韓国ドラマはアロマです(仮)

韓国ドラマのまとめが増えてきたので、こちらで管理することとしました。辛口気味に好き勝手なことを言っています。ネタバレを多く含みます。未視聴の場合は回避をお願いいたします。

動物電気+HIGHLEG JESUS ANIMAL JESUS「虎はまねくよ」

HIGHLEG JESUS真夏の昇天シリーズ

「食べ残しは許さないんだからしてっ!」


動物電気+HIGHLEG JESUS ANIMAL JESUS
「虎はまねくよ」 しもきた空間リバティ

作・演出:政岡泰志
出演:辻修、小林健一、森戸宏明、伊藤美穂、鬼頭真也、多田淳之介
松下幸史、石川明子、高橋拓自、政岡泰志(以上動物電気)
山田伊久磨、栃木那須子、謎のマスクマン(HIGHLEG JESUS)

【情報】
ANIMAL JESUS最終日。

簡易パンフレットには

「今回はこわい話をやります。夏だから。」って書いてあります。

【背景】
大佐と二等兵から、気がつけば大佐と三等兵になっていた、

政岡泰志さんと小林健一さんのユニット。
この2人を初めて見たときから気になって気になって仕方なかったんですが、

やっとのことこの方々が所属する動物電気公演を見たのはつい最近のこと。
この2人の昭和、な雰囲気(笑)からは想像できない感じの男前やら

可愛らしい役者さんがいるのが驚きでした。
…ということで、今回は見なきゃ、と。

ちなみに政岡さんはHIGHLEG JESUSにも所属してるので、

大佐と二等兵以前より存じあげてました。
もうひとつちなみに申しますと、小林健一さんは

通称「コバケン」だそうです。(笑)

【構成】
始まりの曲が、チューブのシーズン・イン・ザ・サンというのも結構面白いもんですな。

『ホラー魔太郎 降臨』
怖いもの大好きウェイターのホラー魔太郎(小林)。
「しかし、なんだこの暑さ…気狂うよ!てんや!松屋!てんや!松屋!気狂うよ!!」
この暑さの原因は怖くないから。

日本が怖くなれば涼しくなるのに…しかし、怖いものなどなかなかない。
トイレの花子さんっ。保健室の花子さんっ、

職員室の教頭先生…はぁ…自殺しようかなぁ~」
そこに登場したのは、合わせ鏡をしたジャイアン(政岡)。
ジャイアンは魔太郎に映画を見ることを薦める。

「リング」「スクリーム3」「居酒屋ゆうれい」「おばけのQ太郎」…。
どんどん怖くないものになっていく。
恐怖の世界に引きずり込んでやると、魔太郎を突き飛ばすジャイアン
恐怖の世界に突き飛ばされた魔太郎がみたものは…車座になる数人の男女。
「会社を辞めてから少しずつ増えていき…

気がついたら一晩でウィスキーのボトルをあけていたんです」
魔太郎「って、これアル中をなおす会じゃねぇーかぁぁ」
ジャイアン「どうだ、怖かったろう?じゃ、皆さん、施設の方に帰ってください」
怖くないという魔太郎を、再び恐怖の世界に突き落とすジャイアン

またしても男女が出てきて…
「別にさ、夢を持ってる人を否定するワケじゃないけどさ…」
「そんなに自分を卑下する必要はないけどさー」
魔太郎「真剣10代しゃべり場じゃねーかっ!!!」
納得しない魔太郎にジャイアンは、

“ジェイソンが2人いる13日の金曜日”(譲り合って何もしない)、
“12日の木曜日”(明日のことで浮かれている)、

“14日の土曜日”(ジェイソンぐったり。)…を話し始めるが…。
全く持って怖さを納得しない魔太郎にジャイアン逆ギレしたり…

今度は魔太郎がジャイアンに恐怖を味あわせることに。
ジャイアンを舞台袖に追いやった後、誰もいないところにスポットライトを当て
前方の客席の人々からメガネを募集し、最前列の人々全員にメガネをかけさせる(笑)。
そしてリバティなのにカバティをさせたりするが、ジャイアンは驚かない…
そんな時、客席後方から聞こえてきたのは
声のみ「山田のひとり劇団シリーズ、その1すごく熱い劇団、

