韓国ドラマはアロマです(仮)

韓国ドラマのまとめが増えてきたので、こちらで管理することとしました。辛口気味に好き勝手なことを言っています。ネタバレを多く含みます。未視聴の場合は回避をお願いいたします。

韓国ドラマ「 ムービング 」

韓国題:  무빙

日本題:   ムービング

英題:   Moving

 

2023年8月9日からDisney+で配信開始。

全20話。久々に次回を待ち遠しく思う日々。

あまりに熱量を持って観てしまい(笑)9月に観終わっていたのに、

やっとまとめができました⛄

 

原作・脚本: カンプルの同名ウェブ漫画

(脚本までってなかなか珍しくない?)

演出: パク・インジェ / パク・ユンソ

 

この作品は「イカゲーム」「パチンコ」などに参加した製作陣が

作り出したウェルメイドプロジェクト。

総製作費650億ウォン台(約71億円規模)とのこと。

 

個人的感想としては、

「とにかく演者が豪華」

「引き算の演出が心地よい」

「造りが丁寧」

 

もうね…贅沢ですよ。

シリーズ映画級ですよ。

 

【 あらすじ ストーリー 】

1990年代、韓国国家安全企画部は、特殊能力者たちによる

ブラック・オプスチームを設立。

極秘任務の遂行を命じられたこの部隊のメンバーは

特殊能力を使って国を守り、不可能なことも可能にする日々を過ごしていた。

しかしある日突然、部隊は姿を消し国中に散り散りに…

数十年後。

少し太めなごく普通の少年、キム・ボンソクは母と二人で

つつましく暮らしていた。ただボンソクは乳児の頃から、歩くよりも先に

宙に浮くことができる特殊な能力があった。

今でも気分があがると、少し浮いてしまう。

一方、前の学校をある事件をきっかけに退学となった少女チャン・ヒスは、

ボンソクと同じ学校に通うことに。

チャン・ヒスは見た目は可愛い普通の高校生だがケガをしてもすぐ回復する

という能力の持ち主。ふたりはバスで偶然出会ったことをきっかけに、

すぐ親しくなり、お互いの秘密を打ち明ける。

そんな彼らの平凡な日常をよそに、フランクという謎の配達員が現れ、

ソウル市内で密かに一般人として暮らしてきた能力者たちを抹殺しだし…。

 

1話 高校3年生

2話 プヤン: 扶養 浮揚

3話 ワン・プラス・ワン

4話 秘密

5話 リコール

6話 イナズママン

7話 異邦人

8話 ブラック

9話 ヒューマニスト

10話 怪物

11話 ロマンチスト

12話 パートナー

13話 チャン・ジュウォン

14話 バカ

15話 N.T.D.P.

16話 境界の人間

17話 覚醒

18話 南と北

19話 決算

20話 卒業式

出演者以降、ネタバレとなっていますので、

未視聴の方はここまでで回避を!
観て損はない作品です!

 

ネタバレ注意してくださいね

 

【出演者 キャスト】 ★原作にないオリジナルキャラ

チョンウォン高校3年 キム・ボンソク:  イ・ジョンハ


ボンソク5歳: イ・ジョンミン(이정민)

ボンソク9歳: ハン・チャンミン

 

チョンウォン高校3年/転校生チャン・ヒス: コ・ユンジョン

ヒスの少女時代: パク・スア

 

チョンウォン高校3年 イ・ガンフン: キム・ドフン

ガンフンの子供時代: キム・シウ



ボンソクの母/超人的五感/元工作員イ・ミヒョン: ハン・ヒョジュ



ボンソクの父/飛行能力/元工作員 キム・ドゥシク: チョ・インソン



ヒスの父/再生能力/チャン・ジュウォン(クリョンボ): リュ・スンリョン


ヒスの母 ファン・ジヒ: クァク・ソニョン

ガンフン父 イ・ジェマン: キム・ソンギュ


ガンフン母 シン・ユンヨン:パク・ボギョン

 

【チョンウォン高校】
★校長/国家情報院企画判断室課長 チョ・レヒョク: ユ・スンモク

3年3組担任/国家情報院要員 チェ・イルファン: キム・ヒウォン

3年3組副担任/非常勤 ユン・ソンウク: チョン・ソクホ

警備員/国家情報院 ファン・ジソン: キム・ジョンス

掃除のおばさん/北朝鮮保衛部南派遣部: ユン・サボン

★3年3組生徒/不良 パン・ギス: シン・ジェフィ

3年3組生徒/動画撮影者 ハンビョル: パク・ハンソル

江東警察署巡査長 ソン・ギヨル: オ・ヒジュン

 

学生 ハン・スンド: ファン・デウン

生徒:  ソル・チャンミ

穴をあけられるという生徒: ミン・ヒョンウ

肩回りの関節が柔らかい生徒: イ・ドホン

催眠術をかけようとする生徒: パク・ジョンゴン

時間停止能力を持つ生徒→転校 キム・ヨンタク: ヤン・スンウク

チャンギョン高校からの謎の転入生 シン・へウォン: シム・ダルギ

 

【元NISブラックチームエージェント】
★暗号名チンチョン/怪力能力者 チョン・サンジン: ペク・ヒョンジン

★暗号名ナジュ/透視能力者/美容室経営 ホン・ソンファ: キム・グクヒ

★暗号名ボンビョン/電気能力者/古書店 チョン・ヨンソク: チェ・ドクムン

★ヨンソクの息子/バス運転手/イナズママン チョン・ゲド: チャ・テヒョン

チョン・ケドの子供時代: キム・ジュン


【ヒスの周辺】

ヒスとやりあった高校生 ソ・ユラ: ソ・イラ

ヒスとやりあった高校生: パク・ソルジ

ヒスとやりあった高校生: カン・チェヨン

ソ・ユラの彼氏: ソン・ドクホ

ユラ彼氏にボコボコにされる学級委員長: イ・ソクヒョン

チャンギョン高校時代担任: カン・シング

 

【ヒス父 チャン・ジュウォン周辺】

スマホ修理店の出前客: ユン・ジニョン

ヒスのベビーシッター: イ・ジュミ

ジュウオンの隣の席の公務員: アン・ヒョンビン

【ボンソクとボンソク母周辺】

地主: イ・サンヒ

精肉店のおばさん: ファン・ジョンミン

精肉店の息子/知的障がい者: ソン・ボスン

ミヒョンの父 イ・ヘソン(寝たきり): イ・ドンチャン

 

ボンソクの小学校同級生 キム・テヒョン: パク・シウォン


ボンソクの小学校時代の先生: ミン・ジア

キム・テヒョンの母: パク・ジョンオン

 

