こちらも先輩レンタルシリーズです。
U-NEXTやHulu、その他課金で観られるところあり。
Netflixでは現在配信されていません。
韓国公開日: 2018年11月28日
日本公開日: 2019年11月8日
韓国題: 국가부도의 날(国家不渡りの日)
日本題: 国家が破産する日
英題: Default
114分。
監督: チェ・グクヒ
脚本: オム・ソンミン
この作品は、1997年に韓国を襲った
国家破産の危機(IMF経済危機)を立場の異なる
3人の視点から「史実に基づくがフィクションとして
再構成」された社会派の映画です。
経済に弱くても、社会に疎くても
あすの我が身と思って観ると、
興味深い作品として楽しめました。
【 あらすじ ストーリー 】
1997年、韓国。経済成長を遂げ、経済先進国への
仲間入りを果たし、国民の85%以上が自らを
中間層と考えていた時代。
誰もが将来を楽観視する中、国家破産の危機が
静かに迫りつつあった。
危険な兆候を察知した韓国銀行の通貨政策チーム長
ハン・シヒョンは、国家破産まで残された時間は
わずか7日間と予測する。彼女は危機回避に奔走するが
政府の対応は遅れ、一刻も早く危機を公表しなければ
国民は大打撃を受ける、という主張も退けられてしまう。
また、同じ頃、高麗総合金融の課長で個人資産担当の
ユン・ジョンハクは、危機の兆候を独自につかんでいたが
国家的な危機は自分にとってのチャンスと見ていた。
仕事を辞めたジョンハクは、前職時代の顧客を集め、
ギャンブルまがいの投資に乗り出す。
一方、危機が迫っていることなど何も知らない
食器工場経営者のガプスは、百貨店大手からの大量の受注を
約束手形で引き受けてしまう。それは、万が一、百貨店が
倒産したときにはその代金を回収できず、材料業者に
支払う代金のあてが無くなることを意味していた。
その後、危機が進展し混乱が続く中、
以下、キャストになりますが、
一部ネタバレを含んでいますので
視聴後にお進みください。
【 登場人物 キャスト 】
韓国銀行通貨政策チーム長 ハン・シヒョン: キム・ヘス
高麗総合金融個人資産担当課長→金融コンサルタント→
チョンイル銀行代表 ユン・ジョンハク: ユ・アイン
韓ステンレス代表/シヒョンの兄 ハン・ガプス: ホ・ジュノ
財政局次官(→ベスト投資会社CEO) パク・デヨン: チョ・ウジン
《韓国銀行》
総裁 ピョン・ヨンチョル: クォン・ヘヒョ
通貨政策チーム イ・デファン: チョ・ハンチョル
通貨政策チーム カン・ユンジュ: パク・ジンジュ
通貨政策チーム パク・チン: チャン・ソンボム
総裁秘書: チョ・ヨンエ
国際通貨基金(IMF)専務理事: ヴァンサン・カッセル
金泳三大統領: イ・ホジェ(特別出演)
大統領府経済主席: オム・ヒョソプ
新大統領府経済主席 キム・チャンス: キム・ホンパ
経済主席秘書: カン・ビョンウク
大統領府秘書室長: リュ・テホ
財政局金融室長: キム・ヒョンムク
投資家の老紳士: ソン・ヨンチャン
投資家 オレンジ: リュ・ドックァン
ジョンハクの秘書(20年後): パク・サンヒョク
《韓ステンレス ガプス周辺》
韓ステンレス ヨンボム: チョン・ベス
韓ステンレス キム主任: ユン・ビョンヒ
ガプスの妻 ヒウォン: ヨム・ヘラン
ガプスの娘 ヒョナ: イ・ハウン
ガプスの息子 ヒョンス: キム・テユル
大人になったヒョンス: チェ・ジュニョン
韓ステンレス取引先 チョン社長: チョン・ギュス
チョン社長の妻: パク・スンミョン
チョン社長の息子: ユ・インファン
