韓国ドラマはアロマです(仮)

韓国ドラマのまとめが増えてきたので、こちらで管理することとしました。辛口気味に好き勝手なことを言っています。ネタバレを多く含みます。未視聴の場合は回避をお願いいたします。

韓国映画「 コンクリート・ユートピア 」

日本題:  コンクリートユートピア

韓国題: 콘크리트 유토피아

 

韓国公開: 2023年8月9日

日本公開: 2024年1月5日

 

監督: オム・テファ

脚本: イ・シンジ / オム・テファ

原作: ウェブ漫画「愉快ないじめ」第2部

「愉快な隣人」(キム・スンニュン)

 

2時間10分。

現在はアマゾンプライムで視聴が可能です。

 

【 あらすじ ストーリー】

世界各地で起こった地盤隆起による大災害で

一瞬にして壊滅したソウル。

唯一崩落を逃れたファングン(皇宮)アパートには、

居住者以外の生存者たちが押し寄せていた。

救助隊が現れる気配は一向になく、街中であらゆる犯罪が横行、

マンション内でも不法侵入や殺傷、放火が起こりはじめる。

 

危機感を抱いた住人たちは、生きるために主導者を決め、

住人以外を遮断しマンション内を統制することに。

臨時代表となったのは、902号室のヨンタク。

職業不明で頼りなかったその男は、危険を顧みず放火された

一室の消火にあたった姿勢を買われたのだった。

安全で平和な“ユートピア”になるにつれ、権勢を振るう

ヨンタクの狂気が浮かび上がる。そんなヨンタクに

防衛隊長として指名されたのは、602号室のミンソンだ。

妻のミョンファはヨンタクに心服するミンソンに不安を覚え

閉鎖的で異様な環境に安堵しながら暮らす住民たちを

傍目でみながら生活をしていた。

生存危機が続くなか、ヨンタクの支配力が強まったとき、

予期せぬ争いが生じる。

そこで目にしたのは、その男の本当の姿だった………。

 

念のため、キャスト・出演者もこの画像以降の

ネタバレゾーンにおいておきます。

未視聴の方はご注意ください。


 

【 出演者 キャスト 】

902号住人/臨時住民代表 キム・ヨンタク(モ・セボム): イ・ビョンホン

602号/義務警察出身の公務員 キム・ミンソン: パク・ソジュン

602号/元看護師/ミンソンの妻 チュ・ミョンファ: パク・ポヨン

207号/婦人会会長 キム・グメ: キム・ソニョン


809号/家具デザイナー ドギュン: キム・ドユン

 

902号/詐欺師 本当のキム・ヨンタク: パク・ジョンファン

ヨンタクの母/認知症: カン・エシム

903号/ムン・スンフン チョ・ギョンスクの長女 ムン・ヘウォン: パク・チフ

グメの息子/青少年防犯隊 ジヒョク: イ・ヒョジェ

ジヒョクの友達/青少年防犯隊 チョンウ: キム・シウン

アパート警備員: キム・ビョンスン

3週間前に越してきた住人 ワンさん: クァク・ジャヒョン

ワンさんの妻: イ・ウンジュ

ワンさんの息子: ユ・イチャン

ワンさんの娘: ヤン・ソヒ

1004号: ナム・ジンボク

パク所長: イ・ソファン

ヤン社長: カン・イル

206号: ファン・ジョンナム

307号: キム・ヒサン

放火された部屋の家主 オさん: チェ・ヨンド

オさんの妻: イ・ジヘ 

イム部長: キム・ヨンジュン

幸福不動産: キム・ドンゴン

209号: ソン・ミンソク

医療隊長: チョン・ヨン

地元選挙区の国会議員 ユ・ドゥヒョン: キム・ハクソン(友情出演)

ユ・ドゥヒョン議員の補佐官 チョン・ジャンナム: ナ・チョル

602号に隠れて同居する子供 チュモン: クォン・ウンソン

チュモンの母/ドリームパレス出身: イ・ソンヒ

略奪されたスーパーマーケット所有者: パク・キョンチャン
略奪されたスーパーマーケット所有者の妻: キム・ガヨン
略奪されたスーパーマーケット所有者の娘: キム・テイ

ヨンタクの妻/美容師: イ・イルチン
ヨンタクの娘: イ・ソア

ミョンファを救ってくれた人: チャン・ソン
ミョンファを救ってくれた人: キム・グォヌ
ミョンファを救ってくれた人: キム・ソンギョン

地震でトラックの下敷きになった女性 ヒョジン: コン・ミンジョン(友情出演)
ヒョジンの彼氏: ホン・スンギュン 
ホームレス: オム・テグ(友情出演)→兄が監督。
ホームレス: チョン・ヨンギ(友情出演)
ホームレス: オ・ヒジュン(友情出演)
ホームレス: キム・ジュンベ(友情出演)
アナウンサー: オ・スジン(友情出演)

 

【超個人的感想と記憶メモ】

ネタバレと辛口を含みます!許して!(笑)