【ゲド周辺】

ゲドが勤めるバス会社の上司 ドンヨン: イ・ドンヨン

女性バス運転者: イ・ウンジャ

ゲドの母: イ・スンファ

チョン・ゲドの母の声: キム・ジョンヨン

 

<EBS「集まってディンドンダン」>

クォン・ジンヒョンPD: イ・シフ

助監督: チェ・ユンビン

音響監督: キム・グァンジャン

オーディション審査員: イ・スンプン

出演者マリオ ユ・スホ

出演者: キム・スミ

出演者: イ・ジェホン

オーディション参加者: パク・テウン

オーディション参加者: シン・ソンミン

オーディション参加者: チョン・テヤン

オーディション参加者: イ・ジュンス

 

【フランク周辺】

★CIAの特殊清掃人/FE急便 フランク: リュ・スンボム

フランクの少年時代: キム・テユル

フランクを捨てた母:  ソン・ジェセン

フランクを預かる軍曹: フォスター・バーデン

アイオワキッズ: ソ・ジワン

アイオワキッズ: マキシマス・ジョン・ペイズリー

アイオワキッズ: リュ・ジョンウ

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【国家情報院(NIS)安全企画部】

第5次長 ミン・ヨンジュン: ムン・ソングン

情報管理局長 ヨ・ウンギュ: キム・シンロク

チーム長(ブラック要員→国家情報院第5次長)  マ・サング: パク・ビョンウン

第5次長室 キム秘書:クォン・ハンソル

射撃教官: ソ・ソッキュ

安全企画部スタッフ: パク・ギョンヘ(特別出演)

北朝鮮情報室長: パク・オクチョン

捜査局長: ウォン・チュンギュ

施設警備員:イ・ユニ

ジェマンを捕まえに来る安企部要員: チョン・チュンミン

 

国家政策研究所政策調査チーム長: アン・ドゥホ

国家政策研究所政策調査員: ジュ・ア

 

駐韓アメリカ大使館参事官/CIA マーク: ダニエルCケネディ

 

【1987年の韓国航空機爆発テロ事件(8話)】

パイロット: チョ・ジェワン

副操縦士: チョ・ジンギョル

テロリスト: チュ・イルソク

飛行機の乗客 ウォヌ: チョ・ウォヌ

飛行機の乗客 ウォヌの父:  リュ・スンム

飛行機の乗客 ウォヌの母:  イ・ヘソン

 

【1990年蔚山(10話~)】

浦項組 キム・グァンジン: ムン・ジョンデ

浦項組 ジュウォンの弟分 ペ・ミンギ:  イム・ソンジェ

 

<蔚山組>

国賓館ナイトクラブ権利者 チョン・ジェソン: パク・ソンイル

国賓館ナイトクラブ バット: キム・ユンソン

ウェイター ミンキー姫: パク・ジョンボム

組員:  キム・チュンシク


仁川での事故の運転手: リュ・ギョンファン

プラスモーテルオーナー:  ペク・ジュヒ

プラスモーテルの賭博客: ギョル・フィ

チケット喫茶 オムジ喫茶のマダム: キム・ミラン

オムジ喫茶の店員: キム・テヨン

オムジ喫茶の店員: チャン・ウンビ

仁川のノルゲ: ユン・デユル

ジヒの同室の患者:キム・ドクチュ

 

【1992年・延辺龍井市・龍井ホテル/カモメ作戦】

北との二重スパイ: ノ・ヒョンウォン

北との二重スパイ: ソン・ユルソク

北との二重スパイ: イ・ハンソル

国家安全企画部(スパイ) パク課長: リュ・ジェスン

 

NIS: 1992年のロシア(12話)】

カン博士: パク・ジョンミン

北朝鮮チームリーダー: ハム・テイン

ロシアのエージェント: アンドレアス・フロンク

 

NIS: 1994年の北朝鮮(18話)】

撃たれる北朝鮮の兵士: ムン・ドンホ

 

【1996年10月 北朝鮮スパイ逃亡・潜伏】

特戦司第三旅団 中隊長: チョン・ヨンソプ

特戦司第三旅団 副中隊長: ハン・サミョン

 

【2003年夏 イ・ジェマン周辺(14話~)】

露天商立ち退き 警察署長: イ・へヨン

露天商「繁栄会」のチェさん: メン・ボンハク

露天商「繁栄会」のパクさん:  ソ・ムンホ

下水に落ちてしまうチェ・ソンウの母: シン・ミヨン

下水に落ちた子供 チェ・ソンウ: イ・ジウ

 

北朝鮮工作員(メイン15話~)】
保衛総局所属 キム・ドクユン: パク・ヒスン(特別出演)

保衛部長:ソン・ビョンホ(特別出演)

怪力 パク・チャンイル:チョ・ボクレ

飛行能力 チョン・ジュンファ:ヤン・ドングン

保衛総局特技部/超五感能力 ペ・ジェハク:キム・ダヒョン

回復能力 クァク・ヨンドゥク:パク・グァンジェ

★異能力者/特殊気力 リム・ジェソク:キム・ジュンヒ

8歳のころのジェソク: ソ・ジホ


【元工作員関連】
★ソンファの葬式参列者/死で偽装した学生/ソンファの娘

                                                                   ヤン・セウン:イ・ホジョン


ソンファの養子/喪主 サン・ジュナム: ホン・サビン

南山トンカツ店店員: ソン・ソンエ


犯罪者監視センターマネージャー: キム・マンギ

犯罪者監視センタースタッフ: チョン・ハンビン

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【超個人的記憶メモと感想】

・前半のボンソクとヒスを中心としたほんわか青春ストーリーから

一回休憩を挟んだら、今度は父親母親世代の物語に。

物語終盤は国を超えた戦い「人間らしく生きる」ための戦いへと物語が発展。

二部作のシリーズ映画でも観た感じの満腹感。

若干、後半は痛い場面が多く慣れるまでに時間を要しましたが(笑)。

様々な愛のカタチとか、テーマの明確さとかはウェブ漫画から

いい所ドリという感じもしましたし、俳優さんたちの努力とか

中年層の主役たちとかドラマらしい見応えもあり、大満足でした。

かけられた予算もビックリなんですけど、このドラマがネトフリでなく

Disney+での配信になった理由のひとつが倍速再生ができないから…という、

こだわりにもびっくり。

(でも何度も言うけど、暴力シーンが多いので…)

 

・このドラマはいわゆる「イントロをスキップする」の

イントロ(オープニング)がないのも特徴。

その代わり、毎話その回を象徴する背景に「무빙」

ナレーションも極力少ないし、過剰な説明セリフもあまりない。

引き算の美学。心地よい。

 