ナイロン10000℃!(演じてる)…
その2、阿佐ヶ谷スッパダカーズ!長塚圭史作…」
ジャイアン「なんだこれは?!」
魔太郎「魔空空間りばてぃ最大の恐怖。

ここでは面白いことは舞台上で行われず、トイレで行われるのだー!」
確かに声は客席後方のトイレから聞こえてる(笑)。

ストレスが溜まる!とジャイアン
ジャイアン「しかし、この声は伊久磨ちゃん!」
トイレに救い出しにいくジャイアン
「客層が違うんだから…」とおかしな雄たけびを上げながら出てきたのは、

全裸の山田伊久磨さん。
ジャイアン「おまえかー!俺の大事な先輩にこんなことしたのはっ」
暗転前にメガネを全員返却し、なんとか無事ネタ終了~(笑)

知らない人の眼鏡をかけるとはおもわなんだよ…(笑)

『オープニングダンス』
ゲゲゲの鬼太郎に乗せて…本当に歌詞どおりで楽しくなっちゃいました。
私も踊りたーい、って少し思いました。

『雪山』
多田(Aランチ入ってるよね?)、

鬼頭(演劇経験なく動物電気入ってきたってすごい)、

松下(本当に若い18歳!)
謎のマスクマン(HIGHLEGの新人。

明大前に住んでいること以外謎らしい)の4人が雪山に遭難し、
暖を取るため服などを燃やすが燃え尽きてしまう。トランクス一枚で凍える4人。
体を温めようと体を動かし始めるが…。
オロチと雪女の妖怪夫婦がいろいろと仕掛けたりするが、

それよりも男4人は肌と肌を抱き合わせることに夢中になり…
空想の世界より、今じゃ現実のほうが怖いってことかしら?(笑)

『辻の話1』
上は短ラン、下は緑のジャージ、手にはきゅうり。

ジャージの色に合わせたのかしら。
「こんばんは。岡田有○子です。」…もう、それで十分怖いです(笑)。
本当にあった怖い話。高校時代のインターホンの女の声の話。

最後はきゅうりをひとかじり。

『ピザとサルサ
サルサを習っている吉川。その自宅に女友達2人が集い宅配ピザを注文。
宅配に訪れたピザ屋店員・片瀬(小林)。吉川の応対に惚れてしまうピザ店員。
ピザ屋店長(高橋)や、バイトの松下(松下)とともに働きつつ、

吉川宅への宅配は自ら買って出る片瀬。
その行動は次第にエスカレートし、ストーカーまがいの行動へと発展する。
吉川が被害に怯え彼氏の家に避難している間の無人の部屋に撒かれた

ピザのチラシ、玄関先での待ち伏せ
ついには自宅侵入まで犯した片瀬の襲撃から助けてくれたのは、

通り掛かりのそば屋の店員(鬼頭)。
そば屋も吉川の応対に惹かれ…

ピザ屋店長の「こーらっ!まつしたっ!!!」の叱り方にハマる私。

『辻の話2』
きゅうりに変わって、手にはバナナ。今度はアクセントね。
「おっす!岡田○○子ですっ」
怖い話。動物が怖がる兄の話。

『ドラキュラ』
松下くん登場。「すごいハケ残しっ!!

ハッケ残し~♪ハッケ残し~♪」と舞台の片付けからはじめ
ハイテンションで怖い話を書いてきたという松下くん。若い(笑)。
その怖い話というのは、ヤクザ事務所を舞台にしたドラキュラモノ。モノって(笑)。
組頭(鬼頭)と組員(多田、伊藤他…覚えてない)らで

女吸血鬼と戦うという芝居が始まる。
松下演出の元、カーテンコールの練習まで行ったところで…
店長「こーらっ!松下っ!!うちのバイトを使って劇団を作るなっ!