 

地震大国日本に住む視聴者としては、

「余震は?」

二次被害は?」

「部屋でローソク使うのは余震があったりしたら危険!」

と、ずっと心配してました。

 

・世界崩壊にも色々とあって、ディザスターが原因だとすると

火山噴火、地震津波、隕石、なんかの爆発…あと、疫病もか。

SFも込みだとすると、宇宙人、恐竜、ゾンビ(病気感染含む)

あとは深刻な大気汚染の「配達人」なんかもありましたね。

ある程度予知できる類の災害だと、お金持ちの人がシェルターを

作ったりだとか、「配達人」だと金持ちたちが「酸素」を

金儲けの手段に考えて人間の命に階級を作ったりしていました。

今回は世界規模の大地震です。絶対的な救助の見込みも薄く

とりあえず生きている人々は今までの生活の残りでまずは生き延びようと

する。寒さを凌ぎ、助け合ったり、現存する食料を確保する。

動物が生きていれば、自らの手で狩りを始めるかもしれない。

それでも、危機に陥れば強い者たちで群れ、資源を奪い合う。

「よそ者」の人間を殺してでも自分の“家族”を守ろうとする。

でもそれは悪?それとも必然?

人を殺してはいけないけど、人の食糧を奪うこと、

人の金をだまし取ること、人が死に至るのが分かっているのに

極寒の屋外に放り出すことは良いのか。

そんな倫理をほんのちょっと考えるような映画。

 

・10階以上はあるそこそこの高層マンションなので住人が

全員助かったか否かはわからないけど、とにかく出演者が多い。

で、殆どの人がススだらけとかあまり衛生状態のよくない格好を

しているし、画面は暗くてほぼモノトーンだし見分けがつかない(笑)。

(ある場面のあの碁石も、モノトーンの象徴)

殺伐としている画面の中で、一人だけほんわか優しい空気を

出しているのがパク・ボヨンちゃん演じるミョンファ。

元看護士なので命の大切さを人一倍知っていて、なおかつ

望んでいた自分の子供も流産したからこそなおさら、

幼い子どもたちを守りたい。

しかし、困っている人を全員救っていくほどの食糧や燃料、

水の余裕もない。指導権を握り、自分のマンションに住まない人々の

ことをゴキブリと呼ぶような住民たちとは相容れないのは当然。

主役である“ヨンタク”とは真逆の立場で、最終的には

「やっぱり違う生きていく道もあるじゃないか」に到達する

ある意味ヒロインなのが、ミョンファだと思った。

暖かそうな日差しも彼女には届くしね。でも…(続く)

 

・私のようなポジションが、韓国ドラマ第〇世代ファンという

のかわからないけれど、私はイ・ビョンホンか、パク・ソジュンかで

言ったらパク・ソジュンなんですよ(笑)。

そのソジュン氏がサブキャラで、なんなら妻のミョンファより

“その他大勢”感を感じてしまって、なんか残念。

途中で死亡フラグをびんびんと振りまくってからの~案の定で消えるし。

 

・ちなみにどんな細かい役にもオーディションを行うなどした

こだわりで(確かに小物にもすごい気が使われていた)、

このパク・ソジュンとパク・ボヨンという贅沢なご夫婦の

www.instagram.com

まで準備されていたそう。

 

手が込んでますね。

 

・(私的解釈)いろんな仕事を渡り歩いて、頑張って貯めた

お金でこのマンションを購入し入金した所で不動産詐欺だと

気づいたモ・セボム。家には借金取りが押しかけ、妻と娘に

まで被害が及び家庭は崩壊。騙し取られたお金を返してもらおうと

詐欺師の家に押し掛け、ついカッとして殺してしまった所で

災害に遭う。そこでその詐欺師の名前ヨンタクを名乗り、

住人の振りをして住民のリーダーになる…わけですが、

最後まで統制が取れなかったあたりに仕事を転々としていた

性格的な理由みたいなものがあるのか、とグルッと一周。

 

・せっかく自分が必要とされているポジションにつけたのに

そこに本物のヨンタクを知る(悪い印象での記憶が残っていた)

女子高校生?が現れてウソがばれると思った偽ヨンタクは

住民が排泄物を捨てていた深い穴に彼女を突き落として殺害する。

住民以外を「ゴキブリ」と呼んだり、ク〇まみれにして

若い子を殺すとか行き過ぎた表現はあまり好ましくないなぁ。

 

・ユ・ドゥヒョン議員の補佐官役のナ・チョルさん(ハピネスにも出演)

は公開の7カ月前に36歳で体調不良によりお亡くなりに。

これからの人だったのに…惜しいです。

ちなみに「ハピネス」は謎の感染症でマンション一棟だけが

感染を免れる…というマンション閉じこめサバイバルドラマ。

 

もしこれから鑑賞される方がいれば、

「EXIT」とか「配達人」とか「ハピネス」とかと

同時に鑑賞されるのがオススメ…かも(笑)。