アメリカドラマ「ヒーローズ」(2006年)と似ているという指摘が

あったが、このドラマの原作者の「平凡な人が自分の能力を悟り、

世界を救う」という設定を基にした超能力世界観の作品「タイミング」が

2005年の作品であったため、時系列的にこっちが先。らしい。

 

・空を飛行しているボンソク。

落ちそうになると、自分の名を呼ぶ声が。

ボンソク「神様?」

(実はお父さんなんだけど)。

少しポッチャリな高校生ボンソクは、今でも体が浮かないよう

重りを付けて生活している。

ボンソク母が作る食事もとにかくボリューミー。

特殊な能力があると知られずに普通に暮らすためだ。

寝ている間も浮いてケガをしないよう天井には衝撃吸収材が…。

この辺りまで、あまり深く考えずに観始めた私。

ボンソク母が作るご飯、美味しそう…とか思ってたら、

え?お母さん、ヒョジュちゃん?(巻き戻して…)

本当にハン・ヒョジュ…高校生のお母さん役というのが驚きだったというより、

生活疲れが滲みでた感じのお母さんが自然でビックリ。

ヒョジュちゃんのお肌の調子がイマイチなのは、勿論、役作りなんでしょうが

肌の印象大事ね……という良いお勉強に(笑)。

ハン・ヒョジュさんは「トンイ」以来の2回目の母役。

真っ先にキャスティングが決まったチョ・インソンさんは

今回が初めての父親の役とのこと。

乳児期を含めると、ボンソク役は4~5人いるんですが(子役名が挙がっているのは

3人。乳幼児期不明)

ふっくらボンソク一歩手間の(笑)この子役は2011年生のハン・チャンミンくん。

「朝鮮精神科医ユ・セプン」にも出演。

 

・2話。2003年12月、雪道を古くミヒョン。

背中には縛るように背負われたボンソク。

夫が捕まって半年、怯えるように逃げてきた親子。

不安げに食堂に入る。幼児期ながら、気持ちの高揚で少しずつ

椅子ごと浮いてしまうボンソクを足で押さえ能力を誰にも悟られないよう

気が張るミヒョン。心身共に疲れ果てたミヒョンだが、息子と生きるため

ありたけのお金を払って、おんぼろな違法建築の倉庫を買い取り、

ボンソクが飛ばないための訓練を密かに重ねていく。

体にきつく縛って外出する母ミヒョンを見て、精肉店の店主には

「大きいのに(背負ってて)障害でもあるのか」と聞く。

気が立っているミヒョンは

「子供にもわかります。そういう視線やそういう言葉。

障害はありません。もし本当に障害があったら?」と怒る。

そこに帰ってくる知的障害のある精肉店の息子。同じ母としての心配だった。

何も言わず、肉のお会計を済ませてくれた店主にミヒョンは

いたたまれなくなり、買い物を終えて帰宅すると袋の中に、たくさんの飴が。

御礼を言いに戻ると「過保護は親の身勝手だよ。ある程度成長したら

手放してこそ、子供も育つ」とアドバイスされる。

個人的にこの精肉店のお話が心にジワーっとラストまで心に残った。

障害も個性。過保護は身勝手。

その後、生活のため、そして夫ドゥシクとの約束のため「南山トンカツ」を開業。

肉の卸は、この精肉店と長い付き合いに。

ボンソク高校卒業後、トンカツ屋を移転した後も、付き合いがある様子でした。

普通の精肉店が超能力親子の生活や不安を支えてくれていたという所にホッコリ。

 

・2003年夏。工作員から身を引き、人里離れた果実園で、

普通の農家の夫婦として生活するドゥシクとミヒョン。

子供ボンソクも誕生し、飛行能力が遺伝していることも隠していたが

情報収集に長けた鼻野郎(後の高校の校長)が二人を見つけだし、

国家安企部の工作員らが捕まえに来る。ドゥシクは妻と子供を逃すため、

捕まってしまう。この時、安企部の工作員として来ていた3人が

2018年にはアメリカからの暗殺者フランクにより殺される。

それぞれが身を隠し普通の人間として暮らしていたが

「情報を知る者」としてアメリカに消される。

記事は裏で手を回し消せたが、SNSでの目撃情報はなかなか消すのに追いつかず

ミヒョンらは追手がきていることに感づく。

ただのお母さん…ミヒョンは、ミシン台の裏に隠していた拳銃の手入れを

慣れた手つきで手入れする。

 

・浮いてしまうため、歩くのが苦手だったボンソク。

お母さんに褒められると嬉しくなって宙に浮いてしまう。

浮かないよう抱きしめている母が持ち上がる程の力。

2007年4月、屋上を紫色に塗り替える←最終回に繋がっていく。

テレビ漬けのボンソク少年時代。イナズママンはヒーローだった。

小学校では、クラスメイトの少年がヒーローの格好で目立っているのを見て

同じようにマネして飛んで注目を浴びてしまうボンソク。

これを、チョ・レヒョク校長=鼻野郎に知られてしまう。

母ミヒョンは学校に呼び出され注意を受け、

ボンソクは「超能力より共感力!」と叱られて凹んでしまう。親子二人の日常。

この頃憧れていたイナズママンは今はバスの運転手。

それに気づいていたボンソクは通学でバスに乗るたびに丁寧にご挨拶を。

挨拶するボンソクを「毎日律儀だな」と思っているゲド。

父の葬式で数日休んで仕事に戻ってきたゲドに

ボンソクは「姿が見えなくて心配でした」という。

家族を亡くして、もう誰も自分のことを心配しないと思ってたゲドに刺さる。

わかる。刺さる。

 

・撮影期間は1年!ヒスは怪我しても治る役なので

本当の怪我をしたら(したのね)カバーするのが

大変だったそう。ボンソクも役のために30キロ増量…もう、ほんと映画ですね。

 

・分譲(분양)と書かれたアドバルーンの下を手で隠して『부양』

「母に扶養されて、浮揚せずに済んだ」

 