イルソングループ会長の息子(三世): ドンハ
サモ流通 イ・ボモ部長: キム・ミンサン
サムホ(三湖)流通: アン・スホ
サムホ(三湖)流通: ヤン・マルボク
不動産屋: ファン・インジュン
ヒョンスの担任: イ・セロミ
企画財政部 イ・アラム: ハン・ジミン(特別出演)
企画財政部第二次官: ユ・サンジェ
高麗総合金融部長 チュ・ビョンジョ: ソ・ヨンサム
高麗総合金融 キム課長: ピョン・ジンス
高麗総合金融新入社員: キム・ホジュン
第一銀行副銀行長/元銀行監督局: チョン・ジョンヨル
ハンボ(韓宝)財務部長: キム・ユノン
ハンボ(韓宝)職員: イ・サンホン
ハンボ(韓宝)鉄鋼 営業課長 ムン・イングク: ハン・ジェヒョク
モルガン・スタンレー 東アジア事業部職員: Ryan Maurer
アメリカ財務省次官 マーティン・ダニエル: Steve Bifferino
IMF実務陣: Daniel Joey Albright(トッケビのステーキ屋)
IMF実務陣: Samuel Lorca
IMF実務陣: Lisa Engiomel
ジョンハクに接待食事を申し込む男: ハン・イジン
ジョンハクの母: イ・ヨンヒ
テファンの息子: ムン・ドンウォン
シヒョンとガプスの父: キム・ジング
シヒョンとガプスの母: イ・ウンジュ
シヒョン幼少期: キム・チェユン
ガプス幼少期: ヤン・グァンソク
【超個人的感想と記憶メモ】
・1997年11月のアメリカ。
モルガンスタンレー東アジア事業部から物語がはじまります。
監督は危機当時の資料から、非公開の為替対策チームが
実在していたことを知り、今に伝えたいという思いで
映画化に踏み切ったとのこと。
・経済的な内容だけど、わかりやすくまとめてある感じが
しました。俳優さん眺めているだけで楽しめる。
メインを張るのが英語も美しいキム・ヘス姐さん。
その対抗馬というか、ライバル?がチョ・ウジンさん。
(チョ・ウジンさんの代表作っていっぱいありすぎて、
どれを挙げたらいいのかわからん。トッケビの元高利貸しの
現社長が私の中ではno.1)いい役をやってもなんか怖い
ホ・ジュノさん、キムサブ院長のキム・ホンパさん、
なんか裏切りそうな(笑)オム・ヒョソプさん、キムサムスンの
料理長クォン・ヘヒョさん、ヘラヘラ系が似合う
チョ・ハンチョルさんにパク・ジンジュさん、ハン・ジミンさん
還魂チャン・ソンボム、涙の女王チョン・ベス、ヨム・ヘラン…と
まぁ脇まできっちりと丁寧な作り。そして、この作品で
これだけの俳優に囲まれて、若手ながら主演クラスを演じる
ユ・アインの存在感。ねぇ…薬なんてほんと勿体ないってば。
ほんっと。怪演、怪役、ベテランに負けない演技力…。
惜しい。色々と。死ぬなよ。
・ヘス姉さんはシナリオを読んで「血が逆さまに湧き出る気分」
なので出演を決心。ヘスさん本人が全盛期で活動していた時代が
この危機で国民が苦しんだ時代であり、自らよく知っていることに
怒る感情があったとのこと。あの年齢で主演作バリバリな女優って
ところに惹かれるのよ。日本にいる?
・ジョンハクのモデルが未来アセット金融グループを創業した
パク・ヒョンジュ説。
・当時のIMF総裁、ミシェル・カンドシュがフランス人だったため、
同じフランス人をキャスティング。
・約束手形って怖ぇ。
・どんでん返し的なことはなく、その時、得した人々は
20年後も富を得ているし、失業しただけではななく、
自殺した人々はOECD加盟国内で今も一位。
唯一、ヘス姐演じるシヒョンと、その兄ガプスが苦境の中でも
生き抜いているのが、救いかなぁ。
見応えありました。