なのでは?と近頃思う。

ちなみに、このドラマの読みかたが、

私の子供の頃の親からの呼び名だったという事実。

 

終わり。