アメリカの承認を受けて任務をしていた元工作員たちが殺される。

工作員ら暗号名はそれぞれの故郷の名前。特殊な能力があっても、

それぞれの田舎があり、それぞれの家族がいる。

アメリカCIAから送り込まれたフランクの一人目の犠牲者は、

ずーーーーっと癖の強い役ばかりでな印象のペク・ヒョンジン。

怪力ですがフランクには敵わず、窓の外に投げられ即死。

二人目は、チンチョン出身のゲドの父。

今は古書店を経営しているが、フランクの登場に異変を察し、

すぐに息子ゲドの存在を知られまいと写真を焼く。乾電池を握りしめ、

激戦を繰り広げるが、本で首を折られて死亡。

フランクは服は焼けてるけど無事。回復力が一番強いのかな…

三人目はヘアサロンエンジェルの女性元工作員ナジュ。

施術にきたフランクに息子や娘がいるのかと聞かれ、気づく。

ちなみに息子や娘のことは「자식」って言うのね。

透視能力に長けているとのことだけど、めちゃめちゃ武器仕込んでいるし強い。

が、なんせフランクはほぼ不死身。ハサミが頭に刺さろうが、バズーカで

吹き飛ばされようが死なない。結果、フランクの体内越しのハサミで死亡。

葬式に子供が来るだろうと見越して、フランクはナジュの葬儀会場にまで

来て能力を引き継いだ子供を探してるが、ナジュは孤児を引き取り

自分の子供たちとして育てていた。

唯一の娘は病気で死んだ、と(ということに)。

自分の子供は自分の命を懸けてでも隠し通し孤児を育てていたナジュをも

殺した…ことで、不死身フランクにも少し気持ちの変化が?

ナジュが言い遺した「あんたは半端者」の意味を繰り返し考えるように。

不死身でも痛みは感じるフランク。一人で身を潜める夜に、

記憶は消されて曖昧ながらも自分を捨てた母親の姿を思い出す。

ただのサイコパスじゃない姿。こういう所がいい。

その後、フランクは・古書店で半分焼かれた写真を頼りに高校へ。

門の警備員が普通の警備員かと思いきや、どこかに報告する。

この人も…か。

 

・3話のタイトル背景は、ボンソクとヒスの前にFE急便。

二人はコンビニにおにぎりを買いに来ている。

買ったお得なおにぎりが1 +1でワンブラスワン。

一瞬、フランク?と思うが、普通のFE急便だった。

ボンソク「父親は知らない。正式にいうと覚えてない」

 

・ガンフンは普段物静かで成績優秀で過ごしているがクラスでイキがる

不良をボッコボコに。ガンフンが知的障害のある父ジェマンから

譲り受けた能力は怪力とスピード。父の過去の前科のことなどがあり、

日ごろはその能力を隠して生きている。

ガンフンがまだ乳児だった頃、ジェマンは自分の妻に暴力を振るった男に

暴行を働き半殺しにして、実刑判決に。監視対象で足輪をされている。

 

・ガンフンにボコボコにされたパン・ギスに

声をかけようとするボンソクをヒスは止めるが

ボンソク「親しくないけど、心配だから」

もぅ…共感力~順調に成長中~

ヒスはヒスで、父に金銭的な負担をかけたくないと

学校までは走り、制服も使いまわし、

塾の心配のいらない体育学校に進もうと努力中。

遠出ができず、毎日毎日、家の前でボロボロになっても同じ場所に座り続け

ガンフンの帰宅を待機中の優しい父ジェマン。

そんなガンフンは、高校卒業したあと、その学力を生かして大学に

行くのかと思いきや、家計への負担を考えたのもあるだろうけど

父の前科を抹消してもらうため、国家情報院に自ら行くのよ…唯一、自分から。

 

・ヒスとチャン・ジュウォン親子は、母親を事故で亡くし、

ヒスだけが回復力で短期間で退院。ジェマンが絡むとある出来事をきっかけに、

定住せずあちこちを渡り歩いていた。

が、娘も高校生になり将来の道を考えるにあたり家を買い、

炭鉱で日雇いで働くように。そんな矢先、正義感が強いヒスは、

高校で執拗ないじめにあっているお金持ちの同級生シン・ヘウォンを

助けようと足掻くうちに、不良グループと対決。

傷ついても回復するヒスは刺されたりしつつも17人を病院送りに。

それがきっかけで、やっと定住した家などを全部処分。

そのお金を傷つけた同級生らの補償金にあて、唯一、

転校を受け入れてくれたチョンウォン高校に転校することになった。

体質は父譲り、正義感は母親譲り。

母親は自分の性質が娘に似た事は喜んでいるだろう、と父。

慣れないチキン屋を営むこととなるジュウォン。

(リュ・スンリョンさん、「エクストリーム・ジョブ」に引き続いて

鶏肉を揚げてる(笑))

その後、自分を助け転校していったヒスを追うかのように

シン・へウォンが転入してくる。

一瞬、感謝してきたのかなと見せかけての

転校生「守衛のおじさんに挨拶してきた」

守衛は実は国家情報院…

 

・ジュウォンは、スマホ修理店への出前中にフランクとすれ違い

サービス券を渡す。後日、その建物の美容室で殺人事件があったことを知り

代金回収がてら様子を見るジュウォン。

それをさらに遠くの建物から眺めているミヒョン。

実は、この二人は昔からの知り合い。

この出前先が支払いを渋るような失礼な客でジュウォンは、後々圧力返し。

ヒスのスマホをゲットする(笑)。

 

・父は閉所恐怖症、とヒスが話す場面が。

なのに娘の将来を想い、炭鉱の仕事を。

先のストーリーでどうしてかが出てくる。

 

・ヒスにときめいて浮いてしまうボンソク。

ヒスが押さえようと抱きつくたび、ボンソクの心はフワフワして浮いちゃうのが

とにかく可愛い。ヒスはボンソクに飛べる秘訣を聞こうとするが

「秘訣じゃなくて(空を飛べること)秘密だね」

「変じゃない。少し違って特別なだけ」

と、共感しあう。

流れで、ボンソク家に来ることとなったヒスに

ミヒョン「かわいいし…」

母も認めるヒスには、母からの大量のおもてなし(笑)。

家族以外で初めて明かされた飛行。

ときめいて髪の毛オシャレしたつもりがでもちょっとダサかわいい。

ボンソクの近所に逢いに来てくれたヒス。

座っているボンソクに大きな石を渡してから、

一言「会いたかった」。

浮かないようにね(笑)。可愛い二人。


・NTPD= 国家才能育成計画

学校はその計画の一端。担任もこの計画の一環として就任。

でも、今は本当に生徒たちを守る良い先生。

 