台本を作るなっ!ピザ作れっ!」

『帰省』
10年ぶりに田舎に帰省した政岡。

友人の家へ訪ねると友の母がもてなしてくれる。
誰もいない部屋で寛いでいると、そこにこの家の友人・しんちゃん(辻)と

ゆうちゃん(森戸)、横井(山田)が
現れる。懐かしみながら酒を飲み始める4人。

あっという間に、逆さまになって酔いつぶれた横井。
「相変わらずレッツゴーじゅんに似てるなぁー」
じゅんのマネをする政岡。いじめっこの福原(高橋)、

いじめられっこのますだ(小林)など、小学生時代の思い出話をはじめる3人。

たまに記憶を取り戻し、会話に入ってくる横井(山田)の汗の量が尋常じゃない(笑)。
そんな横井とますだはいじめられっこ同士、

ライバルだったようで、殴り合いの回想シーン。
横井「だって、こいつが次の選挙で公明党入れろって…」

…そんな理由のケンカ?(笑)
そのケンカの仲裁に入り、服を汚された福原のますだに対する

おしおきタイムは真剣に首締め…。
セリフなんていえる状態じゃないますだ(小林)。(笑)
酒を飲んでいる政岡のところに、しんちゃんの母がやってくる。
母「ここじゃあ、やっぱり気持ち悪くない?」と別室に案内しようと

するがここが落ち着くという政岡。
母「あんまり飲み過ぎちゃダメよー。しんいちもゆうちゃんも

飲酒運転であんな事故起こしたんだから…」
戻ってきたしんちゃんとゆうちゃん。
ゆうちゃん「怖くない?俺」
政岡「自然に入って来たから。ああそういえば死んでんだー、くらいに…」
墓参り行けなかったことを、手を合わせて謝る政岡。

手を合わせてね…合掌(笑)。
飲酒運転でトレーラーの下をくぐり首から切れて亡くなったらしい。
いじめられっこのますだは彼らの葬式の時、ガッツポーズを取っていたり、

しんちゃんのアイドルだった女の子と結婚するらしいと聞いて、

ますだに脅かしの電話をいたずらでかけてみる。
そんなこんなしているうちに、

そろそろ元に戻らなきゃいけない時間がやってきてしまう。

名残惜しむ政岡。
しんちゃん「あんまり俺らといると、こっち来ちゃうぞ。

もっと頑張んないと。俺達の姿が見えるってことは
負のオーラが溜まってるってことなんだぞ」
政岡「死ぬのはいやだけど、実際しんどいんだよ」
好きなことをやってはいるが、金にはならない、

年齢的に後戻りも出来ない、知り合いはでかい劇場に
出ているのに…何が面白くて何が面白くないかの判別もつかなくなっていて…
しんちゃん「泰志!おまえ面白いって。おまえなら出来るって!

たけし超えるって言ったじゃん。東京で2つの劇団入っててすごいじゃん!」
政岡「一つは年内に活動停止だけどな…」
しんちゃん「大丈夫!あの劇団はロリータ男爵より面白いからっ!」
まだ姿が見えるってことは、負の力が強いってことだ。

見えなくなるまで頑張れ、と応援するしんちゃんとゆうちゃん。
2人の姿がやがて消えていく…。静かに鳴り響く風鈴。
残された泰志と横井。横井は奇跡的に助かったので現世の人間だったのだ。
2人で残った酒を飲み始める…そこに慌てて線香をあげにきたますだ。
横井の姿を見て、学生時代と同じようにまたもめ始める2人。
それを見て笑い転げる政岡。

…切なくいい話だ。


エンディング。皆様揃いでご挨拶。

この公演後に発表になった話。×2.5という

動物電気のマネージメントしてるところが、マネージメント業から撤退。
役者さんもそれぞれフリーになったりハイレグに所属を変えたりするみたい。
最後のネタが最後のネタだっただけに

…頑張って欲しい、と思う今日この頃。