・ゲドの子供時代の役は、賢い医師生活のあの子、キム・ジュンくん。

父は表向きは「公務員」だったが、特殊能力を持った工作員

母とは離婚?していたようだが(多分、いずれ被害が及ぶことを

危惧して別居?)ゲドの教育費やゲドの住居資金は全部父が払っていた。

ある日、母が倒れて亡くなる。母親の葬式にきた父は

「公務員を辞めて古本屋を開く」とゲドに告げる。

この親子は、電子機器から記憶を辿る能力もある(ゲドは怪しい男が

バスに乗車してきた時も男のスマホで代わりに手続きをしている際に

その本性を読み取っている)親子は別居後、ぎこちない距離感だったが父に、

母親の記憶が貯まった電池を一つだけおすそ分けする。

だが結局、父は殺され火災として片づけられる。

その焼け跡から見つけた電池1つをきっかけに

焼死ではなく殺人だったことを見抜くゲド。

韓国内で最初に犯人がフランクであることをしっかりつかんだのはゲド。

 

・50歳目前のチャ・テヒョンさんに、

高校時代を演じさせる韓ドラびっくりあるある。

メイクなり、CGなり…なんでもできるけどね(笑)。

パツンパツンの顔の学生テヒョンが面白いです。

先生も「教員一年目」として演じてるけど…

先生役のヒウォンさんが52歳で、テヒョンさん47歳…(笑)。変わらない…

ゲドは体育の実力不足で、放送芸術科に転向。

特性を生かして「イナズママン」という子供向け

ヒーローの役オーディションに受かるが、電磁気でよく機材を壊してしまい

番組をおろされる。

ゲド、よく仕事道具でもあるバスを乗客乗せたまま暴走させたり…

かなり問題ある運転手(笑)。

原作・脚本のカン・フルさんとテヒョンさんは元々知り合いだそうで、

ゲドは原作にはないキャラ。テヒョンさん向けのアテ書きだったそうですが…

ってことは

「目立ちたがりだろ?」

の台詞もそういう意味?(笑)

「親」世代と「子」世代をつなぐ中間世代として登場させたそうです。

 

・ゲドが放送芸術科に移された後、美容院の娘ヤン・セウンが入校してきて

体育でいい成績を収める。このセウンの母とゲドの父が昔の仕事仲間。

母は、担任が娘の能力を見抜いたのではと、彼女は癌で死んだことにして

娘を守ろうとする。

 

アメリカが証拠消しに寄越した殺し屋、FE急便。

国家安全企画部のミン次長が、表は駐アメリカ大使、裏では特殊工作員

指令塔の一人…を呼びつけ、すぐさま中止にしろと迫る。

ミヒョンにもフランクが近づいたが、ギリギリで「保留」となる。

一方、ゲドはフランクを見つけてバスでおいかける(バスなんて目立つもので…

目立ちたがりだから?)が、相手にならない。

フランクは次のターゲット、ジュウォンを探す。

狭い路地をトラックで暴走し(あのカットってどうやって撮影?)、

ジュウォンの乗ったバイクに激突。執拗に何度も轢くが…

回復能力の高いジュウォンとフランク二人の戦い。

どうやったら死ぬのかと思っていたけど首を切る(切断材が挟まったままに

する)とさすがに死ぬの…か、死なないのか。

トラック内でのアクション、本当に大変そう。

フランクの最後の言葉は「My name is Iowa…」

半地下の自宅にジュウォンが帰ると、ヒスが用意してくれたごはんが。

人を殺してきた(自己防衛だけど)血だらけのTシャツでご飯を貪る父。

 

・ガンフンの高速移動の瞬間を、動画配信女が撮影して世に流したために

この学校が他国から狙われるハメに。不良学生より、この配信配信…な

女子生徒の方が、めちゃ腹立つんですけど?

 

・ヒスを助けられなかったボンソクは、凹んで足の重りを外して

家の近所を飛んでみる。その様子を母に見つかり叱られるが、

ボンソクは今まで押さえつけられて育った自分を「嫌いだ」と母に伝える。

心配する親心なんだけどもねぇ…

母は涙を浮かべながら、その話を聞き

「父さんの二の舞になりたいの!?」

これが母が話す初めての父の話。切ない。

ボンソクは夢で父らしき人物を何度も観ていたが

その話すら母に言えないできた。

この日、夢のなかの父さんが顔を表す。

自慢の息子だ、と。

ちなみに上手に飛ぶコツは「上手に落ちること」哲学。

 

・物語後半戦。その父ドゥシクが登場。空を飛び韓国航空の

爆弾テロを阻止しようとしたり。飛び姿が、メイキングでも

映っていたけどワイヤーアクションっぽく見えないこだわり!

特に、ドゥシク役のソ・インソンさんの体幹による飛び姿の

美しいことったらない。カッコイイ。

(後半出てくる北朝鮮の飛行能力者は…吊られている感がありありなの(笑))

キム・ドゥシクがスタイリッシュに飛ぶのがホント凄い。

人助けのためには、命令をも無視する。

ところで、ドゥシクもボンソクも、ゴーグルはして

目は保護しているようだけど、酸素は平気なの?

 

・↑爆弾飛行機テロは、1987年大韓航空858の爆破事件、

1994年金日成死亡(実際に顔は肖像画止まりだが存在として登場はする)

1996年江陵武装空費浸透事件など実在する事件に寄せたフィクション作品に。

 

・1992年、ミヒョンは初の実戦に携わる。

中国での初の現場で殺戮風景を目の当たりにしてミヒョンはわざと

間違った音響閃光弾を投げ自ら目にケガを負うが、人の命を救う。

この時に、窓の外から作戦の様子を見ていて、ミヒョンのミスの

フォローの指示を無視したのがドゥシク。この時応じなかったことが

ドゥシク唯一の失敗。

このカモメ作戦時の司令官マ・サングを演じているのがパク・ビョンウンさん。

魚釣り大好きな아저씨でインソンさんとは私生活では仲良し。

私の好きな韓国バラエティ「見習い社長の営業日誌」に、

ゲド(チャ・テヒョン)とドゥシク(チョ・インソン)さん出演。

ヒョジュちゃんもシーズン2にバイトしていたし…

パラレルワールドなんじゃ?と空想を膨らませると勝手に個人的胸アツ案件。

 

・1994年、南山国家安全企画部。イ・ミヒョン24歳。

ずば抜けた五感を持った彼女は、2年前の初めての任務で目を負傷し

視力も落ちた。(ボンソクも母譲りで実はとても目がいいんですよね)

今は事務員だが、重要な任務を任される。

それが、キム・ドゥシクの思想の検証。

親密になり事細かに情報を収集しろ、というもので

ミヒョンは得意の五感を働かせながら、徐々に近づいていく。

…けど、これはもう恋の初歩みたいな(笑)

作戦とはいうものの、偶然を装って近づくのは能力のない人々もしますよね。

能力者も普通なんですよ…っていう。

この頃のミン次長、仕事中にマインスイーパーをやってるぐらい普通の人。

 

・ミヒョンの父イ・ヘソンは1941年生まれ。

妻の死後、脳梗塞を発症し8年にわたり療養中。

公務員の家族対象の医療費補助を受けているため

ミヒョンは仕事を辞める選択肢はなかった。

 

・古家さん曰く、当時は南山トンカツを食べるのはデートの流行だったとか。

突然の古家さんサンミュージックなことに驚き)

一度食べただけでソースの材料もわかるミヒョン。

二人のデートがオシャレなの…距離感とか…。

ミヒョン「ドラマでは荷物を持った女が男とぶつかり親しくなってた」

ドゥシク「ドラマだからです」

ミヒョン「実際もありえます」

ドゥシク「もちろん。しかも相手は財閥の御曹司で」

ミヒョン「ドラマを観ます?」

ドゥシク「…(笑)」

ミヒョン「観るのね」

 

・1990年蔚山国賓館ナイトクラブ。ジュウォンは「怪物兄貴」と呼ばれ、

ヤクザの抗争の手伝いや用心棒をしている。

回復能力がえげつないので自分で切腹するとかも平気でやっちゃう。

最強の男なのだが、とにかく道に迷う。

宿泊先は日払いのモーテル。

普段は、事故の当たり屋で日銭を稼ぐ毎日。

信頼していた親分や弟分に裏切られ、敵対するヤクザに親分共々

海に沈められ死にかける。怪物を殺すにはこれしかないと

弟分に暴露されたせいで…それ以来、閉所恐怖症になり、

冬場でもモーテルの窓を開けっぱなしにしている。

裏切った弟分の口に手錠かけて引きちぎった時は見られなかったな…

痛そうで(笑)しかし、不死身すぎるって(笑)

 

・ジュウォンは、道に迷いに迷って、見つけてくれたジヒに助けられて

泣いてしまう。

「いつも、もっともわかりやすい道ばかり通ってきた」というジュウォン。

自分の選んできた道は、いつもその時の精一杯だった気もするけれど

甘えて楽して選んできた道ではないか…という自問。わかる気がします。

 

・ヤクザ仲間の裏切りから死闘の戦いの末、回復能力を買われて

工作員になったジュウォン。この時、採用するかの決定を任されていたのが

ボンソクの父ドゥシク。

この騒動から6か月。殺人の前科を抹消するのと引き換えに、

安企部の6局に配属となったジュウォン。ドゥシクと組むことになる。

ジュウォンは、ドゥシクを「先輩」と呼び、

ドゥシクはジュウォンを「ヒョン」と呼ぶ。

後々考えると、この二人の息子と娘が恋に落ちるので

…なんというか…わくわく✨する。

ジュウォンは

「何度も人に刺されたことはあるが一度も人を刺したことがない」男。

射撃のチャン・ジュウォンの射撃の腕前は、隣の的を射るぐらい。

でもその焼け跡がハートマーク(気のせいか、偶然か)

ジェマンほどではないが、怪力でもあるので

器物破損が多すぎて職場から請求書が届く(笑)。

 

・ジュウォンは、1991年、のちに結婚するジヒとモーテルの廊下でぶつかる。

ジヒ「ドラマみたい。男女が廊下で出くわして、何かを落として一緒に拾う」

ジュウォン「そうなんですか?」

ジヒ「……レスリングしか見ないもんね」

“ドラマ”という小道具が男女の会話に

チラチラと共通話題として登場するのが洒落てる。

 

・男性相手の仕事をしていて、話せる過去がないジヒと、

人を殺したこともあるジュウォン。

二人の間にある「理由があったんでしょ」

こんな仕事をしている理由、人を殺してしまった理由。

 

・11話はロマンチストというタイトルの割に暴力シーンが多すぎる(笑)。

ジヒに逢いたくてコーヒーの配達を頼むが違う女性が来てしまい

熱々の珈琲を秒で飲み切り女性を返す。

ジヒは、ジュウォンのことを「ハルク」と呼んでいる。

ある日、モーテルの賭け客が数人でジヒに手を出そうとしたので半殺しに。

この騒動で「怪物がいる」と安企部にタレコミが行き…

安企部が雇ったヤクザによって追い込まれる

(普通の人間ならとっくに死んでる)

ジュウォンを見ていると特殊な回復能力持ちなのに実際にいそうな感覚を

見せてくるのが凄いと思った。

回復力を目の前で見せられたら、自然に驚く自分が想像できるというか。

 

・ミヒョンの好きな色は「暗い色以外なら何でも」

愛車は白。海苔巻きを作る時の白米みたいだから。

でも本当に好きな色は華やかな紫。家のカーテンも紫色。

「紫色が好きな人は変人」というセリフも。


・9話。1994年は記録的猛暑。ドゥシクが姿を見せなくなって数日、

北朝鮮では主席が死亡したとの知らせが。公の死因は心筋梗塞

大統領府も知らない司令で殺されたのではないか。

ドゥシクの単独行動の疑惑が深まり、行方がわからず

捉えられてしまえば、安企部の特殊能力育成計画も知られてしまうと考え

ドゥシクの行方を追うこととなる。韓国にいるミヒョンはいわば人質。

そんな彼女の家の窓の外に人影が現れる。

姿をくらましていたドゥシクが窓の外にいた。

家は、紫のカーテンで分かったという。

なんできたの?というミヒョンに「死にそうだから」と応えるドゥシク。

ここを「愛してるから」とかにはしたくなかったのだそう。

捕えようと銃口を向けられている中でドゥシクは

そっとミヒョンに銃を渡し自分に向けるように告げる。

ドゥシクの父の形見であるナイフをジュウォンに渡せば、

事情を読み取って守ってくれるから、とも。

彼が戻らないことで、ミヒョンに命の危険が迫るのを避け、

大勢の前でミヒョンのと関係を否定するため、ドゥシクは命を懸けて

南と北から追われる道を選ぶ。

 

・この時の騒動で次長は目を負傷する(以後義眼)ドゥシクは、

逃げた上空からミヒョンを撃つが、この時、ミヒョンを守ったのはジュウォン。

この時の銃弾と、お世話になったうえ亡くなった中隊長を守った時の弾は

今もジュウォンの腕にある。

 

・ドゥシクどうなっちゃうの?なハラハラなストーリーと

甘さ控えめのラブロマンスと、大人のブロマンスが同時に押し寄せてくるので

忙しいです。

 

・大統領府に説明できないこの件でミン次長は左遷。

父の死をきっかけに組織から解放されたミヒョン。

安企部は縮小、別組織になり、ミヒョンは普通のOLのような

国家政策研究所へ異動。ジュウォンも任務から解かれ普通の公務員になって

ジヒと結婚生活を送っていた。

普通の生活に戻り、苦手な事務仕事をこなすジュウォンは

次第に世の中から自分が必要とされていないと感じるようになる。

ジヒ「私が必要としてる。互いに必要でしょ?」

『互い』は大事。

1996年10月北朝鮮座礁船から武装したスパイが上陸。

ジュウォンは仕事が恋しくなり復職。現場の特戦司に色々と世話を焼いてもらう。

ジュウオンは次第に家を空けることが多くなる。

長期の出張中、妻とヒスが事故に遭い、回復能力のあったヒスは助かるが

妻は亡くなってしまう。(事故後、一週間で退院。この事故も、娘の能力を

確認するための鼻野郎の仕業)その後は出張仕事を断り、

ベビーシッターを頼むが、なかなか仕事が思い通りに行かない。

幼い娘を一人で留守番させてしまうことが続いた。

※正式にはちゃんとした役名がありますが(笑)もう鼻野郎で統一します

北朝鮮スパイ対策の現場には、現校長で鼻野郎なあの男も現場に。

彼は特殊能力はないが調査能力はある。

常人の危機を救って実績を作るため、一般軍人を危険な目に合わせる鼻野郎。

ほんと私が怪力の持ち主だったら、奴の鼻の穴に裂けるほどのティッシュ

詰め込んでやりたい。

 

金大中金正日の南北共同宣言署名…でミンの返り咲き?

“第五次長”の頃の名札を持参し、企画判断室長に。

 

・農家に身を隠し、静かな幸せな日々を暮らすドゥシク一家の三人。

息子は生後200日経ったぐらいから宙に浮く能力を遺伝していることが分かる。

ある日、リンゴを買いに来る一人の男。鼻野郎だった。

2003年果実園作戦。鼻野郎のせいで、居場所がバレてしまう。

ドゥシクの人生はぼろぼろだった。ボンソクを同じ目にあわせてはいけない。

ボンソクを隠し通して…と言い残して妻子を逃す。必ず探し出す、と。

特殊能力を持っていても、普通に生きたい人もいる。

ドゥシクは、再び北朝鮮に向かわされる。

 

・たびたび出てくる国家情報院の石碑「情報は国力だ」。

鼻野郎の得意なのは情報収集。

 

・2003年夏、清渓川では露天商らの立ち退き問題が起こっていた。

運動靴を売る女性の夫、ジェマンは知能障害があるが力持ち。

3年前、妻に暴力を振るった男を半殺しにして前科を持っていた。

受刑期間、赤ちゃんだった子供のガンフンは大きくなっていた。

ガンフンの腕には赤ちゃんの頃に負った火傷の跡がある。

妻は反対運動のさなか、警察に連行されてしまい、

それを助けようとして暴れるジェマン。

罪を重ねてしまえば、再び息子と逢えなくなってしまうからと、

妻は逃げるように伝える。ジェマンは驚くスビートで地下道に逃げ込み、

息子に約束した「必ず帰る」を守ろうとする。そんなジェマンの怪物ぶり

を聞いた次長と、その命令で呼び出されたジュウォンが現場にやってくる。

地下道でジェマンを捕まえようとする回復能力者VS超高速超怪力の二人の

戦いはすさまじい。さっきまで子供のごはんを心配していた父親2人は、

演じる俳優も中年層なのに魅せる。

雨天の地下水路の水の流れ、狭いトンネル空間でのカット割りが生きている。

・戦いの中、近くの子供が下水道に落ちてしまったとの情報が入り、

下水道では子供の泣き声が。戦い暴れていた2人の“特殊能力持ち”の父親が

子どもを救うことで意気投合する。その後、ジュウォンはジェマンを逃し

ジェマンは家に帰り待ちわびた息子を抱きしめる。

が、そこに再びジェマンを捕まえようとする部隊が…

しかし部隊は吹っ飛ばされてしまう。

背を向けているジェマンがやったのか、

それとも抱きしめられている息子ガンフンの…?

次長「超能力は遺伝するのか?」

次長はジュウォンの顔を不思議そうに見つめる。

この日の夜、ジュウォンは妻の遺影と娘を背負ってすべてを捨てて姿を消す。

 

・力で人をねじ伏せる。国家が超能力者たちを。

学校が学生を。ガンフンが不良を。

 

・ガンフンは進学せずに公務員に→超能力で。

家に帰るのが嫌で、自習していた。「国家情報学」を読み込んだ形跡。

3年前、校長に前科2犯の父のことを聞かれていた。

父は10年の刑期を終えてもなお、保護観察の身。

中学卒業目前に校長がスカウトに来る。

進学・就職のこと、父の前科が消せることをエサに。

 

・15話中盤になって、ミヒョンとジュウォン、

北朝鮮メンバーらが一気に集まってきた感。

 

・学校で保護者同士として再会するジュウォンとミヒョン。

すれ違いざま、ミヒョンは「監視カメラ」の存在をジュウォンに知らせる。

 

・突然学校に現れたミヒョンから

「いつから教諭に?」

と聞かれ、担任チェ・イルファン回顧録に。

元は剣道の国家代表。

1996年に特戦司に、2001年から国家情報院に。

初めて受け持った生徒がゲド。

高校時代のゲド、静電気防止にミスト持ち歩いてる(笑)。

 

・ボソンク、ヒス、ガンフン。現在の高校生たちが親で繋がっている。

担任も過去にいた。北朝鮮スパイを追っている時、敵に背中を見せて

狙われた担任を助けたのは、ジュウォン。

(顔を迷彩カモフラージュしているためわかりにくいが)

 

・前半の高校生の初恋の感じとかから、がらっと雰囲気が変わって

15話あたりから暴力シーンが盛んに出てきます。

音楽もどんどん、煽ってくる系に。

 

・18話。1994年、ドゥシクに一回目の北朝鮮での極秘任務が。

潜入して静かに優雅な戦いを繰り広げ赤幕がたらーんと降りてきての

険しい顔のドゥシクが超絶カッコいい。「よっ、待ってました!👏👏」感。

北朝鮮兵は急所を外して撃つという…👏紳士っぷり。

金正日を守ろうと最終反撃に出たドクユンの指を吹っ飛ばす。

寝たきりの金正日

後に、ドゥシクに急所を外され助けられた兵士らは、

国に銃殺されたことが告げられる。国を守れなかったことを理由に。

 

北朝鮮の戦士たちも人間であること。護衛総局員を選抜すると

言われてきただけなのに共に訓練を受けた同士たちが

覚醒を待つ時間はないからと崖から飛び降りを命ぜられる。

力があれば這い上がってこれるはずだ、と。

「おふくろ…」とこぼす仲間も。

飛行能力を覚醒させ戻ってきたチョン・ジュンファ。

ただ局員になりお金を安定してもらい、家族が飢えることなく

生きられるようにしたかっただけなのに…これは訓練じゃない

今まで何人死んだんだ」と問う。

飛び降りを断れば銃殺。家族の身にも危険が及ぶという脅し。

敵であっても、異能力者であっても誰かの親であり誰かの子供であり家族がいる。

巨人男クォン・ヨンドゥクは崖から死に物狂いで這い上がってきた男。

「俺は、苦痛を知らない最高の人民戦士…」

先輩の怪力パク・チャニルが言う。

「選ばれたわけではなく、バレただけ」

 

・学校に能力者の子供らがいるということを知り

その「情報ファイル」を探してくることが北側の命令。

北朝鮮のスパイらは、あくまで育成計画のファイルを持ち帰ることが目的。

夜の校内には、担任、ミヒョン、ジュウォン。

警備員、副担任(死亡)、清掃員。家に帰りたくなく自習中のガンフン、

クラスの不良バンギス、動画配信のメモリだけを取り返しにきた

女子高生がいる。(私は、ギスより動画配信の女生徒のほうがほんとに嫌)

担任は自分の居場所に監視カメラがあり監視されていることを知る。

ミヒョンはさすがに射撃の腕がすごい。

生徒が襲われているのを見て、助けに入る担任。

国家情報院の人間が長年の学校生活で本当の先生として生徒を守る。

また、バンギスも余計なことをするただの不良かと思いきや女生徒を守る。

担任に力を貸し威力を発揮するジュウォンもまたカッコイイ。

偶然、異変を感じたゲドはボンソクの充電器から記憶を読み込み、

学校に異変が起きていることに気づき、バスで乗り込む。

バスのバッテリーから電気男になり、飛行男のジュンファの腕を弾き飛ばす。

 

北朝鮮の戦士たちについて。飛行男ジュンファ。

見た目は怖いが北朝鮮に家族も息子もいた様子。

戦いのなか、生き残ったドクユンから、家族がいるんだから帰れと、

ジュンファに逃げるように言う。

腕は失くしたが、その後北朝鮮に戻り、北の上官を殺害する。

地下牢に長年閉じこめられていたドゥシクの牢を開け拳銃を渡し

「お前の子供も利用されるぞ」と、解放する。敵味方も関係ない。

親としての想い。


・最終兵器のように登場する北朝鮮の最終人間兵器リム・ジェソク。

父親が脱北しようとして家族でつかまり、両親は銃殺、子供の頃から

暗闇の収容所に入れらていた子供。目は退化し、暗闇の中

虫の発生を嫌がり、虫を殺しまくる。

隣の牢に入ってきた新人に話しかけるが声が返ってこない。

隣の新人ももう死んだのか?自分もそろそろ死のうと

強力な手の力で死ぬ覚悟を決めるが

隣室から「生きろ」という声がする。

ドゥシクだった。

「生きよう。あきらめずに」

兵器として収容所から出されるジェソク。

暗闇の世界しか知らないジェソクは光のある世界に怯えるが、

優しく説得してトランクに詰めて外の世界に連れ出す方法を考えてくれたのは、

巨体のクォン・ヨンドゥク。

戦いのきわ、ジェソクは「生きよう」と言い残し、

自ら地上へ飛び降り。最後の力で地響きを起こし学校ごと破壊する。

敵国の人間でも「生きよう」と声をかけたドゥシク。

その言葉とともに最後の力を振り絞るジェソク。

 

・北の人間たちも、子供たちは計画になかったと子どもたちも

抹殺しろという命令に疑問を持つ北朝鮮の兵士ら。

子供たちに罪はない、自分たちの代で終わらせなければ…と最期を決める。

人民に罪はない。罪は、犠牲を強いるものにある。

 

・出会いは捕まえる側と追われる側だったジュウォンとジェマンが

互いに命を懸けて助け合う。

ま、北朝鮮メンバーらと、この二人の怪力によって

学校ボロボロなんですけどもね(笑)。

北朝鮮メンバーの中でも、人間味があった巨体クォン・ヨンドゥク。

仲間が死んでしまい、泣きながら街を彷徨っているとヒスとぶつかる。

泣く様子を心配するヒスと、慰められるヨンドゥク。

まるで、ジュウォンと出会った頃のジヒのように。心温まる場面。

・無事、体育大学に進学したヒス。

片目は失ったがチキン店を続けている父の店には、クォン・ヨンドゥクが。

チキンではなく手を揚げちゃっては、ジュウォンに激怒りされてる(笑)

・戦いが終わった学校の屋上から、ケガをした母ミヒョンを背負い

空に飛び立つボンソク。父と別れ別れになりミヒョンに背負われていた

息子ボソンクの成長に涙…

 

・2019年2月8日。高校の卒業式にボンソクはいない。

街では困った時に現れる謎の飛行男、イエローマンが話題に。

黄色いレインコートで人助けをするボンソク!

比較的都会の街中。桜が咲く川沿いに、屋上が紫色の建物が。

親子が暮らす南山トンカツ店。精肉店とはまだ付き合いがあるらしいので、

そんなに遠くじゃないのかな?

紫色は、北と南の赤と青の混ざった色…でもあるよね。

屋上に息子を叱りながら上がってくるミヒョンは、

ほぼほぼノーメイクに近い感じなんだけど、それでも可愛い。

数年ぶりに家族の元に帰ってきたドゥシク。

最後に別れた時は、まだ幼かったボンソクが立派な少年になっていて…

壮大な物語もおしまいおしまい…

 

となるかと思いきや?


いくつかの謎が。


謎その①。黒幕はどこにいるかわからない、という設定だが

北朝鮮が送ったキム・シンジョとは。シン・ヘウォン?

・謎その②。チンミョン不動産で暇をつぶしているご老人たち。

認知症になった男の話をしているがそれは誰?

・謎その③ アメリカでは行方不明の扱いになっているフランクが

なぜかまた韓国にいる?アメリカでは、幼少の頃フランクとともに訓練を

していた「イライアス」という人物の名が。


これは……続編があってもおかしくない…



透視能力がある人は、お医者さんとかになったら能力が生かせるかもね…という

どうでもいい話を残しつつ、超ロングなメモ終了~

 

推敲疲れしたので(笑)乱文は御許しを。